ーー検体1に対する尋問記録。
担当者: 日下部篤也 藤原妹紅
場所: 高専結界内 尋問室
人体検査の結果、肉体における人外的要素、機能が複数確認される。日下部篤也監査の元捕縛を容認。
ーー以下会話ログ
「あやや…尋問ですか、新聞屋から情報を抜き取ろうとするなんて、なんて酷い事を…日下部さん!約束の観光はどうしたんですか〜!」
「お前さ、マジで今すぐにでも処刑されるかもしれねぇって立場で……観光観光、昨日からうるせぇんだよ…お前みたいな奴が今すぐに外出許可出るか!」
「じゃあなーんにも話しませんからね!新聞屋からタダで情報を得れるなんて思わないで下さいよ!」
「……こ・れ・が、尋問だって分かってるよな???」
「分かってますよーだ、何か酷い事でもしようものなら、私この身体チャチャッと捨てるだけで良いんですもん、貴方達は何の情報も得れずに、私という優〜秀〜な情報源を失うってだけです」
「…ーーは〜ぁ…分かったよ、お前らが何処から来て、何をしに、どういう存在なのかを話したら…外出許可を(妹紅さんが)取りに行くから、話せ」
「よーし!良いでしょう…交渉成立ですね!まず私達は…ーー」
検体の発言から仮想敵『妖怪』と『幻想郷』に対して藤原妹紅を主体とした対策本部が設立。
五条悟の提言により、『妖怪』という存在に対する研究を開始。五条悟、日下部篤也、冥冥、藤原妹紅の戦闘記録と報告書から凡その機能が予測され、藤原妹紅監修の元研究会が発足。
検体1の生体情報: 名称【 射命丸文 】烏天狗の妖怪であり、伝承の姿とは一致しないがその身体機能と能力は一致していた。
「……ーー妹紅さん、コレって俺も巻き込まれる奴ですよね?」
ーー藤原妹紅から検体1の外出許可の申請。検体1からの要求と共に、日下部篤也を処刑人として検体1に対する管理を一任、決議による受託確認された。
「マジで!マジで辞めてくださいってば!!なんでオレがこんな渦中に放り込まれなきゃ…」
「日下部さーん!外出許可取れたってホントですかー!?蕎麦食べに行きましょうよ蕎麦!京都らしい食べ物も名所案内よろしくお願いします〜!」
「お前はお前で!何でオレを交渉要求に含んだんだよ!?」
「え〜?そりゃ……貴方…」
「天狗の、私の羽根を切り落とした落とし前、付けて貰うってだけですよ」
「………」
「……厄日だ…」
ーー検体2
担当者: 東風谷早苗 藤原妹紅 冥冥
名称: 【火焔猫燐】
場所: 高専教室
種族: 火車 罪人の亡骸を奪うと言われている妖怪 年を経た猫が変化した存在だと自供
ーー以下会話ログ
「あたいはねー…えっと、話しちゃダメって言われてるから…」
「おりんちゃん」
「ひっ…ぁの、その…か、観光と…死体集めで、こっちは良質な死体がよく山に埋まってるからさ…」
「ルンルン気分で話してた、さとり様、とは誰ですか?」
「う、ぅぅぅぅ……は、話すもんか!あたいの忠誠心は揺るがなーー」
「様を付けて、忠誠心を持つに相応しい相手だって事かい?子猫ちゃん…つまりは、君の主に該当するのがさとり様で…君はその配下だと」
「…………誘導尋問だぁぁぁ!!!卑怯だ!狡いぞ!!」
仮想敵『幻想郷』には勢力が存在する。
火車である彼女は後の供述により地獄と呼ばれている場所を出身とし、烏天狗の射命丸文は妖怪の山と呼ばれる『妖怪』の住処を出身とする。
ーー秘匿検体3 以下は私だけが保有する情報。
冥冥との交渉による、単独の会食。
夜中、東京都のマンダリン オリエンタル最上階にて。
「森近霖之助だ、宜しく…そして、食事の場を設けてくれてありがとう、冥冥さん」
「気にしなくていい、彼女が全て用意したものだからね」
「なら…信頼の証として、握手をさせて頂くよ…藤原妹紅さん」
種族: 【半妖】
幻想郷にて香霖堂と呼ばれる道具店を経営していて、訪れた目的は東京での物販販売と蒐集。
「それ以上の目的は無い、僕自身はね」
「けれど、人間と妖怪、その間の存在として…事が起きるまでは、冥冥さんの元でお世話になるよ」
「…これ程のもてなしを受けて、これだけとはいかないね……ーーもう1つ、こちらの世界へと訪れる事が出来るのは1人を除いて今は妖怪しか渡れない、君の予測通り……こちらでは呪骸だったか、それに対する適性を純粋な人は持っていないんだ」
「そして、これもさっき君が話していた事通りだ」
「私達が来訪してきた時に、それを隠れ蓑にして……」
「
「全てが動き始めてからは、どうぞ香霖堂をご贔屓に」
会食終了。
天元へ浄界の結界設定の再構築、護衛を付けさせる提案でもしとかなきゃな。
ーー検体4、5、6
「愛いやつよの〜」
「わふ…霊夢さんも連れてこれば良かったです…」
「酒〜」
………ダメだコイツら、コイツらに関しては纏めること無し、次。
ーー検体7
接触者: 藤原妹紅
接触場所: 北海道 旭山動物園
「あら」
「案外、遅かったわね」
痕跡と目撃情報を元に追跡を始め、旭山動物園にて接触。
「分かっていたのか、ですって?」
「ええ、そういう運命だからよ」
「お嬢様ー!って、うわ!また会っちゃいましたね!?」
「レミリア、お客様?」
「そうね、まずは……」
「紅茶でも入れましょうか」
接触対象: レミリア・スカーレット 紅 美鈴 アリス・マーガトロイド
種族: 【吸血鬼】 【妖怪】 【魔法使い】
「ペンギン…可愛かったですね〜」
「そうね、1匹ウチに持って帰れないかしら」
「水族館も良かったけど……雑貨店の紅茶も品質が高い、多めにお金持ってきて良かったわね」
接触対象の目的は不明。
……まぁ、硬くやるのは辞めよう。
「…勘が告げてる、他の侵入者は多分観光なんだろうよ、各々の目標はあれど幻想郷に存在する勢力の為、又は我欲のために動いてる……だが、私が会った奴と、五条と会ったお前らは違う」
「運命、と言ったか」
「お前が身を預けている、その流れは誰が作っている?」
「運命というものは誰かに手繰られるものでは無いわ、勘違いしないで頂戴」
「はは、あぁ…少し、遠回しに言ってしまったな、ごめんごめん」
「ーー何を企んでる?私は全員を殺さずに治めれる自信は無い」
「粗暴ねぇ…」
「んー〜…まぁ……強いて言うなら…」
「貴方の為、かしらね?狂ってしまった自滅の種火さん」
■
ーー1ヶ月後。
「今回の会議はこれにて終了!!奴らに遅れをとるな!!解散!」
「「「はい!」」」
妹紅の怒号が響き、複数の術師が散り散りに去っていく。
妹紅を主導とし、設立された対策本部。呪霊以上に危険度の高い存在として認定された妖怪に対する対抗手段又は被害を抑えるために実力者が揃っている。
高専教師は勿論全員参加、その上高専に属さないフリーの呪術師、卒業生にも参加を呼びかけていた。
「お疲れ様、妹紅」
皆が部屋を出るとは逆に、そこへ入場してくる目隠しをした男。すれ違いざまに全ての術師の視線を集め、尊敬と畏怖を感じされられる人物が訪れる。
「五条か、あ〜…も〜疲れた…赴任して2ヶ月でこれとか、新人教師に何を求めてるんだよ…会社の時よりも大変だし、何より面倒見てくれるやつも居ない…友里恵が恋しくなるってもんだ」
「誰それ」
「元同僚、私の面倒見役」
「ははw苦労してそーw」
…コイツ1回シバキ回した方がいいな。
「はぁ……あ、そういえば悠仁にちゃんと任務回した?」
「アレ回したよ、あの変死が続出してる所」
「あれなぁ…あの死体、魂を悪質に弄られてた、相当な術式を持つ呪霊が産まれてる」
「…そんな所に悠仁送り出して大丈夫なの?」
「何言ってんだ、あの子にこの1ヶ月どれだけ詰め込んだと思う?」
「今なら…ーーもうとっくに、1級の上澄み程度には強いさ」
(呪術の世界を幻想が)じゅじゅさんぽ。