「エリス教会です! 本日はパンの配給を行っています!」
「パンと一緒に食べると美味しいスープもつけています!」
「ああ、ありがたや…。エリス様に感謝せねば…,」
「本当、エリス教に入信してよかったぜ。」
───この惑星の住民は、自身の信仰する『宗教』を重んじ過ぎている。
「パンハ一人二ツマデ!」
「エリス教ってケチだよなぁ。5つくらいくれてやってもいいんじゃないか?」
「……今日も来ましたね。忌々しきアクシズ教徒め。」
「言うじゃねぇかエリス邪教徒さんよぉ?」
「エリス教は邪教ではありません! 我々が信仰するエリス様は幸運を司る素晴らしい女神様なのですから! そもそも、周囲に迷惑をかける集団であるアクシズ教の方が邪教です!」
「へっ! いくら運が有っても水が無ければ生き物は生きられないんだぜ? 俺達のアクシズ教の御神体はそんな水を司る女神様だ。邪教と言われる筋合いはねぇよ。」
───その結果街のあちこちでトラブルが起きている。
「そもそもだ。自分のやりたいことをやって何が悪いってんだよ? 欲望を押し殺して誰かに尽くすことだけが幸せってか?」
「悪くはないですが貴方達アクシズ教徒は欲望に忠実過ぎるんです! ダメとは言わないので周囲の人に迷惑をかけるのはやめてください! いつも後始末をするのは私達なんですよ!?」
「知るかよ。アクシズ教の教義には、『汝、何かの事で悩むなら、今を楽しく生きなさい。楽な方へ流されなさい。水のように流されなさい。自分を抑えず、本能のおもむくままに進みなさい。』ってのがあるんでな。」
───互いを傷つけあって、何の得があるというのか。
「試しにアンタも改宗してみればいいんだ。アクシズ教の素晴らしさがよくわかるぜ?」
「改宗なんてしません!」
───我々には到底理解出来ない行動だ。
「今改宗すれば、アクシズ教団の努力の結晶である飲める洗剤と石鹸も付いてくるぜ?」
「いりません!」
「ぐぬぬ…どうしても入らないというのなら、無理矢理入れてやるまでだ!うりゃーっ!」
「来ないでください!『シャイニングスター』!」
「おっと!ならこっちは『マリンバースト』だ!」
「なんの!『シャイニングレイン』!」
「甘い!『リフレクト』!」
「『ブレイクスペル』!」
「『』」
───ただ…。
「フン!」
「きゃあああ!?」「ぐわあああ!?」
「二人共ココデ戦ウノハヤメナサイ! 他ノ方ガケガシマス!」
「ですが…」「だがな…」
「………。」
「……ケッ。いいだろう。今日は身を引いてやる。」
「……チッ。いいでしょう。今日のところは見逃してあげます。ですが、貴方に天罰が下るようにエリス様にお祈りしておきますので。」
「おーこわいこわい。さっさと帰ってアクア様にお祈りしてお加護をもらって身を守らなきゃな。」
───困ったときに縋れるものがあるというのはいいことなのかもしれない。
過激派vs過激派vsジョーンズvsダークライ をお送りしました。