何度も訂正を繰り返してたらこんなになっちゃいました。
入学から数日が経過し、この学校にもだいぶ慣れたと思う。
陸上部に入部した僕はポイント獲得のため練習あるのみだ。
入部初日はお試しということで新入部員の記録をとった。
200mと1000mを走った。
結果はというと平均より多少は良い程度だった。 ちくしょう
一方で、黒瀬さんや隣のCクラスの木下さんはかなり速かった。
顧問の先生によると、今年の新入部員では彼女達がツートップらしい。
女の子に負けた?! 別にいいけど?!
一方僕は
「堂前はまぁ‥‥フォームは安定しているし、体つきも悪ぅないから、練習を重ねれば伸びる思うぞ。気ぃ張れな?」
と顧問の先生から励ましのお言葉をもらったのだった。
くっそぉ! 僕ぁ頑張って部活のエースになるんだ!
そしてポイントをがっぽがっぽゲットだぜ!(日本全国のスポーツマンに聞かれたら怒りのあまりブン殴られても文句言えない発言)
◯◯◯◯◯
「やっ 佐倉さんおはよぅ。」
「あっ……おはよう、ございます堂前くん‥‥元気ですね?」
今朝もいつもと同じように1限目の授業まで読書をして時間を潰していたら佐倉さんが隣席に着席したので挨拶をした。仲良くなるためにはこうした積み重ねが大事なのだ。
「そうかたくなる必要はないよ、同じクラスメイトなんだからタメでいいよタメで。」
「そ、そうですか‥‥?」
くぅ言いたい!こんなありふれた挨拶じゃあなく何かこう気の利いた事を彼女に言ってみたい!
『やぁメアリー!今日も君は太陽のように美しいね!』みたいな洋画チックなオサレなセリフ言いたい!
‥‥誰やねんメアリー
僕みたいな有象無象が言ったところで引かれるのだろうけど・・
「あ、あの‥‥‥」
「ん?」
「黒瀬さんと同じ部活に入ったというのは本当ですか‥‥?」
「あぁそうだよ」
本をめくりながら答える。
どうも佐倉さんは人の目線・視線が怖いようでこうして僕が本を読みながらの状態だとよく話してくれるという事が分かった……そんなに怖いのか僕?
「えっと…その、堂前くんはスポーツが得意なの?」
やったぁ!初めて丁寧口調じゃあなくタメっぽい口調で話してくれたぜ!
「まぁ、得意というか普通くらいかな?ほら僕らって去年はずっと受験勉強だったじゃん?だから、運動不足解消も兼ねて入ったって感じ。」
ちなみにこれは本当だ。
確かにポイント欲しさに入ったというのもあるが、純粋に身体を動かしたかったからというのもある。
え?じゃあ、個人的に運動すればいいじゃないだって?
嫌だよ、それじゃあ上級生とのコネがつくれないじゃないか。
「そっ、そんな理由で入っていいの?」
「まーダメではないと思うよ。モチベは人それぞれだと思うし?」
僕みたいに俗物的な理由でやってる方が人間らしくて健康なんじゃないかな。
「あっそうそう、佐倉さんに聞きたいことがあったんだ。」
「はい‥‥えっと、その‥‥なんでしょうか?」
「知っての通り、僕は黒瀬さんと同じ部活だから仲良くしたくてね。仲よさげな佐倉さんに普段の黒瀬さんについて聞いてみたくてね。」
「どうって言われても‥‥普通の女の子だよ?
‥‥ちょっと変わってる所もあるかもしれないけど。」
「変わってるところ?」
「っ!‥‥いいえ、やっぱりなんでもないです。でも‥‥黒瀬さんは良い人だと思いますから、堂前くんも仲良くなれると思うよ?」
ガララと教室のドアが開く音がした。
ふと、前を見ると軽井沢さん率いるグループ、通称軽井沢軍団の入場であった。
僕は佐倉さんに断りを入れてから、今日の挨拶をした。
「やぁ!おはよう軽井沢さん。」
「…お、おはよー。朝から元気だね堂前くんは。」
若干引き気味な感じだが何故だろう。
朝弱いのかな。
「フッ、これでも僕は運動部だからね。朝からエネルギー満タンさ。
軽井沢さん朝弱いの?良ければ荷物待とうか?」
「いやいや大袈裟でしょ!アタシはお嬢様かっ!」
何を言ってんのさ、僕の目に間違い狂いが無ければ、軽井沢さんが実質D組のトップみたいなもんさ。
入学学から暫くして、僕のクラスには幾つかのグループが出来上がっている。上から順に、軽井沢軍団、篠原さんグループ、森さんと前園さんのグループ、櫛田さんと仲が良い女の子のグループ、池・山内などの一部男子のグループそして綾小路を含むぼっちのみなさまだ。意外にも僕のクラスは女子グルが男子グルよりもパワーバランス的に大きくまた、複数台頭している。対立はしてなくとも、見えない境界線のような物が出来上がっている。表向きはみんな仲良くしているが実際のところバチバチだ。平田くんはどうやら中立派らしくどのグループにも入っておらず、今の所はどのグループとも適度な距離感を保っている。
これが僕が通っていた中学だったら、多分1ヶ月もしないうちに抗争が起こって、テッペンが決まるまで暫く血みどろ状態だった事だろう。
ここが国立高で良かったよ。
そして、勿論僕が必死にアプローチをかけているのが、軽井沢さんのグループだ。
今のところ構成員に(何故か)男子がいないからかなり狙い目だ。
僕は勝ち組に付きたいからね。他のみんなには悪いが、甘い汁をすすりたいのさ。
ところで、軽井沢さんからもっと信頼されるにはどうすれば良いんだろう?上納金でも払えばいいのかな?端金しかないけど。
△△△△
「ってなワケでね、勉強に限らずココでは部活のスポーツでも努力が評価されれば、頑張ったご褒美としてポイントがもらえる場合があるんだよ。どう?すごくない?」
朝の授業が始まる前、とりあえず僕はなんとか軽井沢さんかの信頼を稼ぐため今のところ判明しているこの学校についての情報を共有していた。
「へーそうなんだ。」
軽井沢さんは相変わらずケータイ片手に僕の話を聞いている。
「ねぇ堂前くん、それ誰から聞いたの?」
松下さんは優しいなぁちゃんと聞いてくれているのは今の所彼女だけだ。他の女子達は仲良く談笑してるか、ケータイと睨めっこしている位だ。君らケータイもいいけど、読書とかもいいんだぜ?
「うん、陸上部の3年の先輩から聞いたんだ。他にも分かった事があったらすぐに教えるよ。報連相は大切だからね。」
さて、今日は軽井沢さんと平田くん全力で媚び売りフリフリ作戦だ。
僕はあなたの忠実なシモベですよー
だから見捨てないでねー
側に置いてねー
え?プライドはないのかって?
そんなもの犬にでも食わせておけばいいよ。
僕にはグループを統率する力なんてないからねー、今のうちにコネクションを作っておかないと後々ぼっちまっしぐらさ
女の子相手には初めてだから上手くいくかは良くわからないが、これも今後の生活の為さ。
だから頼む軽井沢さん!
ケータイより僕の話を聞いておくれ!
これだと一方的に僕が話しかけてるだけで絵面がかなりアレなんだ!
ちなみにだが、男子で(平田君を除くと)唯一軽井沢さんに話しかける僕の姿はとても浮いていたようだった。
後から知ったことだが、軽井沢さんや松下さん、佐藤さん達がいる軽井沢軍団は(あたりまえだけど)男子がひとりもおらず、全体的に『男はこっち来んじゃねえ』オーラを出していたらしい。
ATフィールドって言えば分かりやすい?
要するに僕は、そんなオーラというかバリアを出していた軽井沢さん達の場にズケズケとふみ込んでいたのだ。
だからか、その日の僕はDクラスでかなり目立っていた。
良くも悪くも、僕の行動はクラスの空気を若干乱してしまったらしい。
いやー、取り入ることに集中しすぎてヘマやっちまったよ。
SK君「堂前のやつなんであんなに軽井沢に話しかけてるんだ?」
YH君「タイプなんじゃねーの?アイツ真面目ちゃんかと思ったけど女の趣味悪すぎだろ」
IK君「おいおい言い過ぎだろwww」
某女子「堂前くんって積極的なんだね。ちょっと意外かな全然上手くいってないけどwww」
某女子「軽井沢さんにフラれちゃったらウチらが慰めてあげようよwww」
なんか心外な事を噂されてる気がするが気にしていられるかっ!
こっちはそれどころじゃないだ!!
持ってくれよ僕のメンタル!
◯◯◯◯
「結局相手にされてなかったみたいだね。」
「ふーむ、何が悪かったんだ?」
お昼休みの時間、僕と松下さんはトボトボと廊下を歩いていた。ちなみに、なぜか前園さんもいる。
あれから軽井沢さんには授業の休憩時間を狙って度々話しかけていたのだが「はいはーいありかとねー」と軽くあしらわれてしまった。
松下さんからの慰めが癒しだよ。
「てかさー、なんで堂前くんってそんなに軽井沢さんに必死なの?もしかして好きだったり?」
うっさいなぁ前園さんは
平田くんのときといいなんでもかんでも恋愛に結びつけたいの?
怒るよ?
「そういんじゃねぇんだよ頭少女漫画かねぇ松下さんぶっちゃけどうやって軽井沢さんと仲良くなったの?まさかコレじゃないよね?」
片手でマネーのポーズを作って聞いてみる
「うーん、多分だけど堂前くんがあんまり軽井沢さんのカラオケの誘いとかほとんど断って参加してないからだと思うよ?」
「誘い?あー今月はポイントを節約しようと思ってたからそういうの全部断ってたね。……え?それが原因?」
「そりゃそうでしょ。堂前くんって女の子と遊んだことないの?」
前園さんが僕の事をバカにするように笑う。
‥‥なるほど、カラオケという体の交流か(半分正解)
ただの女子達のお遊びだと思ってた(9割正解)
そう考えてたら、前園さんから思いがけない提案がでた。
「ふ~~ん。ねぇ、堂前くん。今日の放課後ウチラの面子カラオケやるからさぁ、よかったら来る?」
‥‥マジで?
「‥‥いいの?僕行っても?」
「いいよいいよ!うちからも軽井沢さんに言っとくから!(ずっと平田くんと遊んでると他の女子との仲が拗れちゃうからなー。あーうちのクラスに良いオトコいないかなー?)」
「‥‥前園さん策士だね。」
「えっ、何か言った?」
「ううんなんでもないよ!私も行こっかな!」
◯◯◯◯
「ふーん、ここか。」
前園さんからメールで指定されたケヤキモール内にあるカラオケボックスの前に着いた。
学校の敷地内には、ケヤキモールという大型ショッピングモールがある。(言うなれば◯オンモールだ。)
飲食店、ファッションストア、本屋、雑貨屋などなんでもござれ。
噂によると映画館もあるとのこと。
利用客は僕ら学生だけじゃなく、教員や敷地内の店舗などで働いている一般職員もいるはずだから学生達だけの楽園ではないとはいえ、あまりにも揃いすぎて少し怖い気もする。
「これじゃあ、金をジャブジャブ使ってくれって言ってるようなものじゃないか?先輩からの話によるとブランド物を扱ってる店まであるらしいじゃないか。マジでこの学校を創ったやつは何考えてんだ?」
一階のインフォメーションセンターでもらったモール内にある店舗についての説明が載っているパンフレットを読みながら1人呟いていると、今日僕が最も会いたかった人の声が耳にはいった。
「何ブツブツ言ってるの?」
軽井沢さんである。
「やぁ軽井沢さん、今来たのかい?良かったら一緒に入ろうよ。着いてみれば僕だけでちょっと寂しかったのさ。」
「‥‥ハイハイ、分かったわよもう予約は取っといたから。奥の大部屋だからね。」
「さっすが軽井沢さん!段取りがスムーズだね。」
さて、これからが大勝負って感じかな。
◯◯◯◯
side:軽井沢恵
私はバカだし、要領も良くないから細かい事はよく分からない。
でも、そんなあたしでも分かった事はある。
入学式から私達と平田くんに近づいた、堂前郁人という男。
アイツからは中学時代に私の事をいじめていた奴らと似たような風格を纏っていた気がした。
だから、私は今ここでアイツの正体を確かめなくちゃならない。
私の大事なこれからを守るために。
大勝負は今始まったばっかりなんだから。
オリ主の堂前くんは読書や一般生徒目線だといわゆる「胡散臭い味方か敵かわからんやつ」というテイストで描写してます。
私の脳内だとFateシリーズの間桐慎二くんをイメージしています。
自分情けない子悪党好きなんですよ。
自分で言っといてなんだけど主人公の器じゃあねえな。
オリ主と関わって欲しい生徒は?(他クラスバージョン)
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葛城
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坂柳
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神室
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橋本
-
一之瀬
-
神崎
-
白石
-
龍園翔
-
椎名
-
山田アルベルト
-
石崎
-
伊吹
-
金田
-
時任