【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙) 作:かりん2022
落ちつこう。落ち着いて考えよう。
まず、この世界は呪術廻戦の世界である。きっとそう。
漫画の世界に転生とかそんな事ある? という疑問は置いておいて、呪術廻戦が確実に関わっている世界である。
だが、明確な差異がある。この差異は、そう、たとえばゲームが現実化したらどうだろうか?
ゲーム内では精々両手で足りるだけの村人。実際は、村とはいえそんなに人数が少ないはずがない。
これは、現実化した弊害なのではないだろうか?
ありがたくも連れて行ってもらった歓迎会のカラオケで、試しに俺は、歌が趣味なんだと嘘をついて、「青のすみか」をアカペラで歌って見せて、反応を伺った。
「歌上手いじゃん!!」
「作詞作曲出来んの!? すごい!!」
「一般家庭って感じする!!」
「なんだよ、一般家庭って」
「だって俺らそんな暇なかったじゃん。除霊とかの勉強でさ」
「高校生になって寮に入っちゃえばこっちのもんだけどなw」
なんてキラキラした眼で見つめてきた。
歌に心当たりのあるものなし。
転生者なし、確認!!
俺は自業自得だが、作詞作曲が出来るすげーやつという眼で見られ、罪悪感に押し潰されそうになりつつ、音楽の勉強を心に誓った。学ぶことが増える。まあピンチになったら前世で好きだった歌を歌えばなんとかなるだろ。罪悪感とは。
それから、皆に話を聞いてみた。
霊能力者……とと、呪術師は、基本、古くからある家系の者が殆どで、一般出はありえないとされている。
一般から出たと思われても、それは大抵、どこかの家の奴がやらかしたり、先祖に呪術師がいたりで、俺の存在が明らかになった時も、どこの家の隠し子だ、という話になったらしい。特に五条家が怪しいとか。
調べた結果は驚きの白。でもまあ五条家がどっかでこっそり食ったんだろと言われた。五条家ってそんな凄いの? と聞いたら、呪術界の花狩人と言われた。禪院家と加茂家の保護下にない、顔と能力が優れている術師は大体五条家に食われてるそうだ。箱入りの女の子や新進気鋭の若者なんかを毒牙に掛けるのが大好きらしい。クズやんけ。五条家の若いのと禪院家と加茂家がブチ切れて、他の御三家の庇護下にある者は性奴隷化不可って縛りも結ばされてるらしい。そこまでの事態になるってなんなの?
「あっでも安心しろよ! クラスメイトはちゃんと俺が老害どもから守るから!!」
「頼んだぞ五条!」
「よっ 委員長!」
「そんな凄いの?」
「顔が良くて優秀で加茂家と禪院家の庇護を受けてないやつの大体の初めての相手が五条某」
「マジで?」
「俺が当主になったらそういうの許さねーから!! 本当に!!!」
「でも、五条家の若い子は大体そう言うって聞いたよ」
「俺は変わらねーから!! 歳食っても純愛貫くから!」
ちなみに、夏油傑は一般出だけど、おじいちゃんが五条家の人らしい。
浮気だったようで、明らかになった後、結構揉めたようだ。
「えっと、聞きたいんだけど。五条くんの術式って無下限だよな?」
「そーだよ?」
俺は夏油くんを指差す。
「呪霊操術?」
「よく知ってるね」
「俺がそんな特級術師に勝ったなんてありえないだろ」
「特級術師なんて、伝説だろ?」
「お前らですが」
「はぁ? あれって1人で国を滅ぼせる可能性のある人間を言うんだぞ? 無理無理。平安時代の伝説だよ」
「お前らに出来なくて誰が出来るんだよ」
「誰にも出来ねーって。伝説っつったろ。出来たらこえーよ」
「それはそう。でも、絶対バリアと無限呪霊なら出来るだろ」
「なんだい、それ。どんなふうに伝わってるのかな」
「無限なんてあるわけないだろ。限界はあるぜ」
「常にオートで害のあるものを判別して排除」
「ないない! 飛んでくる石を防ぐのが出来たら褒めてほしいくらい」
五条くんは手を振った。
「無限に呪霊を取り込んで手玉化。しかも格下は自動的に取り込める状態に」
「ないよ。毎回儀式の準備とか大変。誰の話なんだい?」
困惑する五条くんと夏油くん。
そこで、手を挙げた子がいた。えーと。
「俺の術式も知ってる!?」
「ごめん、知らない」
「うわーーーーーー! どうせ俺なんかーーーーー!」
でもそっか。現実になったら、最強コンビも「こんなもん」なのだろうか。
「あ、でも、俺の知ってるのって28歳の悟と傑だった」
「「「え?」」」
ポロリとこぼした俺は、はっと口を抑える。
「忘れて!」
「いや、その。そういや、俺の事、なんで知ってたんだ? 有る事無い事言いふらされてんなら、困るから知りたい。たとえ悪意がないにしても、無敵と思われるのはちょっと」
「や、占いというか、夢で見ただけだから!」
「タロットも読めない奴の占いねぇ……」
「そういう術式持ちなのかな?」
「んー。呪力の流れが変わってるんだよな、こいつ。前例になかったけど、予知系がこういう呪力してんのかもしれない。ちょっと目を閉じて。もっとよく見たい」
言われたように目を閉じると、衣擦れの気配。
悟がバンダナを外したのだと思う。
「どう? 悟」
「やっぱりよくわかんない。後学のために良ければ詳しい能力知りたい」
「え、術式わかんないの? 鑑定魔法みたいにパパッと」
「ゲームじゃないんだからさ。見れるのは回路の形だけ。どの形がどんな仕組みでどんな効力あるのかは、勉強しないと」
ゲームじゃないのか。そっか。現実なんだ。ここは現実。
それは、俺の中にストンと落ちた。
これ以上にないくらいに納得した。
「そんなに凄いならさ、明日の天気当てて見て?」
「えーと、晴れ!」
翌日は、ひどい土砂降りの雨で、安心したように皆で笑った。
でもさ。
五条悟と夏油傑は現実の範囲な事はわかった。
敵キャラはどうなんだよ。
五条と夏油が漫画の最強コンビのモデルだとしたら。
敵キャラにもモデルはいるのじゃないか。
宿儺とか、さ。
一度気になると夜も眠れない。
だって俺は死ぬのが怖い。
それにもし、クラスメイトがいなかったのは、みんな死んだからだとしたら。
悶々としながら、二日目の夜を過ごしたのだった。
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マシュマロ
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