クセ者だと? 失礼なやつだな   作:永田伝三郎

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入学編スタートでございます
 
まずは、堂前くんオリジンをどうぞ!




いつもの日常
十人十色とはよく言ったものだ


 僕の名前は堂前郁人(どうまえふみと)この度、晴れて受験戦争を勝ち抜き高校に進学することになった、高校一年生である。

 

 そんな僕が入学することになった学校とは

 高度育成高等学校

 これから僕が通うことになる、それはそれはでっかくて、広い国立の学校だ。

 

 三年間の寮制で、その間外部とは一切連絡を取る事ができず、学校内の敷地で暮らすという◯リー・ポッ◯ーさんもびっくりな学校だ。 

さらに、なんと驚いたことに就職、進学率ともに100%。

在学生が望む将来を絶対に保証してくれるというとんでもないオマケつきの学校である。

 

 これから、三年間お世話になるであろう校舎を見て、僕はひとり呟いた。

 

「普通に高校に進学できた。」 

この事実だけで既に泣けてきたぞ。 

なんせ去年の僕だったら絶対有り得ない事態だからな。

 

 


 

 

 先ずは、僕の地元というか中学の話でもしようか。

地元の中学の連中はいまのご時世には珍しい、釘バットを持ち、純黒の特攻服を身に纏ったヤンキー・不良達だった。

分かりやすく言えば、世紀末だった。

 

 そんな話を聞いたら「なんでそんな中学に入ったんだ」とか「転校は考えなかったの」という疑問が湧く事だろう。

 

 ・・・冷静に考えれば、普通の子どもだったら「これがこれから君が入る中学だよ」なんて言われたら速攻で転校の手続きを取るなり、そんな中学を勧めた親か教師に怒りの鉄槌をくらわすことだろう。

 

 じゃあ、どうして転校とか他所に編入とかをしなかったのかと言うとだが・・・

 

()()()()()()()()

 

 いや、ほんとに何もなかったというか何も起きなかった。

他所の中学から攻め込まれるとか、番長に上納金払うとか、焼きそばパンパシられるとか、そういうのは一切なかった。

 

なんか、気づいたら中学3年になってた。

 

 嘘だろ?

僕の青春って、おっかねぇ同期や先輩にビクビクしながら中学に通って、勉強して、帰って寝てただけ?

 

これなんてドッキリ?

 

 僕はマジでキレた。

この怒りをどこに向ければいいんだよ!

 

・・・僕じゃん

 

 さっさと転校しなかった僕の自己責任じゃあないか。

僕はどこか受動的に生きているフシがある。

今回はその性格が思い切り裏目に出た訳だ。

どうしたものか、中学三年生といえば、進学のため受験勉強に明け暮れる時期だ。

 

・・・周りの不良どもは抗争に明け暮れてそうだが。

 

「進路どうしよう」

これが僕を悩ませていた大きな課題だ。

 

 別に学力が足りないとか、在学中にやらかしていたとかそういう問題があったわけではない。

 

 進学先を決めるにあたって僕が一番考えていたのは「進学先で知り合いに会いたくない」ただこれだけであった。

 

 だってそうだろう。

中学では、おっかねえ人たちに怯えていたせいでまともな学生生活を送れていないのだ。

強いて出来た事と言えば、勉強と強面の先輩と多少お話していただけだぞ。

 

 進学先の高校で、

「あいつ元ヤンの○○先輩と知り合いだって~」

「えーこわ~w」

「処する?アイツ処する?」

なんて噂が立った暁には、僕の学園ライフはパーだ。無に帰する事になる。

 

 そんなこんなで、中学三年の僕は先輩達が通ってなさそうな高校に進学するため、資料室にこもって未来の進学先を吟味していた。

 

「やはり、私立○○学院のような上級進学校ならヤの付く先輩達は行ってないハズだ。」

 

「いやここは、学費的に都立の最高峰△△高等学校だろうか? 模試の判定はまだ十分ではないが、このくらいのレベルの高校ならほぼ確実に・・・」

 

 そんな感じで、安心安全な高校生活を送るため、進学先を慎重に選んでいた僕だったが、その行為は唐突に終わりを迎える事になった。

 

「国立の高校への推薦枠ですか?」

 

 どこからか、僕の噂を聞きつけた校長からの提案だった。

そこは、担任じゃないのか?

推定70歳にさしかかっているように見える校長は、落ち着いて話した。

 

「ああ、そうだ。高度育成高等学校と言ってね。なんでも、未来の日本を導く若手のホープ達を育てるための高校らしい。」

 

らしいってなんだ、そこは断定してくれないか。

 

「しかし、なぜ私なぞにそのようなエリート校といっても差し支えない所への推薦の話を?自分で言うのもなんですが、私は未来の日本を導けるようなたいした人物では・・・『いいや、そういう事をいってるんじゃないよ』・・え?」

 

「問おう、君は何者かね?」

「・・・えっと、3年2組堂前h『そこじゃあない』」

なんなんだコイツは

 

「君も知っての通り、我が校は不良どもの巣窟。絵に描いたような地獄絵図。まさにゲヘナだ。」

なんか語りはじめた?

 

「私はここの校長になって6年。そろそろ任期終了となる。それにもう年だからな。おそらく、この私が校長を務めるのは学校で最後になるだろう。」

「だが、私には一つだけ心残りがある、分かるかね?ヒントは君の将来だ」

 

・・・うーんと、まさかとは思うが

「生徒が良い高校に進学する事とかですかね・・・?」

正解だ!正解だよ!おお、君のような勤勉な生徒をどれほど待ち望んだ事かッ!」

 

「ちょっこえでかっ!」

「私は君のような生徒を待っていたのだ!だというのに、あのクソガキどもは毎日血生臭い事に明け暮れおって!

 

オイオイ、校長キャラ変しちゃってるじゃあないか。

 

「さて、話を戻すが」

 

うわぁ!いきなり落ち着くな!

 

「私が君に提供するのは『高度育成高等学校』への推薦枠だ。君にはこの学校の受験を受けて欲しい。どうやら、受かるのか心配な様だが、君の学力なら心配は無いだろう。」

なるほど、進学先に困っている僕からすれば、願ったり叶ったリだ。

 

「そして、我が校初の高育合格者になって欲しい。」

ん?

「なんなら、私の教え子で唯一の高育生徒になってくれ頼む。」

おいおい、コイツ自分の願望ぶつけてきたぞ。

 

「というわけでな、どうするかね?君の才能と実力ならきっと大丈夫だと私は信じている。無論、受けるかどうか決めるのは君だ。他にどうしても受けたいところがあるのならそれでも良い。私からしたら、どちらにしても、良いこと尽くしだから。」

この人マジで。自分の欲望隠す気ないな

 

まあでも、僕のやりたいことは決まった。

「分かりました。私は・・・・


 

 

 

 

「受かってよかったなあ。」

 

 今でもそう思う、ホントにそう思う。

最初の学力を測るペーパー試験だけならよかった。

しかし、対面での面接試験はかなりびびった。

 

【~~のような緊急事態に遭遇した場合あなたはどのように対処するか?】

 とか聞かれたときは焦った。

間違えて、中学の時の先輩がよく使うギリギリ法に触れる回答をしそうになった。アブナイアブナイ

こんな所でボロを出す訳にはいかないのだ、僕の青春ライフはまだ始まったばかりなのだからッ!

 

 おっと、いつまでも校舎の前に突っ立っていたら、周りの迷惑だ。

浮かれるのもいいが、エリートらしくクールに振るわなくては。

向こうの壁にクラス表が貼ってあるみたいだから確認するか。

 

「ふうん、この学校はアルファベットでクラスを分けているのか」

こういうのが地域差なんだろうな、とか考えていたら僕の名前を見つけた。

Dクラス

(堂前郁人)

 

 よし、Dクラスだな。

行くべきところがわかったので、校舎に入り、ローファーから上履きに履き替え教室に向かった。

なんというか、すごい綺麗だな。

地元の中学がちょいとボロい見た目だったから、ギャップがすごい。

 

(おっ、あれだな)

【1-D】とかかれた教室を見つけたので中に入る。

(さーて、未来のホープとはどんな人たちかなー)

 

 中に入ると壁があった。

違う、人だ。背の高い女の子だ。でかすぎて壁かと思った。

それにしてもすごいイケメンな女の子だ。もしも、ぼくが男ではなく女の子だったら、目の前の彼女に一目惚れしてしまうかもしれない。

そんなことを思ってしまうほどに、彼女には女性でありながら男性的な色気や魅力があった。

 

 おっと、いかんいかん、いつまでも見とれてないで何か言わなければ。

 

「おおっと、ごめんごめんぶつかるところだった。大丈夫かい?」

 

 大丈夫だ、とっさにカモフラ-ジュ用の疑似人格を演じてみせる。

この学校では、紳士的な陽キャで通す。

地元中学にはオラオラ系のヤンキーしかいなかったからな、反面教師ってやつだ。

さあて、相手からの反応はどうかな?

 

「・・・だっ、da.」

あれ?なんか反応が?

 

「Kein Problem. Wir entschuldigen uns für die Unruhe, die dadurch entstanden ist.」

(問題ありません。ご心配をおかけして申し訳ありません。)

そう言うと背の高い、女の子は廊下を出てどこかへ行ってしまった。

 

「ぱーどん?」

 

 うん?なんだいまの言語は?ドイツ語か?

顔つきは日本人だったが、海の向こうで生まれた人かな若しくは帰国子女なのかもしれないな。

「悪いことしちゃったなあ」

 

しょうがない、あとで英語で謝罪しよう。

 

 やってしまったことは、仕方がない。この程度でへこたれる訳にはいかないのだ。

 

 先ずは、自分の席を探そう。机にナンバープレートが貼ってある。

「ええっと、堂前~堂前~ お、あったあった。」

真ん中の一番後ろの席でした。黒板が見えやすければどこでもいいや。小学生の時、左端の一番前の席(アリーナせき)だった時なんか地獄だった。国語の授業の時の黒板が全然見えなくて苦労したな。

 

 そんな過去回想をしていたら、隣の席に先ほどとは別人の女の子が座った。ほう、赤メガネか。いいセンスだな、かっこいいね。

赤メガネを見るとマリさんを連想するな。

時間があったら、見るかシン・エヴ◯。

 

「やあ、おはよう。良い天気だね。」さあて、こんどこそ反応を見てみm 「ふえっ?え?あっあのっ?!」

あれ?おっかしいなあ?反応がよろしくない

調節ミスったか?

 

「いや、すまない。急に話しかけてしまって。びっくりしたかい?」

「いっいいえダイジョブです!すいません!それじゃあっ!」

      ピュ~

またしてもどこかへ去ってしまった。

さっきから、女の子を逃してばかりだ。

・・・なんか、フラれたみたいでヤダな。

 

・・・ふむ。正解が分からないな。

 

「おっ、ここが俺の席か」

気付いたら、赤髪の男子が2列ほど離れた席に座るのが見えた。

よし、コイツで試すか。

 

「やっ、おはy・・・え?」

「あん?どうした?なんで、固まってんだ?」

 

あれえ?うそやろ?

「ええっと、もしかしてだけど・・・」

「おん?」

 

「スポーツ推薦とかで入った感じですか?」

「ああー、多分そうじゃねえの?なんか、合格してたからこっちきたぜ。ひょっとしてお前もか?」

「いやあ、多分僕は普通の試験だと思うよ?勉強すっごいがんばったから。」

「ほーん、そういやさっき何で固まってたんだ?」

なんでってそりゃ

「いやあ、すごい筋肉だなあっておもってさあ」

明らかに不良みたいなやつがいたからだよっ!

 

おい、どうなってんだ!ここ!エリートだらけの高校じゃねえのか!

 

彼がこの学校に入学してから後悔するまでのカウントダウンがいまきられるのだった。

 




この時の堂前くんは、仮面をうまく被れていないため心の声が荒ぶっています

童前君にどのキャラと関わって欲しい?

  • 綾小路清隆
  • 堀北鈴音
  • 櫛田桔梗
  • 平田洋介
  • 軽井沢恵
  • 佐倉愛里
  • 長谷部波瑠加
  • 須藤健
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