ーーーどの惑星の住民も、一度死んでしまえばそこで終わりである。
「死後の世界へようこそジョーンズ。我ははあなたに新たな道を案内する神だ。辛いだろうが貴方の人生は終わったのだ」
「…オマエハナニモノダ?」
「はじめまして。我が名はホムラ。日本において、若くして死んだ者を導く神だ。…諸事情により代理であるがな。」
ーーーだがこの惑星…地球に置いては死んだものは生まれ変わるという伝承が各地に残されている。
「貴方には二つの選択肢がある。一つは、このまま天国に行くこと。もう一つは、再び地球に記憶を完全に消した上で生まれ変わるかだ。」
「テンゴクトハドノヨウナバショナノダ?」
「正直おすすめできるところではないぞ?死んでいるからして食事もできなければ、異性との触れ合いもできぬ。娯楽も何もないゆえ、できることといえば、精々日向ぼっこしながら近くの者と世間話するくらいだ。」
「…カンコーヒーヲノメナクナルノハコマル」
「…流石は缶コーヒーの飲み過ぎによるカフェイン中毒で死んだ奴、と言ったところだな。」
ーーー初めて聞いた時はあり得ないと調査先の同僚と話したものだが…
実際に我が身に起こるとは。
「ワタシニハマダヤリノコシタコトガアルノダガ」
「そうであろうそうであろう。そこで、我々は第三の選択肢を貴方達に用意している。」
「クワシクキコウカ」
「実は、とある別の世界がちとまずいことになっていてな。俗にいう魔王軍という連中にその世界の人類が随分数を減らされてしまっていてな。もちろん、タダでとは言わない。協力してくれれば転生時に一つ特典をつけるし、魔王を倒した暁にはどんな願いでも一つだけ叶えてやろう。」
ーーーこれがいわゆる『異世界転生』というものなのだろうか。
「シカシワタシハセントウノウリョクハカラッキシナノダガ」
「そんなことを言わないでくれ。我々は貴方のどこにでも溶け込むことのできる調査能力を買っているのだ。…宇宙人のジョーンズよ。」
「…!?」
「我々神々が気づかないとでも思っていたのか?貴方がこの地にきた時からわかっていたぞ。」
ーーー神々の力は我々宇宙人をもってしても計り知れないものだったらしい。
「頼むこの通りだ。本来なら日本人どころか地球人ですらないことを承知の上で特例的に異世界への転生を許可しているのだ。」
ーーーだがそれでも私のやるべきことは変わることはないらしい。
「…ワカリマシタ。ヒキウケマショウ。」
「…!そうか!引き受けてくれるか!では早速特典を選んでくれ。といっても、貴方はもう決まっているのだろう?」
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ーーー気がつくと私は見知らぬ街にいた。目の前を馬車が通り過ぎ、レンガで積み上げられた家が立ち並んでいる。
「よう兄ちゃん!今日も鎧の修理かい?」
「今日も朝から飲もうぜ!」
「ああ、朝から飲むシュワシュワは格別だからな!」
ーーー地球とは違う会話があちこちで繰り広げられている。
「やはりカズマも爆裂魔法を!」
「だから俺は覚えないって言ってるだろ!ただでさえパーティメンバーの癖が強い上にポイントの余裕もないんだから!」
ーーー何もかも違う、新しい生活。
「あの二人はいっつもあんな会話してて飽きないのか?」
「さあ?そんなことより今日こそはあのカエルに一泡吹かせてやるわよ!」
ーーーただ…。
「だったら今日は指示も聞かずに勝手に殴りかかりに行くなよ?」
「善処はするわ。」
「コイツ…!」
ーーーこの缶コーヒーの味だけは、何も変わらないようだ。
補足:ジョーンズは特典としていくらでも缶コーヒー(もちろんBOSS)を生み出せる力とカフェイン中毒とかで死なない身体を手に入れました。
ジョーンズのセリフに関して。カタカナだけじゃなくて漢字もあった方が読みやすいですかね?
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漢字ありの方がいい
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カタカナだけでも大丈夫