【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙) 作:かりん2022
あれから三年。
俺達は卒業証書を受け取っていた。
入学時の、カラオケ大好きなふにゃふにゃした雰囲気はもうない。
何せ面構えが違う。傷だらけなのもあって歴戦の戦士の風格だ。
まあそうなんだが。
大人が国民の防衛に匙を投げたのだ。
俺達がやるしかなかった。
数も違う。だいぶクラスメイトの人数が減った。
……本当は、クラスメイトみんなを転生させてあげたかった。
でも、黄金世代はやっぱり別格で、悟、傑、硝子、天内、黒井、直哉の6人の呪力量は凄くて、クラスメイト達は転生するまでの呪力量には及ばなかった。
新しく出来た言葉、呪詛師。
爆発的に増える行方不明者、難事件。
呪霊だけではなく、呪詛師による犯罪も増えているのだ。それは日々狡猾化している。
裏が様変わりして、呪いの時代が訪れたものの、日常は続いている。
呪霊の公表は差し控えられている。
呪霊の本質は恐怖の具現化の為、むしろ全力で避ける形だ。
俺の予知は、あくまでも一般的な世情に限られ、裏のドタバタは予知できなかった。
そういう事になった。
呪術廻戦の知識は大人達には告げていない。
そんな信頼が出来る奴は1人もいなかった。
皆で墓参りに行って、少し泣いた。
「宿儺どうする?」
疲れ切った声で悟が言った。実際疲れてる。
それでも、集まれば出てくるのはこの話題。
10年なんてすぐだ。何せ忙しすぎる。
甚爾が使っていた、獄門疆を破壊するあの呪具は、気がつけば無くなっていた。
メロンパンに回収されたのだろう。本当に頭が痛い。
「生き延びる方が先だろ」
そうなんだ。そうなんだよなぁ。
10年後以前に、明日を生き延びられる保証がない。
原作知識から、帳を下ろす呪具やシステムの導入など、いろいろ頑張っているが足りない。足りてない。しばらく食事やトイレができない時になんとかする蟲が長期祈祷用として現存してたのは助かった。地味に助かっている。
俺は、一回きりの予知だったと聞いて、盛大に罵倒された。
以来、一年に一回くらいは呼び出されて記憶の掘り起こしを強制させられ、罵倒される。
……きつい。
いくら隠し通しても、呪霊関係の事件が増えた以上、どうしても恐怖は増える。
更に、この先、世の中は暗い方へ暗い方へと向かっていく。
偉い人達が、いい方向へ向かおうと必死に頑張っているが、問題は、一般人が元の歴史を知らないことだ。
大きな悪い方向へ向かう流れ。
今より世の中が悪くなる事は避けられない。
それを必死に緩和させる事はできても、好転できるわけじゃない。
そうなると、人々が感じ取れるのは、やっぱり不安なのだ。
先日。
俺の占いが漏れた。
それによって恐怖が渦巻き、呪霊が発生した。
恐怖が具現化するのだと、叩きつけられるような事件。
連絡してくれたのは学。連絡はそれきり途絶えて、でもすぐに助けには行かない。
キリがないし、二次被害があるからだ。
どんな時も、しっかり寝て、調べて、食べてからいく。命懸けの戦いだから。それだけの事を学ぶのに、随分と命を支払った。
五条は、仮眠した後、食事をして学の救助に行く。
伊地知が調査を続行してくれている。
「悟。やっぱり私も行くよ。学も行ってるし」
「傑。けどさ。お前も疲れてんだろ。限界だって近いって言ってたし」
夏油の容量はほぼ満タンである。
その上、以前と違って、取り込む事に激しい負担がかかる様になっていた。
ゲロ雑巾の味。精神的な負荷。それが何を起こすかは、すでに原作知識で知っている。
「夏油さん! 大量の呪霊の発生が感知されました! 申し訳ありませんが……」
夏油はため息をついた。
「行ってくる。私は少し前に仮眠をとっているしね」
「気をつけてな」
夏油は昨年保護した美々子と菜々子の部屋に向かう。
2人が泣くから、依頼の前と後には必ず声をかける様にしているのだ。
……利久もどこかで助けてあげないといけない。
宿儺の対処はもう決めている。虎杖を犠牲にすると決めているから、それ以外の救える命は拾いたい。
そう考えつつも、それぞれ任務に行って。
悟が、港を、そこにいる人々と学ごと吹っ飛ばしたと知らせが入った。
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