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宇宙人ジョーンズ:冒険者
───あの惑星とこの惑星には、『天は二物を与えず』という言葉がある。
「あー!あんたこの前のリッチーね!こんな街中で堂々と商売してるだなんて、今度は一体何を企んでるのかしら?」
「そ、そういうんじゃありません!私はただ自分のお店を経営したかっただけなんです!」
「問答無用!『ターン・アンデッド』!」
「ふえええええ!?」
「おいこの駄女神!いきなり浄化すんな!」
「痛い!?」
───天は一人の人間にいくつもの才能を与えることはない、という意味だそうだ。
「た、助かりました…。」
「なにすんのよ!?こんな街中でリッチーが商売してるなんて絶対何か裏があるに決まってるじゃない!」
「気持ちはわからんでもないが、いい加減少しは人の話を聞くことを覚えろ!」
「リッチーは人じゃないから話を聞く必要はないわ。」
「コイツ…!」
「ソレデ、何故コンナトコロデ?」
「は、はい!私は昔から自分の店を持つことが夢だったんです。ですから街に店を構えた理由は街に住んでる方々をアンデッド化させるためとかではないんです!」
「アンデッドが街にいること事態がダメ。というわけで大人しく浄化されなさい!『セイクリッド・ターン・アンデッド』!」
「ほええええええええ!?」
「フン!」
「ぐふぁっ!?」
「よくやったジョーンズ!ナイスゲンコツ!」
───実際、何かしらの才能に秀でている者は何かしらの欠点を持っていることが多い。
「ハァ…ハァ…助かりました…。」
「なあウィズ。本当に人を襲うつもりはないんだな?」
「はい。それに私はまだやるべきことがありますし……まだ心は人間のつもりなので。もちろんやることが済んだら大人しく浄化されますので、今回も見逃していただけませんか?」
「もちろんだ。むしろお前を無理矢理浄化しようとしてるのはそこでジョーンズのゲンコツくらって伸びてる駄女神だけだからな。」
「あ、ありがとうございます!そうだ!せっかくですから商品も見ていってください!」
「そうだな。えっとこの瓶は?」
「それは『蓋をとると爆発するポーション』ですね。」
「コレハ?」
「『衝撃を与えると爆発するポーション』ですね。」
「…これは?」
「『水に触れると爆発するポーション』です。」
「爆発物ばっかじゃねえか!なんだこのスクラップヤード!?」
「違います!そこは爆発系の魔道具が置いてあるコーナーなだけです!」
───それにも関わらず大半の住民はその欠点を理解した上で、もしくは自覚しないまま懸命に無謀な挑戦を続ける。
「…じゃあこれは?」
「それは本日のイチオシ商品です!『飲むだけで痩せることができるポーション』です!」
「おお!それはすごいな!」
「そうでしょうそうでしょう!飲むと歯が全部抜けてしまいますが、暴飲暴食をしなくなるのでリバウンドすることもないんですよ!」
「前言撤回。やっぱりスクラップじゃねえか!痩せる代わりに歯が全部抜ける薬とか誰が買うんだ!」
「そんなことないです!絶対売れるはずです!ジョーンズさんもそう思いますよね!」
「……コノ惑星ノ住民ニハ不要カト。」
「ええ!?」
───何故そんな愚かなことを続けるのか、理解に苦しむ。
「で、ではこれならどうですか?『腕につけることでお酒に強くなる腕輪』です!」
「飲兵衛やお酒に弱い人は喜びそうだが…欠点は?」
「つけている間は体に電流が走ります。」
「スクラップ!」
「そんなぁ!?」
───ただ…。
「うーん…あ、あれカズマさん?私は一体…」
「あっ!目が覚めたんですね!」
「あー!そうよ!このリッチーを浄化しようとしてたのよ!今度こそ覚悟なさい!」
「あーもう!ウィズ!ちょっとこの腕輪借りるぞ!」
「は、はい!でもいったい何を…?」
「『セイクリッド・ターン・アンででででででででで!?」
「よかったなアクア。その腕輪は常時電流が流れる代わりにお酒に強くなるんだってよ。」
「あばばばばば!!ごめんなさい!私ががががが悪かったかららららららら!もうウィズを無理矢理りりり浄化しないから!お願いいいいしますううううこれ外してくださささささいい!」
「ウィズ。やっぱこれスクラップじゃなかったわ。買わせてくれ。」
「ありがとうございます!一つ5000エリスになります!」
「これでアクアを調教できるなら安い!買った!」
「かかかかカズマ様ああああああ!?」
───時にはその無駄な挑戦が、実を結ぶこともあるようだ。
痩せる代わりに歯が全部抜ける薬はこのファンのキャラストーリー「バニル②」から採用しました。
ジョーンズのセリフに関して。カタカナだけじゃなくて漢字もあった方が読みやすいですかね?
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漢字ありの方がいい
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カタカナだけでも大丈夫