【設定変更につき書き直し中】当たるも当たらぬも八卦。当たるも当たらぬも八卦ぇ!!(血涙)   作:かりん2022

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18話

「どうして呪霊を友達などという名前も知らない怪しげな人物と付き合おうと?」

「夜蛾はどういう教育をしているんだ」

「五条は良いのか、というか五条が囲うとはどういう事なんだ」

「いやだって、傑の能力で呪詛師になってテロリストになられたらすげー嫌じゃん。俺は強いけど、傑は数を操れるし、対応できねーよ。それよりかは俺がしっかり捕まえてた方がなんぼかマシじゃん」

「家入じゃ駄目だったのか」

「傑に勝てないじゃん」

 

 夏油は小さくなっていた。

 

「質問に答えよ。どうなのだ。テンがテロをしろと言えばいうことを聞くのか」

「テンはそういう事をする人ではありません!」

「ではどんな人なのだ」

「それは……知らないですけど……っ」

「話にならんな」

「でもテンは……テンは……優しくしてくれて……!」

「具体的には?」

「初めての時、怖くないよって優しく話しかけてくれて……」

「むしろここまで問い詰めて悪い情報しか出ない事に驚愕している」

「手綱を握れるのか、五条」

「俺が責任持って傑の手綱を握ります。傑は一番大事な友達だし、傑が道を踏み外したら対処する事になるのだって俺になるだろうし、傑の事だけ見て傑をしっかり捕まえてます。俺は棒系だから、子供ができなくても大丈夫だし」

「えっ それって、いや、駄目だよ悟! 私のためにそんな」

「お前は絶対特級になる。それだけのポテンシャルはある。俺は傑に負けない自信があるけど、それだけだ。特級術師は、国を滅ぼせる力を持つ術師って事。それを呪術師側に繋ぎ止める為なら家のやつも許してくれるだろ」

「わた、私は……! わかったよ。テンとは別れるよ。悪かったよ、もうこれからは気をつける。だから悟はそんな事しなくていいよ」

「そんなんわかんねーだろ。それに、お前ベッドの中で言ってくれたじゃん。俺の方がいいって。傑がどうしても俺が嫌っていうなら他のやつ探すけど、違うだろ。あと、自分の判断に任せられるような信頼はお前に残ってねーの。監視役は必要」

「そ、それは……」

「ひとまず、お互い以外とエッチなしって縛ってもらう」

「えっ」

「必要だろ、誰ともエッチすんなって言われたんじゃないんだからまだマシだろ」

 

 事ここに至り、夏油は、大いに反省したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 話し合いが終わり、五条と夏油は2人きりになり、夏油は五条に頭を下げた。

 

「ごめん、悟……」

「本当に悪いと思ってる?」

「うん。反省しているよ……本当にごめん」

「ちゃんと性欲処理したかったら恥ずかしがらずに言えよ、俺も言うから。もうお互いとしか出来ないんだし」

「うん……でも、この縛り結ばないと駄目だった……? そんなに私、駄目なことしたかな」

「いや、バリバリしただろ……」

 

 呆れたように五条は言う。

 

「ほらキスして。俺はちゃんとお前の事大事にして泣かせねーから」

「う、うん……」

 

 おずおずとキスをしてくる夏油をグッと抱き寄せて深く口づけを交わす。

 

「今晩しような。ちゃんとお酒なしで」

 

 夏油はおずおずと頷いた。

 そして、夏油を置いて、五条は総監部のところに戻る。

 

「ってことで、俺が責任持って監視します」

「こんな無理筋が通るのか……。いやまあ、一般の子供ってこんなものなのか?」

「普通がわからん。だがしっかりしているように見えて教養がないと言う事なのだろう」

 

 悪いやつに引っかかったみたいだから、同級生に食わせて管理します。

 どんなエロゲだ、と言う話である。だが、そんな事もわからない判断力のない子供を放置するのはあまりにも怖すぎた。何せ、特級になるのは時間の問題というのは共通の認識だったからだ。テロ特化術式の持ち主が流されやすいとか恐ろしすぎる。

 なので、五条の暴挙を総監部は黙認した。

 それに抵抗できる判断力があるなら、まだ更生の余地あり。

 ないなら、もうどうしようもないので五条の三歩後ろを歩かせるというのは確かにもっともだったからだ。

 2人が癒着するのは非常に厄介だが、これからは夏油への調略は直接五条へのダメージになる。そして夏油は簡単に料理できそうだった。

 

 そんなわけで、一般人は怖いなーカリキュラム見直そう、という話になって話し合いは閉じた。夏油は知らぬが花である。

 

こうして、五条は棚ぼたで初恋を実らせたのだった。

 

 

 

 

 

 

 目覚ましい活躍をしていた高専の有望な男子生徒が悪い呪詛師に引っ掛かって罰として伴侶になる縛りを結ばされた事件は顛末も含めて火のように広がった。

 

 あと、術師は生徒に手を出すのが駄目だと明文化された。

 将来的に、真希と真依が在学中だけ平和になるのだが、それは未来の話である。

 

 夏油は監視用スマホと発信機をつけて、五条の監視下に入る事となった。

 

呪霊操術の持ち主にテロリストになられるくらいなら、御三家の養子にした方がマシなのはそれはそう。

 

ちゃっかり総監部は五条への大きな貸しとしたので、メリットがないわけでもない。

 

テンの命令ならテロをするのかって質問にしませんって即答できなかった夏油も悪い。テンはそんなことしないとか総監部は聞きたくなかった。聞きたいのは、命じられたとしてもそんなことしませんという言葉だったのだ。

 

責任を感じた夏油は、反発する事なく五条におずおずと尽くした。

そんなわけで五条は機嫌よくホイホイと総監部の言う事を聞いて呪霊退治にGO。

 

家入寂しい問題を除いては、なんとか収まるところに収まろうとしていた。

 

なお、占い師には逃げられたらしい。

手際の良さからやはり呪詛師の可能性が高いとのこと。

 

これには直毘人も爆笑である。

とりあえず、五条の子孫は産まれないらしい。

 

それはいいのだが、事件発生から七ヶ月。呪霊のレベルが急にドカンと上がった。

誰も言わなかったが、五条が生まれたときと同じ現象である。

そう、誰も言わないが、五条が生まれたのと呪霊の凶暴化の相関関係を感じ取っていた。それほど五条は突出していたし、呪霊もドカンと強くなった。

 

密やかに原因の調査が行われる。ところが御三家ではそんな怪しい子は生まれていない。恵やメカ丸がそれかと疑われたが、時期が少しずれているし2人の呪力はバランスを崩すほどではない。

そんなわけで、五条が望んで馬車馬になるのは都合が良かった。

 

もちろん、五条を殺すことでバランスを戻そうという派閥もある。

直毘人がそれだった。

だが、謎の次世代が発見されて育ってからでないと呪霊対策をしきれないかもしれない。謎の次世代たちの暗殺も考慮しつつ、直毘人は甚爾を呼んだ。

正直に言って、五条抹殺を煽られている感覚や夏油を誑かした謎の占い師への警戒はあったので、暗殺を決めたわけではないが、探りは入れようと考えていた。

天内護衛依頼はちょうど良かった。

甚爾に依頼の妨害について切り出すと、普通に断られた。

 

「なぜだ」

「天元様の同化は成功させろと占い師にお願いされてるんでな」

「まさか源氏名でテンとかいう占い師じゃなかろうな」

「あー。まあそうだな」

「は?????」

「俺はあいつには逆らえねーからな……」

「は?????」

 

 対岸の火事かと思っていたら今まさに燃えていた事に直毘人は気づいた。

 五条はすぐに直毘人に呼び出された。

 

「テンとかいう不届者は捕まえたのか。あれからだいぶ経つが」

「いや。傑が処刑を嫌がってるし、手がかりも少ないし」

「何を甘っちょろいことをいっておるのだ。全ての手がかりを渡せ、わしが処す」

「は? あー。そっちの直哉とか毒牙にかかったり?」

「黙秘する。テンは禪院家、ひいては御三家を舐めた行動をしている。呪術師、しかも上澄を食って回るなど何を考えているのか。許しがたい。この件は禪院家が指揮をとって形をつける。貴様も来い」

「こわ……」

 

 まあでも夏油が処刑を嫌がっているとはいえ、夏油を弄ばれたことは普通に怒っているので五条は協力を承諾した。

 夏油とか甚爾をメロメロに出来る手練手管に加茂家も興味があるという事で、御三家揃い踏み、プラス学生に手を出された高専、プラス金になりそうでめちゃくちゃ面白い事になってると冥冥も参戦。占い師テンを処す事になってしまったのだった!

 

 なお、本拠地を見つけた所で天内護衛依頼が入ってしまい、夏油を離しておく意味も込めて五条たちは護衛依頼に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「テン、無事かな……」

「護衛任務に集中しろよ。あと、仕事するまでは安全だから安心しろ」

「仕事?」

「俺が産まれた時、呪霊が強くなったんだけど、それと同じ現象がまた起こってるから、在野ですげー強い術師が産まれた可能性があるんだって。占いすげー当たるらしいから、そいつ探させるって」

「えっ 強い術師が生まれると呪霊が強くなるのかい?」

「そう。そうやってバランス取れてんの。呪霊が強くなると強い術師がいっぱい生まれたりもする」

「負の連鎖じゃないか……」

 

 そうして、天内を護衛に行く2人。

 

 2人は知らない。

 

 占い師達は今まさに、天元様の結界に細工をしようと五条達と入れ替わろうとしている事を。




マシュマロ
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