あと1人、足りない。   作:8時半

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水着カンナ可愛いよカンナ

お気に入り40人!9評価付与!ありがとうございます!

あ、今回はプロローグです。サクサクいきます。(投稿が早いとは言ってない)


再会-狐

 

青空が広がっている。あの常に煙が立ち込めていたような空とは大違いだ。

ちょうどいい場所にあった戦車の車体に腰掛け、鼻歌を口ずさみ、長らく顔を合わせていない気のする先生の顔を思い浮かべる。

 

「〜〜♪〜〜〜〜〜♪」

 

「おい、なんか急に上機嫌になったぞ」

「私に言うなよ...下手に声をかけて目ぇつけられても困る」

「あの面の下はどんな顔をしているのか...」

 

「〜〜〜〜...あら?」

 

遠くで銃撃戦が始まった。

 

「ふむ、私が出るわけにもいきませんね。それではみなさん、足止めをお願いします」

 

「えっ!?ちょ...」

 

後ろで不良が何か叫んでいるが関係ない。シャーレの部室へと足を進めていく。

 

「ああ、先生!ようやくもう一度お会いできるのですね!」

 


 

『今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました。ワカモ...百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。』

 

「“ワカモ...”」

 

そんな生徒が居るということに驚きつつも目の前で起きるであろう次の戦闘に集中しようと意識を切り替える。

周囲のスケバン達はほとんど制圧し、一旦休みをとっている現在。色々な出来事が一気に起こり少し理解が追いついていないが、それでも理解した事はいくつかある。

 

・ここは何百何千という学校が集まっている学園都市、キヴォトスであること。

・自分は“先生”であること。

 

その他にも...まぁ、色々。

そうしてする必要も無さそうな振り返りをしていると、唐突に砲撃の音が周囲に響いた。

 

「先生は隠れてください!」

「“分かった!”」

 

そう言われて近くの瓦礫の裏に回って少し屈んだ後、頭を出して砲撃の正体を確かめようとする。

 

「巡航戦車です!」

「クルセイダー1型...!私の学校(トリニティ)で制式採用されている戦車と同型です!」

「きっと不法に流通されたものを不良が買い入れたのよ!」

 

どうやら戦車が...戦車⁉︎どういう事なの...もう今までの常識が全部壊されていっている気がする。

と、とにかく倒せるか分からないけど、やれるだけやる!

 

「“ユウカは前に出て少し敵の注意を引いて!ハスミは相手の履帯を狙って動きを止めて、止まっている間にスズミは戦車に近づいて!チナツはユウカに治療を!”」

 

...全員が、私の指揮通りに動いてくれる。これだったら...!

スズミが戦車に近づけた事を確認してまた指示を出す。

 

「“よし、スズミ!戦車のキューポラから閃光手榴弾を投げ入れて!”」

「分かりました!」

 

その後は流れでなんとかなった。戦車に乗っていた生徒達も捕縛し、後はシャーレの部室を奪還するのみとなった。

 

「着いた!」

「はい」

「“みんな無事みたいだね。良かった”」

『「シャーレ」部室の奪還完了。私も、もうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう』

 

最後に何かあるかとも思ったが特にそういった事はなく、私はこの建物の地下に向かった。

 

 

 

カツン、カツン、と地下に足音が響く。静かすぎてどこか不気味だ。

 

そしてリンちゃんに待機しているように言われた部屋の前に到着した。

...物音?誰か居るのかな?

警戒しても悪い事は起こらないだろうと顔だけ出して部屋を覗くと、狐面を着けた生徒が居た。

 

「えっとぉ...こんにちは?」

「...!〜〜〜〜っ!」

「えっ、何!?」

 

彼女はこちらの顔を見るや否や両手を広げてこちらに近づいて...うわっ!?

 

「このワカモ、もう一度あなた様に出会える日を心待ちにしておりました!」

「“えっ!?ぐっふっ!!”」

 

やばい。抱きつかれたのはいい。私とて1人の男のだ。...うん。しかし興奮している余裕なんてない。

 

(“呼吸ができないっ...!肋骨にダメージが...!”)

 

キヴォトス人舐めてた。私程度の肋骨、粉々に破壊され尽くしてしまいそう。

 

そうしてかなりの時間が経った後、ようやく私は解放された。

 

「おや、私と先生の間を邪魔しようとする気配がしますが...仕方ありません。それでは先生、また今度お会いしましょう」

「“....ケホッ....グッ...ケホッ、ケホッ、ケホッ”」

 

しばらく私は地面に這い蹲って酸素を取り込んでいた。

 

 

 

 

 

 

「先生、お待たせしました...先生、大丈夫ですか?」

「“ゴホッ、ゴホッ、スゥゥゥゥ....よし、大丈夫。それで...”」

「大丈夫ならば良いのですが..........ここに、連邦生徒会長が残した物が保管されています。幸い、傷一つなく無事ですね」

 

そう言って彼女が差し出してきたのは一台のタブレット。

 

「受け取ってください」

「“タブレット端末...?”」

「はい。これが先生に残した物、『シッテムの箱』です」

 

そのままリンちゃんは説明を続ける。ただのタブレットに見えるが、その全てが不明である事、連邦生徒会では起動すらできなかったこと。

そして、私であれば起動させられるはずであること。

 

「では、私はここまでです。私は、邪魔にならないように離れています」

 

そう言って、彼女は退室する。

 

「“...我々は望む、七つの嘆きを...”」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「感極まって思わず抱き締めてしまいましたが...これから先、どうしましょうか」

 

シャーレからの帰り道、頭の中で思い浮かべるのはあの時の景色。

 

血を流し倒れる先生、駆け寄るも何も出来ない私、近寄り()()をする()()...もう、あんな景色は見たくない。

だからこそ...

 

「そうですねぇ...ミカさんにツルギさん、ヒナさんも大きな組織のトップですし、私が会うのは難しい。ネルさんについてもミレニアムを当てもなく探し続けるわけにはいきません。となると...」

 

私は軽い変装をして近場のレジャーグッズを置いている店に足を運ぶ。

 

「一番接触しやすいのはホシノさんでしょうね。あそこは砂漠。しっかりと準備をしてアビドスに向かいましょうか」

 

 




オリ主
実はヒーラー。どうやって治療しているのかは本人にも分からない。

先生
さらっと死にかけた。キヴォトス滅亡RTAが始まるところだった。

ワカモ
ワンチャン先生を自分で5656してしまう所だった。
彼女はどうやらアビドスに向かうらしい。アビドス砂漠2人目の死亡者にならない事を願おう!

初期メンバーの皆様
ワカモと戦うかもしれなかったのでちょっと安心。
今後の出番?
...スズミはどうなるかなぁ...


原作との変更点
ワカモとの戦闘全カット(最悪先生誘拐されちゃうんで...)


あ、アンケート置いときます。できればサクサクっと答えていただけると幸いです。
【追記】
アンケートの方に問題があったので設定、破損したデータの方で新しいアンケートを実施しております。そちらにも投票していただけると幸いです。
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