なぁ、幼馴染NTR金髪ゴリラくん!
1:ロリ巨乳ドラゴン娘はクソナード
皆、寝る時にこう考えたことはないだろうか?
起きた時に自身の身体が美少女化していないか。
何故そう思ってしまうのか。
それは恐らく、現実という鳥籠の中で受けてきた酷く辛いことに対し、現実逃避したいという欲求が捻じ曲がってしまった結果だと考える。普通に美少女になりたいという欲もあるけれど。
そんなことは置いといて……美少女になりたいと考えたことは誰でもあるだろう。
かく言う俺もそう思ったことはある。というか、昨日の夜にそう考えてしまった。
それが現実になるという可能性を0.01mlの脳液ほどしか信じていなかったが。
「そうか……これがTSってやつか」
鏡に映る自分の姿。
いつもなら、むさ苦しいおっさん……二十七歳で自らをおじさんというのは少しばかり上の年代に失礼であろう。
言うなれば────
十年前に幼馴染の少女を金髪褐色ウェーイ系大学生に寝取られてしまった以来、不登校になってしまった挙句、ネット掲示板とVtuberの配信とをダブルタスクでこなす事ぐらいしか取り柄がなくなってしまった哀しきニート。
つまり、二十七歳童貞無職の実家引き篭もり無精髭男性こと────「俺」である。
的確に過去と現在を説明できたのだから上出来であろう。まるで過去と現在を行き来する『時をかけるニート』。ちなみに上映時間は二時間弱。
だがしかし、そのニートは鏡の中に存在しない。
────サラサラと絹糸のように輝く金色の長髪。
────低身長とロリ顔。
────ルビーのような赤眼。
────どちゃくそめっちゃデカいおっぱい!
────そして、そして、そして……デカツノとデカ尻尾!
「ドラゴン娘……金髪巨乳ドラゴン娘────だとッ!?」
あら可愛い声。しかして、そんな声から発せられるダメダメ台詞。
美少女が台無しだと思ったのは、台詞を吐いた後だった。
本題に戻るが、俺は金髪巨乳ドラゴン娘にTSしていた。
誇張もなく、“なってしまった” という客観的事実があるのだ。これが有名な「我輩は金髪巨乳ドラゴン娘である」か。趣がある。
見た目は……なんとかさんのメイドなドラゴン的なキャラメイクだな。
無駄に胸がデカいのと、デカ角とデカ尻尾が生えてるところからして、性癖がかなり歪んでるとみた。
けれど、翼はないため、有名どころファンタジーゲームの地を這うドラゴンの擬人化に近い。ここに強い性癖が見える、私にも性癖が見えるぞ。
それになってみると分かるのはツノが重いとか尻尾が重いとか、胸が重いとかは特に感じないということだ。
世の中の巨乳女性は肩こりが〜など言っているが、胸に関しては風船をぶら下げているようなもの。身体とは誠に不思議なものである。
というわけで、布越しに左右の胸を鷲掴み。
「おっ、おおっ……これが人の業……」
揉み心地は良い。柔らかすぎず、人間の温かさが良い塩梅。思わず顔を埋めたくなる巨乳伝説は真実だった。
興奮気味にべたんべたんと畳で跳ねる尻尾に気付き、胸から手を離して尻尾を抱き抱える。
尻尾自体は痛くはないが、流石に下の階に響かせるのは不味い。こんな真っ昼間に祖母がいないということは知っているものの、万が一ということもある。
ちなみに尻尾を常に上げ続けるのは辛い。人間で言えば、腹筋を常に使い続けているようなもの。試しにやってみたが、数秒で断念した。体力にバフがかかっていないことに絶望するには早かった。
それにしても、鏡に映る絵面が流石に酷い。
「……ゴミ山の中の彼シャツ巨乳ドラゴン娘。ゔッ……」
ジブリのタイトルぽくなったが、全体的に最低最悪。その言葉に尽きる。
汚いおっさんに拾われた異世界の少女が、頂かれる寸前の成人同人誌及び成人単行本に似たものを感じる。その被害側となるとゾワゾワを通り越して、嗚咽してしまう。
十年前の教科書が積んであるのを見て、自分の部屋だと確信できたのは幸いだ。良かった、良かった……五年ぶりに吐くところだった。それも美少女ドラゴン娘に成り立ての頃に虹色ドラゴンブレスだなんて笑えない。
それよりも現状がヤバい。
「めっちゃくちゃ、スースーする……」
女性のくびれに元々の身体のボクサーパンツのゴムは緩過ぎる。上にあげてもストンと落ちてしまうのが関の山というものだ。
だが……ネット小説しかり、TS作品はこういう時はどうしたらいいものか。元々服がある系統は置いておいて、やはりネット通販での購入か。
確かにネット通販で購入するのはアリだが、いかんせん住んでいる場所がど田舎なところ、購入履歴が郵便配達員からご近所ネットワークで周囲にバレかねない。
なにか……なにか良い方法はないのか‼︎
教えてくれ、ゴキ。俺はあと何回痴態を繰り返せばいい……このおっぱいは何も答えてくれない。
────購入が完了しました。
だめでした。
だって、うぐっ……だってぇ……しょうがないじゃないですかぁ……このままだと、痴女のまま家の人と出会すかもしれないんですよ……。
女性ものの下着と服を買ってしまうというのら流石に不味い。引きこもって上にそんなもので致してると思われるのはキツい……が、背に腹はかえられぬのだ。
とりあえず、届くの明日。自分で採寸した完璧な測量をネットで調べたバストサイズとくびれのサイズから算出した。私のパンツー測量に間違いはない……。
とりあえず、届くまではダンマリを決め込みながらのネットサーフィンしか時間を潰すことは出来ないのだろう。いつも通りちゃ、いつも通りではあるが。
丸椅子に腰掛ける。
「おぅふ」
むにゅりとお尻が押し潰される快感にビクリと身体を震わせながら、机に置いてあるノートPCへ目を向けた。
『【悲報】ワイ、首都高速5号に入ってしまい、無事死亡』
1:名無しの妖精 2014/8/4 16:09:00 ID:/THf6j7Oa
今日に限って、なんでここ封鎖されてないの? 普通に間違えたんじゃが?
3:名無しの妖精 2014/8/4 16:09:52 ID:HOGa7T+zW
今日、交渉日やで
5:名無しの妖精 2014/8/4 16:10:55 ID:rjMO9oNwG
ちゃんとナビ使って、どうぞ
7:名無しの妖精 2014/8/4 16:12:07 ID:/THf6j7Oa
>>5 ナビが十年前のやつデスァ
8:名無しの妖精 2014/8/4 16:12:55 ID:rjMO9oNwG
>>7 あっ、(察し)。買い替えてくれよなぁ
9:名無しの妖精 2014/8/4 16:14:13 ID:k9ljQQY/W
>>7 古っ。その辺りは丸っきり地理変わってるから買っとけよ。
11:名無しの妖精 2014/8/4 16:14:34 ID:/THf6j7Oa
>>9 金ないねん。パチにブチ込んでるから余裕ない
13:名無しの妖精 2014/8/4 16:15:51 ID:4d+oweqWb
ほんじゃまあ、ブクロ跡地に突っ込め(諦め)
『本日の秋葉原情報Part105」
359:名無しのニート 2014/8/4 20:50:00 ID:5WXUaJWQI
初カキコども……
360:名無しのニート 2014/8/4 20:51:00 ID:zQyKT9bAS
>>359おっ、氏ね
361:名無しのニート 2014/8/4 20:51:33 ID:hGBexPQ7G
>>359 は?氏ね
362:名無しのニート 2014/8/4 20:52:19 ID:/Dky5sUq5
>>氏ねじゃなくて、死ね
363:名無しのニート 2014/8/4 20:52:59 ID:9i+KRwK4C
書き込みが削除されました。
380:名無しのニート 2014/8/4 21:40:00 ID:s/fPvpafr
秋葉原のメイドも十年前と比べて、めっちゃ増えてない?
384:名無しのニート 2014/8/4 21:40:58 ID:/4pLN+3wy
>>380 渡来オタのおかげで、千代田区方面に大きくオタク文化が発展したからやろ。元々オフィス街とか飲み屋街だった場所も今じゃ、秋葉原って言われてる
506:名無しのニート 2014/8/4 22:15:00 ID:kNFLduMF8
>>495 陰謀論者は帰ってクレメンス……
509:名無しのニート 2014/8/4 22:17:00 ID:BkPS6D6Jj
>>495 秋葉原で人身売買って、それなんてエロゲ? 現実にそんなの(ノシД`)ナイナイ
999:名無しのニート 2014/8/5 0:53:00 ID:HT2Mlt6yY
>>931 エルフさんおるでぇん! んん~まかァァウッッ!!!!つ( ^ω^ )んん~まかァァウッッ!!!!つ( ^ω^ )んん~まかァァウッッ!!!!
1000:名無しのニート 2014/8/5 0:53:51 ID:WDK33sFmN
────このスレッドは1000を超えました。もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
やっぱり、いつもと変わらないな。
画面から目を離して、時計を見れば既に夜更け。
扉の前に置いてくれているご飯をバレないように自室に運び、出来るだけ静かに食べながら、軽く明日の下着やら服が届いてからの動向を考えていた。
家に残っていれば、必ずこの姿のことはバレる。騒ぎ立てられ、公にはなれば、この先どんなことが起こるか分かったものではない。
それにだ、例え外に出たからといって戸籍さえない今の状況で、安全で普通の生活できるかと言えば、不可能といえる。
楽観的に観れれば良かったが、どうにも厳しいものがある。
それでもいつまでもここに居たとしても、時間だけが経つだけなのは明確。家に出る方が無難で、尚且つ平和的に解決できる策であろう。
祖母には悪いが、俺は家を出る。
恩を仇で返すような行為であるのは、分かっているが、それでも自分の身の方が危うい。
「────ちゃん。今日はお部屋からちっとも出てこないけど、大丈夫?」
ビクッ⁉︎
ドアの目の前から声が……祖母の声が聞こえる。両親が死んでから、自分をこの平凡で何もない田舎で十年間引きこもらせてくれた優しい祖母の声が!
「ダ、ダイジョウブ。キョウモ、ヒキコモリタイキブンナンダ」
苦しいダミ声でなんとか許してくれぇ……。めちゃくちゃ声高いと思うけど、許してください……。
「……少し風邪引いたんかぁ? 薬持ってこよか」
「ウェッ⁉︎……セ、センプウキデ、ノドガカワイタダケダヨ。シンパイシナイデイイヨー」
「そう? 風邪引かんよに麦茶でも飲んどきや」
パタパタと遠くなる足音に聞き耳を立てながら、深呼吸する。バクバクする胸は収まる気を知らない。
バレるのも時間の問題であるのが明確になった。
下着や服が届き次第、家から出て行こう。
明日の命より将来の命。それをモットーに生きていかなければ、つまづいて死ぬ気がする。
ギリギリマージナルな人生の確定である。
◆◇◆
田舎の風景というのも悪くない。
そう思っている都会人諸々が多い。しかし、田舎ので十年間閉じこもり気味になった身。カエルの声とカゲロウの声でうなされ続ける熱帯夜が少々キツい場所であることをよく知っていた。
ただ、夜中と昼の境界が曖昧になっていた男時代とは違い、ドラゴン娘時代の俺は明確な朝を感じている。
久しぶりに見る日が差す夏の山々はトクベツ風情があるのだ。
田舎までの道のりなど、記憶になどない。そもそも留められるほどの精神状態を持ち合わせていなかった。彼女NTRれて心安らかな人間など存在するはずがない。
だからこそ、知るはずのないこの風景がどうにも美しく映る。
緑が生い茂り、ガタガタと揺れる車内で夏を感じるとはこんなにも素晴らしいものだったのか。
冷房の効いた電車限定ではあるが。
「うへぇ……暑すぎた。まさか十年前よりも暑くなってるとは思わなんだ」
誰も乗っていない電車の座席でぐったりと身体を預けてしまっている自分。男の時ならば、キモいおっさんがキモい体勢で寝ているだけだと周囲から見られていただろう。
だが、今や金髪巨乳ドラゴン娘。
キモいを超えて色香漂う妖艶なロリに見えるだろう。
「新たな門出。未知なる土地への旅か、過去の贖罪か」
「あ?」
ふと、目の前に作務衣の男性がいた。
目離した時にでもこの車内に来たのだろうか。ブツブツと何か喋っているが、よく聞こえない。気色悪いとは思うが、別段軽蔑しようとは思わなかった。
「目の前の男に彼女は少しばかり気持ち悪いと感じた。その顔は少し引きずり顔で」
軽蔑はしないが、座る席が他にもあるにも関わらず、妖艶なロリである私の目の前に来るとは肝っ玉のあるやつだ。
お前のような者が見てよい姿ではないと、威嚇してやろう。
「あっ、えっ、こ、こんにちは……えへへっ」
よし、自然に挨拶という名の威嚇ができた。違和感はないだろう。これなら、今後のフリーター人生も安泰というものである。
「が、彼女はアホだ。普通の女性とは違って、威嚇なんて手を取ろうとする。自分は強いんだぞと弱いくせに強がる」
私の挨拶に反応したのか男性が鞄から何かを出し、こちらへと向ける。瞬間、バサッと紙が擦れる音が聞こえた。
「ひいっ⁉︎」
反射的に窓に張り付くように引き、この後に起きる恐ろしいことに目を逸らした。
しかし、何も起きない。恐る恐る目を見開き、目の前に広がる真っ白な空間に吸い込まれていった。
「こんにちは、ドラ子さん」
「ど、ドラ子?」
「そう。この漫画の主人公。インクと原稿に描かれたドラゴン娘。つまり貴方だ」
目の前に差し出されたのは漫画の原稿。描き始めか、端にはインクの汚れと見間違う雑な下書きだけで塗れていた。
男性はその一片を指す。たしかに吹き出しぽいところにドラ子とは書いてあるものの、ドラゴンぽいところが一切描いていなかった。
「僕は漫画家志望の男。服にちなんで“ サムエ ”と覚えてくれればいい。本名なんてものに執着しなくもいい。僕は物語に関与しない」
「えっ、はっ、はいっ?」
「それでこの漫画の主人公の君に聞きたい。デビューする新人へのインタビューだ。君はこれからどうしたい? 簡潔に言ってくれればいい」
どうしたい? どうしたいって何。いや、そもそもこの男はなんだ? 突然、漫画の主人公にされたんだけど。一体どういうこと……。
「僕は最初、カフカのような作品になると踏んでいた。ドラゴン娘になった主人公に村人達は気味悪いと差別し、最終的には家族からも見放されて、猫に噛まれて、感染症で死ぬ」
「ね、猫に噛まれて死ぬ⁉︎」
「原作のようにリンゴを投げられた後遺症で死ぬのはつまらない。リンゴの代わりに猫にしたけれど、そもそも鬱ぽい話は嫌いだった。そう考えて、カフカぽいのもやめた。現代人にはウケが悪いから」
「リンゴを投げられて死ぬことのも、猫に噛まれて死ぬのもコミカルだろうが」
「……キミのツッコミは甘いな。もう少し捻れないのかい?」
「お前の身体を捻ってやろうか」
なんか、コイツにビクビクと怯えていた自分がバカらしくなってきた。ドラゴン娘の自分ならば、はっ倒してボコボコに出来そう。
「ちなみに言っておくと、君に僕は倒せない」
「……こいつ、まさか────」
「TSしたての君では、その身体の殺人的な性能について行けない」
「人をトールギスみたいに扱うのやめろ」
「あと、胸部装甲が邪魔で殴れない」
「ロボットから離れろよ。というか、近いから離れろ」
沈黙───────チラッ
「……君を主人公にしたこと、間違いはなさそうだ」
「おい、今胸見たよな。なに視線ずらしてんだ。おい、こっち向けよ」
ふぅと一息吐き、サムエと名乗る男は正面の座席へ座った。その手に原稿を掲げながら、俺の顔へ視線を移した。
「再度、質問するよ────君はこれからどうしたい?」
胸の件は有耶無耶にされた。
それにしても、どうしたいか。どうしたいかと言われれば、明確にしたいことはない。
「とりあえず、東京に行って観光してから考えようと思ってる」
「明確な目的はないんだね」
「十年間も引きこもってたし……家だって出なきゃどうなるか分からないって一心で出てきたんだ。目的あっての行動じゃない」
「……困った。実に困ったものだ。明確な意思が無ければ、物語は紡がれない。明確な意思の下、起承転結が出来上がる」
「目的のない人生なんていくらでもあるでしょうが。異世界ほのぼの生活系統の作品とか────」
台詞を言い終える前にサムエは俺から離れ、白紙を空に投げた。一枚ではない、数十枚もの紙が電車の中で舞っていく。その中で、サムエは笑いながら、天を仰いだ。
「あぁ、そうか‼︎ なら、僕はこうしよう。
目的は、作者の中で紡がれる。言葉では、台詞などでは測れないと」
「は?」
「楽しもう、ドラ子さん。これから君は白紙の日常からインクで塗り潰された最っ高の原稿の中で踊るのだから‼︎」
『次は次は次は次はははは名古屋次の次は次次次次次次次次次次次次次次次次次次次次次