このろくでもない、素晴らしい世界に祝福を!   作:音猫だあく

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宇宙人ジョーンズ:調査員


調査記録:共同墓地のゾンビメーカー 前編

───この惑星の住民も、『食』に関する欲望は非常に強い。

 

「カズマ! 肉をっ! その肉をよこすのです!」

「ダメだ。お前、肉ばかり食べて野菜を一つも食べてないじゃないか。」

「そうだぞめぐみん。野菜も食べないと体に悪いぞ。ほら、よく焼けたピーマンだ。」

「パスです。アクア、これあげます。」

 

───特に『鍋物』や『焼肉』と呼ばれる料理を前にした時、その欲望はより強くなる。

 

「うーん…別に食べてあげてもいいけど…。」

「けど?」

「野菜も食べないとダクネスみたいに大きくなれないわよ。」

「アクア! 私をお子様扱いするのはやめてもらおうか! しかし、大きく……」

「な、なぜ私の胸を見るのだ!?」

「おーい、喧嘩してて食べないんだったら貰っちゃうぞー。」

「あっ!?私の肉!?」

 

───なぜただ焼いただけのものがこうも取り合いに発展するのだろうか。

 

「アセラナクテモダイジョウブデス。マダマダアリマスカラ。」

「そうよ。それにいいのかしら?そんなにバクバク食べてると他のお肉を食べられなくなるけど?」

「むむっ、それは嫌です!」

「なら我慢するんだな。」

「むぅ…仕方ありませんね。」

 

───質がいいわけでもなければ、格別な味というわけでもない。

 

「おっ、カズマ。コーヒーを飲むのか?なら私にも一杯入れてもらえないだろうか?」

「あいよ。」

「スキありですっ!」

「おい!その牛タンは私の分だぞ!」

「ダクネス。焼肉は戦争なのです。のんびりしているのが悪いのです。」

「ぶっ殺してやる!!」

 

───そればかりか仲間同士での意味のない醜い争いが発生する。

 

「…なんというか、あの二人はずっと見てると歳の離れた姉妹に見えてくるわね。」

「奇遇だなアクア。俺もそう思ってたところだ。」

「トメテキマショウカ?」

「いや、しばらく放っておいても大丈夫だろ。喧嘩っていってもじゃれあいの範囲内だし。」

「ジャレアイ?アレガ?」

「まあ、ジョーンズからしたら理解し難いことかもね。でもねジョーンズ。人間って生き物はそういう生き物なの。」

 

───その上で、競うように取り合う価値があるというのだろうか。

 

「カズマ、そろそろ次の肉が焼けそうよ。」

「ならそろそろあの二人を黙らせないとな。」

 

───ただ…。

 

「『クリエイト・アース』!からの『ウインドブレス』!」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!イイッ↑タイ↓メガァァァ↑!!!」

「ぐわあああ!?あっ、でもこの感じ嫌いじゃない!むしろフェイバリットかもしれん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

───青空を見ながら飲むコーヒーは、格別に美味しい。




焼肉はサンチュ巻いて食べるのが好き。でも程よく焼いたマシュマロはもっと好きです。(誰得情報)

ジョーンズのセリフに関して。カタカナだけじゃなくて漢字もあった方が読みやすいですかね?

  • 漢字ありの方がいい
  • カタカナだけでも大丈夫
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