【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙)   作:かりん2022

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4話

次の日。

鳥の巣をひとつ渡された。

鳥の巣である。

それと餌セット。

 

「烏森の名の通り、烏はこの学校の守護獣なんだよ。てことで、育てるのもお仕事なんだ」

「へぇ」

「烏の羽を素材とする呪術も多いし、孵化するまでにしっかり覚えとけ」

「おお、頑張る!」

「それと、冥冥さん注意報が流れた時は、カラスを隠せよ。取られるぞ」

「何それ」

「冥冥さんは、カラスと心を通わせる術式なんだ。卒業の年には御神体のクロウくんを奪わんとした恐ろしい先輩だ」

「何それ怖い」

「美人だし、強いし凄いけど、御神体を奪おうとする人はちょっとな……。それ以来、クロウくんは人前に出なくなっちゃったんだって」

 

 ひどい。俺も会いたかった。

 

「クロウくんてカラスの呪霊なの?」

「聞いて驚け。この世で唯一、動物の術師なんだぜ。それも術式は不死!」

「ふえぇ。すげー」

「100年ごとに生贄の儀式して、不死鳥の如く復活するんだって」

「へぇぇ」

 

 鳥の天元様やん。

 クロウくんはみんなに親しまれ愛されてるらしい。

 カラスは頭もよく、人に慣れて人語も解してくれるとのこと。

 ただ、買うには特別な申請が必要になる。それに、許可を取らないと学校の敷地から出しちゃ駄目なんだって。

 

 八月に入った。今日は取り憑かれた学友の治療の見学である。

夏休み? ないよ、1ヶ月の夏休みなんて。それは原作で覚悟してた。

代わりに10月と冬休みはガッツリ休むらしい。色々儀式だのしきたりだのあるので。

冬には実家に反旗を翻し、帰省を拒否って皆で遊園地に行く計画を立ててる。楽しい。

それに、夏で海は呪霊の遭遇率が高いので呪術師にはあまり人気ではない。

夏の代わりに冬へのワクワクを胸に宿し、俺はスキップしながら保健室へと向かった。それに、ようやく俺も仕事に出させてくれそうなのだ。呪術でお金を稼ぐのはまだした事ないのでとても楽しみ。

 

「ただいま、まいりましたー!」

 

「おー」

 

クラスメイトの学が具合悪そうに声を上げる。

ぬおおお、がっつり憑かれている。

申し訳なさ半分、あの五条悟の除霊を見れるワクワク半分で俺の胸は溢れそうだ。

首のあたりをぎゅうぎゅう締め付けてくる呪霊に、苦しそうにしている学。

それ、振り払ったらあかんの?

 

先生は腕組みをする。五条と夏油はもう既に来ていた。流石は委員長と副委員長である。保健委員の家入もいる。

 

「知糸 廻(ちいとめぐる)。除霊を見せてみろ」

「えっ 五条くんがお手本を見せてくれるんじゃねーの」

「実践テスト一位だろ。見せてみろよ」

「早くして……」

 

 言われて、俺は呪霊を握り潰した。

 

「はい終わり」

「おお、楽になった」

「これぐらいだと相手にならんな」

「道具も儀式も無しで……?」

「まさか、私達と同じことができるなんて」「すご」

「逆にそっちのやり方がわからん」

 

 先生がため息をつき、五条と夏油が驚く。呪術廻戦ってそう言うのだっけ? 違うでしょ。むしろゴリラ廻戦でしょ。それに五条や夏油もできるんじゃん。

 

「よし。敬語はもとより出来るし、作法も身についてきた。実戦に出てみるか?」

「はい! はいはいはい!!! 出ます!!!!!!」

 

 夏油! 聞いとけ、夏油傑!!

 守られるだけの猿だってなぁ! 力さえもらえれば喜んで戦う奴もいるんだよ!

 戦いとは力あるものの義務ではあるが、権利という側面もあるのだ。

 そこんとこ覚えとけよ、夏油傑ぅ!!!

 

「楽しそうだね」

「楽しいもん!!!」

 

 無双できる時ほど楽しいもんはないわ。力あるものの特権おーいしー!

 呪霊が頭からバリバリ人を食うクリーチャー系じゃなくて、ただちょっと具合が悪うなるだけなら、命の危険はほとんどないわけじゃん?

 学生の間は困ったら五条が助けてくれるって事だし、やりたい放題じゃん。

 

「すぐにそう言ってられなくなると思うけどね」

「そりゃそうだけど。学生の時の五条くんに助けてもらえるハイパー無敵タイムだけのことかもしれないけどさ。なら尚更、楽しめる時に楽しんどけないと損じゃん?」

「それは……そうかも」

「言われてみればそうだな」

「俺ぇ!?」

 

 俺はもう実戦に出れると聞いて嬉しくて仕方ない。

 鼻歌歌って踊りながら教室に戻るのだった。

 飽きられた目で見られようが構わない。同じアホなら踊らなや損損 

 

 その日の終わり、夜蛾先生から、今日の除霊分のお金をもらえた。

 俺はそれを天へと掲げ、神棚に飾るか、親へのプレゼントを買うか迷う。

 

 結局、親へスイーツを贈ることにして、袋は神棚へあげておいた。

 

 毎日とってもたーのしー!!!

 

 天内理子のことがどうなるかはわからんけれど、難しい事は冬休みが終わってから考えればいいでしょ♪

 

 俺は、忙しくも楽勝モードな日々に気を許し、すっかり未来を舐め切っていた。




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