【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙) 作:かりん2022
囚われの身となった悟に、俺達は急いで面会に行った。
悟は酷い顔をしていた。
「相手が、大技使ってきて。咄嗟に、全力で対抗して。俺、詠唱染み付いてるから……」
「完全詠唱の茈か……」
嫌な感じに訓練が出てしまった様である。
「わかってるんだ。直哉も、トドメを刺したのは俺だって」
「悟」
「俺さ、一杯一杯になると全力使っちゃうから、ダメだよ。万が一許されたって、また繰り返しちゃう。俺、生まれちゃいけなかったんだ」
現状はだいぶヤバい。
禪院家は逆恨みしてる節があるし、加茂家は敵側。五条家は当事者で口出しできない。
そして、やったことも重すぎる。百以上死んだのではと言われていた。
「絶対助ける。私が君を守るよ、悟。私はどこにも行かないし、君を手放したりもしない。予定調和とか、運命とか知ったことかよ。君が死ぬなら私も死ぬ。溜め切った呪霊をばら撒いて死んでやる」
ああ、これは縛りだ。
「傑」
「悟。ただひとつだけ、未来から運命をもらおう」
傑は手を差し伸べた。
「私たちは、最強なんだ。最強になるんだ」
俺は涙を流していた。
わかっている。これは、この2人は、原作の2人ではない。
でも、でも。
それでも、この世界では、分たれた2人の道は一つになったんだ。
それから、傑は脅しをかけるとともに言った。
「悟を解放する為、悟の殺した人数の100倍、私は人を救います。救う為に最大限力を尽くします」
そこに、美々子と菜々子が付け加える。
「夏油様が誓いを果たせず死んだら、私達も命を捧げます」
「どうか、お願いです。命懸けのお願いです」
「美々子……菜々子……!!」
そして、縛りは結ばれた。
悟の呪力を封じる案もあったし本人もそれを望んだけど、メロンパンがいる以上、それは全力で反対した。
悟の解放の為の救命人数は、100人の100倍。一万人だ。
途方もない数だ。
「廻。伊地知。力を貸して」
ただ、俺達には当てがあった。
2万人を越す人間が被害にあった災害がある。
占いが公になって避難する人はいれど、所詮占いと動かない人が大多数。
他にも、日本も世界も、たくさんの災害が起きている。
それから、俺達は全力で呪術規定の秘密を骨抜き法案にした。
呪霊をばら撒いて、人助けを命じると共に、飛行系、移動系の呪霊を容量整理までして集めた。海側を中心に、呪霊を配置して、作戦を何度も練り直した。
もしも災害がおきなければ。怖かった。
でも、全力を尽くした。
そうして、日本が固唾を飲んで見守る中、災害は起きた。
縛りは達成された。
本当に起きた地震は、人々に衝撃を与えた。
凄まじい災害への恐れ。
占いへの恐れ。
見えない何かが人を救っていくことへの恐れ。
呪力が溜まり、澱み、短期間に二度目の特級呪霊を産んだ。
現地で災害救助に力を尽くしていた俺と傑は、占いの当人と救済の時にいつも目撃される男は、呪の対象になって、俺達はヘトヘトで動けなくて。
まだ形になり切ってないのか、空を覆うような不定形の、でも凶悪な呪霊を、飛び出してきた悟の茈が吹き飛ばした。
呪霊ごと吹き飛ばされた雲から青空が見えて、俺達は全員へたり込んで、笑った。
「夏油さん。呪霊の事が公になりました。日本の各所に呪霊を配置し監視するのは、プライバシーの侵害だと」
呪霊達には人を守れと命じているだけだし、呪霊から夏油への感覚共有や報告はできないので、プライバシーなどないはずなのだが。
「もういいや、しばらく休もう、悟」
「俺は十分休んだんだけど? お前が出してくれたんだ。休んでいる間のフォローぐらいはさせろよ。力の調整は、俺、謹慎期間中にめちゃくちゃ頑張って練習したから」
渋谷事変まで、器たる虎杖悠仁が十分に育つまで、あと7年。
この一連の事件で、俺達は、ようやく地獄を生き抜く覚悟を固める事ができた。
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マシュマロ
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