【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙) 作:かりん2022
「夏油、一月に一回すごくおしゃれするよね。 彼女?」
家入の質問に、夏油はポッと顔を赤らめた。
「まあね。中学生からの付き合いなんだ」
「紹介して。どんな人?」
五条が興味津々で聞いてくる。
「秘密」
あまりにも幸せそうに夏油が言うのを、家入と五条は羨ましがった。
事件は、三ヶ月後に起きた。
デートだと浮かれていた傑がとても落ち込んでいたのだ。
「どうしたんだよ。振られちゃった?」
「振られないよ! 私はちゃんと愛されてる!!!」
「お、おお……。なんか喧嘩したのか?」
「大丈夫」
「大丈夫って顔してない」
五条も家入も心配するのだが、ろくに話してくれない。
集中力もなく、怪我をしてしまった。
「お前さ。集中しろよ! できないなら別れちまえ!」
「ごめん、悟……」
その日はちょうどデートの日の前日だった。
電話をしていた夏油の部屋から啜り泣く声が聞こえて、五条は夏油の部屋に飛び込んだ。
「傑! どうした!?」
「私、怪我したら心配してくれるかなって思ったんだ。見透かされてて、わざと怪我をするうちは会えないって」
「傑……」
「わかってる。こういうのって良くないよね。会ってくれなくて当然だよ」
「傑……」
「本命の子が妊娠三ヶ月なんだって。私は子供産めないのに、ずるいよ……。赤ちゃんができれば、捨てられても寂しくないかもしれないのに。なんで私男なんだろ……」
「待とうか」
五条はとりあえず、傑を抱きしめて背中を撫でた。
震えて泣く傑は見たことがないほど頼りなかった。
というか相手男って聞いてない。二股かけられてることも聞いてない。
「わ、わかってたんだ。最高記録は32股なんていう人に、私だけ見てなんて無理だって」
「32股」
二股どころか32股だった。どうしよう普通の学校のクラスまるまる網羅できちゃう。
「苦しいよ。わかってたんだ。好きになっちゃダメだって。でも、テンを好きにならないなんて無理だよ……っ」
「傑……大丈夫。話してくれてありがとう。今日はとことん話そうぜ。硝子も呼ぼう。明日、3人とも休みだろ? パーっとやろうぜ」
それから2時間後。
硝子はお菓子とジュースとお酒を持ってやってきた。
「夏油が32股されたと聞いて。復讐の方法考えようぜ」
「やめてくれ。彼を困らせたくないんだ」
「俺は困らせたい」
「私も困らせたい。でもまあ、話は聞くよ。相手って何してる人なの」
「私、テンのこと何も知らないんだ。知ってる事は、占い師な事と、源氏名がテンって事と、婚約者がいて妊娠三ヶ月な事と、少し呪術界の事を知ってる事……」
「そいつ術師なの? 術師のくせに俺の親友の傑に手ェ出したの?」
「落ち着け五条。実際、付き合い始めたの、どういう経緯なわけ?」
「呪霊と一緒にいた所に声を掛けたのが出会いなんだ。彼も同じ能力者なのかなって。その人、呪霊を友達だよって。不思議な人だなって思って」
「はいアウト」
「あやしー」
呪霊と連んでるとか確定で呪詛師である。その時点で怪しんで欲しかった。
というかやばい、さりげなく傑が呪詛師に取り込まれて秘匿死刑されるところだった?
事情がわかるにつれて、五条と家入は汗をかく。
「占い師で、呪霊の居場所を占いで教えてくれて、結構利用してて、それでだんだん仲良くなって」
「それ、お友達のこと売ってるだけじゃねーの?」
「それは、わからないけど……占いとかおまじないとか教えてくれて、凄く優しくて。私が呪術高専に行くって言ったら、この業界はナンパな人も多くて危ないから対応方法を教えてあげるよってホテルに連れてかれて」
「そんな手に引っ掛かる? そいつが罠じゃん」
「赤子の手をひねるように罠にかかるじゃん……」
カパカパとお酒を飲ませる。もっと話せ。
「そんな奴どうだっていいじゃん! 俺にしとけよ俺に!」
五条は傑が呪詛師に取られた場合を考えた。
呪霊操術はテロに適性がありすぎる。やばい。やばすぎる。
傑を敵に回すのは心情的にも物理的にも無理すぎる。
相手が男でもいいなら、もういっそと五条は確保に動き始めた。
もうこれしかない!
「すごい良い案じゃん! 五条家に命を狙われるって事を除けばね」
「狙わないって多分」
「悟だって私1人を見てくれない点では同じじゃないか。もうこの際呪詛師でもいい。私の事だけ好きだよ♡って言ってくれる人が欲しいよ……っ」
「はいはいはいはい! 俺がいるから浮気禁止! な!? 変な奴に行くなら俺にしとけってマジで!!」
「でも私、赤ちゃん産めない……」
「なんだよ、ずっと俺だけ見てくれるって事だろ。俺、子供も浮気相手に含めるタイプだし」
「悟ぅ〜!」
感動して夏油が五条に抱きつく。
家入はそっと部屋から出た。五条は犠牲になったのだ。治安の犠牲にな……。
「頭が痛い……。お酒か? お酒飲んで記憶飛ぶなんて初めてかも……」
翌朝、起き上がった夏油は頭を抑える。そして、裸な事に気づく。
「傑、起きた?」
五条がノックして入ってくる。暖かいコーヒーを渡す。
夏油はそこで、体の節々とあらぬところが痛いのに気がついた。
「とりあえず、今日傑のご両親が来て三者面談するから」
「は? なんで?」
「なんでって、テンを未成年淫行で捕まえるのと、俺とお前付き合う事になったんだから、ご挨拶もしなきゃ」
「私と? 君が?」
「えっ 説得やり直してとか言わないよな? 32股する変態三下術師よか俺の方がいいだろ」
「テンは変態でも三下でもないよ」
「昨日、テンとどんなことしたか全部聞いてるんだけど。変態じゃないならど変態?」
五条は段ボール箱を指差す。その段ボール箱にはテンからもらったえっちな服が入っていた。
夏油は慌てて隠そうとしてベッドから転げ落ちそうになる。
それを支えると同時に、五条は夏油の唇を奪う。
「いいから俺にしとけって。お前の拒否権ねーから」
シャワーを浴びて、教室に。
授業はない日だったが、夜蛾先生も五条も家入も揃っていた。
「はぁ。大人だと思っていたが、お前たちはまだ子供で、悪い大人がいる事を失念していた。俺の監督不行届だ。ご両親にはしっかり説明する」
夜蛾先生は頭を下げる。
「えっ ちょっとあの、まず両親が来る事に納得がいってないんですけど」
「俺のとこの前当主代理も来る」
「なんで!?」
「夏油覚悟決めろ」
「なんの!?」
「五条と結婚する覚悟」
「はあああああああああ!? それ、絶対五条家許さないだろ」
「昨日説得した。傑を呪詛師に取られないようにする緊急措置だから承認された」
「テンは呪詛師じゃない!」
「じゃあ登録してんの?」
「術式を使わなければ未登録でも問題ないはずだ!」
「登録してないんじゃん」
そこへ、涼やかな声が聞こえる。
「やあ、やってるね」
「冥冥さん!」
「五条くん、私を頼ってくれて嬉しいよ。今回の件は是非私に任せて欲しい」
「どういうことですか!?」
「まずご両親と話をして、総監部にも報告あげるから」
「総監部!?」
「一級術師の生徒が呪詛師に誑かされたんだ、報告とか色々必要だろ」
「わああああああああああああああああああ」
夏油は縮こまった。
拒否権はマジでなかった。
一方、同じ頃。
占いコミュニティに呪術師ががっつり介入してきそうということで、占い師コミュニティはそれなりに騒ぎになっていた。
前の世界では、一般出が悪い呪術師の先輩のおにーさんに食われるのは日常すぎたのでこっちの世界では大事件だと気づけなかったのだ。
一番やべー人物、冥冥もやる気十分である。
五条悟の親友で黒幕の器候補で一級術師のピカピカ一年生の生徒である。普通に気にされてる。
2人が嫌いな歌姫ですら、何くれと気遣っている。
全く予想しないところで、予想外の接触が起ころうとしていた。
しかも敵対方向で。
マシュマロ
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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