【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙)   作:かりん2022

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8話

「傑」

「ごめんね……悟」

「謝んなよ」

 

 悟は時間がある時は夏油に付き添っている。

 夏油は眠る時、めちゃくちゃ魘されている。呪霊操術、絶対副作用あるやろこれ。

 家入は怪我人の治療の勉強を急ピッチでやらされている。

 五条も訓練は始めている。

 とりあえず、軽く呪力使ってみて、鉄製の的をメッキメキにして、これこそが術師の本当の力なのですよ、と監視役の人がドヤ顔ってたけど、的を壊した五条当人はドン引いていた。

 

「いや、これ、人に使ったら死ぬよな?」 

「天元様の同化を防ぐテロリストの処刑は許可が出ています」

「俺らは承諾してねぇんだわ」

「殺さなければ殺されるのは五条様達、ひいては日本国民ですよ」

「高校生にいきなりそんな重圧背負わされるのおかしくない?」

 

 さて、そんな中。俺も呪力の特訓をするのだが。

 

 俺だけ普段と変わりない。いや、気持ち増えたかも?

 

 元からデバフが掛かってなかったからね。

 天才と持ち上げられていたら3級だった悲しみ。

 

「まともに戦えんの、廻だけかもな。なんていうか、ナイフが使い方もわからない機関銃になってまともに使える気がしない」

「待って日本を三級木端術師に背負わせないで」

「お前、天才じゃん」

「三級なんですよ、で、敵対してんの特級クラスなんですよ、特級術師様」

 

 最強になりたいと願ったら、俺以外の人間全員最弱になった感じなんだわ。

 俺が強いわけではないのである。

 

 しかしマジで困った。

 甚爾は対人近接戦闘では最強。

 魔法使いと戦士を近接で戦わせたら? 答えは明らかですね。

 しかも魔法使いは魔法を覚えたばっか。詰んでますね。

 しかもその戦士、拳銃を持ってるんですってよ。

 これは詠唱している間に死ぬパターンですわ。

 

 一週間経って、夏油が復帰した。

 

「じゃあ、呪霊を出して見るよ」

 

 夏油が呪霊を出して、俺達は20メートルぐらい下がった。硝子は頭を抱えて丸くなってしまう。感じる冷気。醜悪な邪気。おどろおどろしい怨念。はっきり見える輪郭。俺たち、悪霊退治がお仕事であって、クリーチャーが相手なのは話が違うんですよ。普通に怖いわ。普通に怖いわ。普通に怖いわ。大事なことだから3回言った。

 

「え。誰……」

 

 戸惑う夏油。流石に俺みたいに腰を抜かしてはいない。

 そう、そこに原作の口裂け女がそこにいた。

 

 術式持ってたはずだし、推定一級呪霊じゃねーか!!!

 なるほど、呪霊が弱体化しているから比較的無理しても安全に無理やり取り込めたんだな。

 嫌な感じはするけど、はっきりとした味はないって言ってたしな。

 簡単に取り込める状態なんて超チート&ボーナスタイムじゃん。

 かつてカラオケで限界はあるって夏油が悩んでたのも納得である。

 待って、限界見えるまでとりこんでるって事? 1000万の呪霊を取り込めるキャパを持ってる夏油が?

 改めて生きててくれてありがとう夏油!!

 

「呪霊操術の持ち主は殺さないって甚爾言ってたし、メイン盾決まったな」

「悟の無限バリアは!?」

 

 メイン盾にされそうな傑は焦って悟に聞くが、俺は追い打ちをかける。

 

「相手の呪具で破られる。頭とかザクザクっとやられる。傑は今回は死なない程度にボコられて蹴られる程度ですむ。ある程度の怪我なら硝子が治せるし」

「傑……」

「流れ弾やめろ」

 

 悟が縋るように傑を呼び、硝子は参考書を睨みながら文句を言った。

 リラクゼーションクラスだった硝子は、今、外科医レベルの要求をされているのだ。気持ちはわかる。

 

「悟は反転術式を覚えるんだよね」

「生まれた時から努力して、呪霊と死闘を繰り広げてた悟が九死に一生で死に物狂いで臨死体験までしてようやく覚えた反転術式な」

 

 つまり土壇場で反転術式を覚えられるって期待はするなってことよ。

 傑は顔色を青くした。

 

「私が頑張るよ」

「そうして」

「ごめん傑」

 

 そんなわけで、夏油の呪霊の再確認・洗い出しと特訓が始まった。

 ついでに五条の六眼の訓練にもなる。とっても助かる。

 ていうか夏油、花子さん従えてんのかよ。レジェンドじゃん。

 もうこれから夏油のこと夏油くんじゃなくて夏油様って呼ぶわ。

 あと、改めて武術の特訓をした。

 霊能者の学校で体育とか武術とかの勉強、何でこんな厳しくやらされるんだよ、と思ったけど、そうだよな。五条は相手の攻撃を交わして臓器をすり抜けて刺されるイベントがあるんだもんな……。そりゃ武術は必要だよな。

 

 必死に特訓とか勉強して、へばって、次は結界の練習だって時に五条が俺に話しかけてきた。白い包帯をとって俺を見る。ああ、なるほど監視対策で結界の勉強中に。なんの内緒話だろ。話し合うことは山ほどある。

 

「あー。鑑定魔法かよって前に言ったけど。術式、なんとなくわかるようになったから言っとく。お願いがあるし」

「マジで? 五条くんだったら命令でいいよ。忠誠誓ってるし」

「今までの勉強、何だったんだよマジでって感じ」

 

 ちょろっと吐く愚痴に俺は同情する。夏油と家入もよってきた。

 

「おおぅ……。ちな、俺の術式は?」

「転生術式と呪爪術式。転生術式は1人につき一度に限り、一定以上の呪力の半分を半永久的に棄却する事と性別反転する事で並行世界の死産した子供への転生を可能とする。呪力を全て手放す事で同性にも転生可能。もうデバフ掛かってる状態だから、新たなデバフが掛からなかったんだと思う。呪爪術式と少し増えた呪力の分は転生後の体の術式だな。ってことで、俺と傑が死んだら転生術式お願い。次は2人で非術師として生きるから」

 

 聞いて自覚することで、カチリとハマる感じがする。

 術式の自覚。おお、なんか式神出せそう。すごい。

 でもこれは切り札中の切り札だから、隠しておこう。

 

「俺の術式、内緒にしてもらってていい?」

「一回限りの予知術式って話しとく。俺も六眼のパワーアップ内緒にしてて」

「さすが助かる」

 

 しかしナチュラルに夏油を巻き込む五条である。

 

「転生に関しては幸せになって欲しいからするけども。えっ 呪力捨てていいの?」

 

 夏油は絶対納得しないと思うぞ、それ。

 

「半端な呪力で女だと孕み袋の未来しか見えない。あと、今世では幸せになれないって決めつけもやめて」

「今世でもの間違いじゃない?」「やめて」

「私も予約させて。私は男で!」

「私は……それでも呪力が欲しいかなぁ」

 

 硝子が強請る。女→男転生はいいぞ。新たな楽しみをいっぱい体験できるぞ。

 ソースは俺。

 それにしても、ほらー。夏油は呪力を捨てないって。

 それに男→女も良いよね。

 

「マジかよ結婚できるじゃん」

「猿って呼ばれて殺されちゃってもいいの? 五条くん」

「殺さないよ! あーでも、悟、術式だけで呪力のない子になるってこと?」

「……傑は呪力ないと嫌? 呪力奪われてるだけだし、余剰の呪力は子供に引き継がれるから、生まれる子供は術師の才能あると思うけど」

 

 おっと新情報ですよ?

 

「嫌じゃないけど、六眼って懸賞金掛けられるんだろ。生き延びられるの? それに本人無力で子作り能力はあるんじゃ、それこそ種馬じゃない? それとも六眼は引き継がれない?」

「引き継がれると思う。多分」

 

 マジかよ種馬一択じゃん。

 

「両親に似てないて虐待受ける可能性すらあると思うけど、天才の五条くんは何とかできる方法を思いつく?」

「無理かも。廻、縛りとか多用して何とかして」

「しゃーないな。最強じゃない五条くんは似合わないから、縛りとか色々考えてみる。流石に2回連続ですり潰されるのは可哀想だし」

「俺は2回とも幸せになるから!!」

「じゃあまず、今回を生き延びないとね」

 

 そんなわけで、俺達は守られた状況で必死こいて修行した。

 悟の精密攻撃が全く上手くいかなくて大変だ。

 

 だってそうである。力が1000倍。1000倍だぞ?

 コップとか持ってみ。砕け散るから。

 この前まで、スポイトで線香の火を消すお仕事をしてたのが、業火の中へ消防ホースを持って突撃しろって言われてるようなもんだぞ?

 誰だって無理。天才の五条悟だって無理。

 力の使いこなしでは、俺>>>>家入>夏油>>五条。

 威力では五条>>>夏油>>>俺=家入。

 呪霊相手では家入の方が上。反転術式は人間より呪霊に効くから。

 

 

 不安がありまくるが、もうここまで来たら頑張るしかない。 

 

 

 そして。儀式の準備の過程で情報が漏れたからと、俺達は天内の保護に急行した。

 




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