【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙)   作:かりん2022

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TS祭 五夏ルート 〜ずっと一緒〜
割と五条は愛情重い


傑と合流するのは簡単だった。

いくつも保険を掛けていたし、ネット社会は便利なもの。

烏森学園で学んだ占術は、少ない呪力でも問題なく出来たし、表舞台に出ずにその伝で合流するのも簡単だった。

後は傑がどうなってるかだ。

 

「悟」

「傑」

 

 見慣れた顔にホッとする。

 女の子である事にドギマギする。

 

「私、可愛くないだろ。本当にそのままで良かったのかい?」

「傑!!」

 

 ぎゅっと抱きしめる。柔らかい。傑が、女の子になったんだ。

 俺の為に。俺だけの為に!! 美々子の為じゃなくて、菜々子の為じゃなくて、廻のためじゃなくて、灰原のためじゃなくて、あいつの為でもなくて、あのこの為でもなくて、俺の!! 為に!!!(クソデカボイス)

 

「俺! 俺! ありがとう傑、その、子供を作ろう!!」

「流石に早いよ!?」

 

 そうして、2人で笑った。

 

「ね。悟。君は、私の為に呪力を捨てた」

「傑は、俺の為に男を捨てた」

「「縛りを結ぼう。2人はずっと一緒だって」」

「だって、死すらも私達を分てなかったんだからね」

「確かに!!」

 

 ぎゅうっと抱きしめあって、互いの体温を感じる。

 

 その後、なんだかんだ言って2人は雪崩れ込んだ。

 なお、2人の年齢は中学生である。盛大に互いの両親と揉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは本当に偶然だった。

伊地知が七海を迎えに来ていた時、雑にパーカーで顔を隠した者が子供を連れて老婆と男から逃げているのが見えたのだ。

 

「孫を返しな!!!」

「!!」

 

 七海を待たせる事になるが、見捨てれば逆に怒りそうだ。

 七海に電話をしながら、伊地知は車を走らせ、男の進路を塞いだ。

 一応、不測の事態のために通話中で電話をポケットへ。

 

「伊地知!?」

 

 昔どこかで聞いたような、でも違うような。声からして女のようだ。

 顔はパーカーに隠されていてよく見えない。

 

「お子さんを返してあげてください。後、貴方は私の知り合いですか?」

「この子は私の子だ!!」

 

 ぎゅっと子供を抱きしめる。

 

「顔を隠して、よく言えたものだね!」

「うるさい!」

 

 明らかに怪しいのはパーカーだが、伊地知は憶測で決めつけたくなかった。

 

「そう、ですね。顔を見せていただけますか? 名前を教えていただけるのでも。思い出すよう努力します」 

「それはできない……!」

「悪いようにはしません。本当にその子が貴方の子なら。信じていただけますか?」

「……わかった」

 

 フードを取る。

 夏油傑がそこにいた。よく見ればお腹も大きい。

 そして、もう1人の先輩の生き写しベイビーが胸に抱かれていた。

 キラキラとした瞳のまあ、蒼い事碧い事。

 

 伊地知と追っていた老婆は混乱のままにギアを入れる。

 

「五条悟の子! なんとしても捕まえるよ!」

「逃げてください、夏油さん!!! 早く来て七海さん!」

 

 伊地知は夏油の背を押して走る。

 

「私は、夏油という人では……! この子も違うのに!」

「その子の眼はどうやっても誤魔化せませんよ! 後、術式はどうしたんです!」

「それは……! 騒ぎになるわけには……!」

「とっくに手遅れですよ! なんでも良いから使ってください! 子供を攫われたいんですか!」

「伊地知……!」

 

 夏油は意を決して呪霊を出す。

 そうこうするうちに、七海到着。

 これみよがしに五条悟に連絡をすると、慌てて老婆と青年は去っていく。

 苦戦はしたが、追い払う事には成功した。後、その際に子供を庇った転生夏油の服が破れてしまい胸が見えた。七海が上着を渡す。

 だが、女性としては大柄で、しかも胸にご立派なものを抱えている転生夏油。 

 大きな胸が強調されて、尚更いやらしい姿になってしまう。

 

「夏油さん」

「私は夏油ではないよ」

「先ほどの相手を取り逃した事で、裏で夏油傑と五条悟の子供の噂は広がることでしょう。夏油傑は(表向き)呪詛師として追われていますし、危険が予想されます。なんらかの対策をとった方が良いかと。父親は五条さんで非術師なんでしょう?」

「……私、は」

「傑!!!」

 

 そこに、五条が現れた。

 

「傑」

「悟……なのか?」

 

 2人は見つめ合う。

 

「お腹いたい……どうしよう、赤ちゃんが」

「すぐに硝子の所へ連れていくから」

 

 そうして、夏油を抱き上げて、五条と夏油は消えた。

 七海と伊地知は呆然と見送る。

 

「……私達は、このまま帰りましょうか。戻る頃には、五条さんの転生体の居場所も判明している事でしょう」

「そうです、ね」

「……問題が起こらないと良いのですが」

「夏油さんがいます。それに、五条さんはああ見えて教師ですし、倫理観が強い方です。信じましょう」

「夏油さんは成人済みに見えましたが、今、乙骨くんの話から言って早くとも16歳のはずです。なのに2人目。念の為夏油さんにも電話して急ぎましょう」

「……は、はい!」

「自分相手に不倫だなんだの騒ぎは起こさないでください、五条さん……! 伊地知さん、急いでいただけますか?」

「私としては夏油さんに連絡して遅れて着きたい気持ちです」

「いいえ。燃え盛る前に消化した方が被害が少ない。急いでください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、硝子は腹を括っていた。

 

「もう無理だ。産むしかない、夏油! ひっひっふー! ひっひっふーだ! 大丈夫、こんな事もあろうかと子供を取り上げる用意はバッチリだ、未熟児でもドンと来い!」

「い、いやだよ硝子、子供産むのって凄く痛いんだよ、悟にも子供は1人でいいよって言ったんだよ……!」

「臨月に何言ってんだクズ。やればできる。当然のことだろ!!」

「わぁ、硝子のクズ発言、学生以来……! 懐かしいけど、きっついなぁ……!」

「ガキがガキ作ってんなクーズクーズ! ほら、ひっひっふー!」

 

 そうこうしている間に、五条は夏油の携帯をタップ。

 タタタッとパスワードを入力して、一発OK。

 転生後の自分をアドレスから発見した。

 

『傑ー♡ 大丈夫? なんかあった? 今日は早めに帰れるから』

「あ、僕? 今すぐに僕のいう場所に来い。傑は預かった」

『!??』

 

 電話を切ると、さらに電話。

 

「伊地知、七海と一緒にそのまま転生後の僕の事迎えに行って」

 

 そうして、五条はベイビーを抱き上げ、転生夏油の手を握った。

 

「僕がついてる、傑」

「パパー?」

「そうだよ」

「キッショ!!」

 

 寝取りよくない。だが硝子は賢いので、何も言わずに転生夏油に集中する。

 後で夏油の指導が入る事だろう。




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