不老不死の呪いは巡る   作:カピバラバラ

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カスは叩いてもカス

 

 

一方の東京校側も、破壊音から早苗と東堂の勝負が始まったことを察し、作戦通りの動きを続けていた。

 

 

 

「東堂とやり合い始めたな…虎杖、もう行っていいぞ」

 

 

 

「分かった、とりま見つかりやすいように木の上に登っとく」

 

 

 

「狗巻先輩とパンダ先輩も頼みました」

 

 

 

「シャケシャケ」

 

 

 

「おうよ」

 

 

 

虎杖を遊撃、元い処刑対象として殺しにくる京都側への囮にする際、万が一の事もあると呪言で足止めできる狗巻と、その対策を持つメカ丸を更に対応してもらう為にパンダは呪霊の捜索箇所を虎杖付近に限定した。

 

 

優先順位は呪霊だが、虎杖への殺意が見られた‎場合は即座に手助けしてもらうようにしてある。

 

 

 

(ーーまぁ、虎杖が勝つだろうがな)

 

 

久しぶりに再会した友は見ない間に先へ進んでいた、それもかなり遠く、見えない程に。

 

妹紅の地獄のしごき、五条との手合わせに東風谷と釘崎との術式鍛錬……居ない間にもやれる事はやったつもりだ。

 

 

でも、届いていない。

 

 

 

(…あの時の宿儺にも、今の虎杖にも、東風谷にすら…)

 

 

 

「…先輩方、虎杖の事、本当に頼みます」

 

 

 

「任せとけ、後輩」

 

 

 

「シャケ!」

 

 

 

全員散開し、各々の役目を果たすために森を駆ける。

 

 

だが全員散らばる中で伏黒はその場所のまま、集中を高めていた。

 

 

 

「…」

 

 

 

今はやれる事をやる、やれない理由も足りない理由も言い訳にしない、全てやり尽くした上で限界を超えろ。

 

 

 

「鵺」

 

 

 

早速、鍛錬により手に入れた1つの発見を活かせ。

 

 

 

『伏黒さんの出してる動物って…その、式神?的なものなんですか?』

 

 

 

呪術初心者だからこそ見つけてくれた、術式の拡張部分。

 

 

 

『えっと…本当に式神なんですよね?伏黒さんの影から出している式神……なんていうか、勉強した式神ってよりは…』

 

 

 

『影自体が変形して、動物の形をとってるみたいで……その、戻す時にも影に『戻って』ますし、影に物入れちゃえるしで、十種影法術って式神を出すだけにしては不思議な術式だな〜って』

 

 

 

「行け、蛟」

 

 

 

()()()()()()()()()、脱兎の分裂性と大蛇の地力の高さを組み合わせた中型サイズの蛇を放出する。

 

 

これも東風谷のアイデアで作ったが……そも、破壊された式神の能力を別の式神が受け継ぐ、なんて事は有り得ない。

 

 

考えてみれば簡単な事だった、式神とはそれ単体で完結している存在。確かに俺の十種影法術は式神と呼べるものを召喚しているが、それと同時に……ーー。

 

 

 

俺の、影でもある。

 

 

 

「四体位か」

 

 

 

同時に出せる種類の上限は今まで限られてきた、それも昔の話……呪力消費を度外視すれば、今の俺は使役する全ての式神を同時に出せる。

 

大きな1つの塊からちぎり、形成している様なもの、個別に扱う必要は無かったんだ。

 

 

 

「ーー貫け」

 

 

 

蛟で探知し発見した三級呪霊、蛟本体の合図を受け取り影へ呪力を流す。地を這い、呪霊に接近していた数百の蛟の分体が寄り集まり……。

 

 

渾となって、呪霊の身体を突き貫いた。

 

 

遠隔での式神の変更、不知井底の様な合成、それら全てを大きな己の1つの影から分けると『認識』して行う。

 

 

 

「万象」

 

 

 

手印を結ぶと、上空を滑空していた鵺の姿形が変形し…ーー。

 

 

巨大な質量爆弾となって、呪霊を踏み潰す。そのまま象は落下の衝撃により破壊される。

 

 

 

「………」

 

 

 

今はもう式神が破壊されることによるデメリットは無い、常に不定形の影である事が本質とするならば、破壊されても元の己の影へと戻るだけ。

 

必要なのは呪力のみ、遠隔で術式を発動できる釘崎にはずっと術式の呪力効率を高める訓練に付き合って貰っている。

 

 

 

ーーいつか届かせる、アレに(摩虎羅)アレにも(諏訪子)

 

 

 

「次だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー暫くして。

 

 

 

「はーーぁぁ……仕事終わり〜…五条ー、歌姫〜冥ちゃん、対抗戦やってるかー?」

 

 

 

「お、妹紅じゃん、お疲れ様…それとお久」

 

 

 

「そうだな、だいぶ久しぶり、になるか」

 

 

 

ヘトヘトになりながら妹紅が観戦席に足を踏み入れる、仕事の量を増やされた影響で開会式に間に合わず遅れての観戦となった。

 

冥冥が妹紅に冥ちゃんと呼ぶのも皆慣れたもので、この場に居ない弟を除き違和感を持つものは居なくなっている。

 

 

 

「楽巌寺もお久」

 

 

 

「……」

 

 

 

「お前も老けたな、まぁ東京校のババアと京都のジジイでお似合いか」

 

 

 

「貴様はそれ程度で表せるものでなかろう」

 

 

 

ご老体の楽巌寺を含めても、見た目十七歳が最高齢という謎の状況になってはいるが、誰も突っ込まなくなってしまったのは慣れというものだろう。

 

妹紅が公表している術式は『再生』、呪力性質の炎と共に目覚めたものだとされていて、見た目が若く保たれるとも、そして登録されている名簿での年齢は九十を超えている。

 

 

 

「今どんなもん?」

 

 

 

「悠仁がそこのおじいちゃんの命令で5対1しかけてるとこ」

 

 

 

「あ〜処刑命令ね、ってそんな怯えずとも私からは何も言わんから安心しろ」

 

 

 

老体に流れる冷や汗は、か細く動く胸の鼓動をしっかりと早める。動揺を表に出さずとも彼女の目の前では何故か隠し通せない。

 

 

相手は怪物、呪術界の伝説…ーー処刑対象は義理とはいえその愛息子だ、緊張しない方がおかしい。

 

 

 

「死んだ、と言われてから貴様の動きが無かったと思えば……貴様も生きていた事を知っておったか」

 

 

 

「……それは〜…秘密だな、ほら画面を見てみろ、丁度いい所だぞ」

 

 

 

ーー京都校 虎杖悠仁と接敵。

 

 

 

「直哉も大人しく来てくれたか、良かった良かった」

 

 

 

「そういや何で直哉なんか誘ったの?妹紅なら別のツテもあるでしょ」

 

 

 

「理由は至極単純、強いから、上昇志向…強者と目前の壁を超える為に死ぬ程、死にかけても努力する奴なんだよ」

 

 

 

意外かもしれないが、私はアイツを高く買っている…自我の強さ、自己を守ろうとする無意識的な境界線をぶち壊してる奴は強い。

 

ん〜…秤は極地過ぎて参考にならない、領域持ちじゃなくて悠仁に勝てる奴ってなったら直哉しかいなかったからな。

 

 

 

「悠仁にも早く黒閃を経験して欲しい、慢心しない直哉相手なら本気を出しても尚届かない、ならその壁を超える必要がある」

 

 

 

「勝って欲しいとは言わないんだ?」

 

 

 

「そりゃ壁を打ち破って何を得るかは人それぞれだからなぁ……直哉も領域展開まで辿り着きたくて必死そうだったのに、私が領域をぶち壊してる所見せたら別の方向に突っ走っちゃって……」

 

 

 

「………あ、あ〜…あれね、憂太の事ボコボコにしてた時ね」

 

 

 

「ん、それでまぁ取り敢えず黒閃経験からかなって」

 

 

 

ーー相変わらず直哉は木陰でゆったりと惰眠を貪っているのに対し、悠仁は激しい囲い込みを食い潰すように進んでいるのを見ると、その対比がやけに面白い。

 

 

頑張れよ、悠仁……計画、打算も抜きで我が子には育ってもらいたいものだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「認識が……ーー甘かった」

 

 

 

そう、甘かったとしか言いようがない。

 

 

 

「わ、私の刀…」

 

 

 

「ゲホッ……足りないか…!」

 

 

 

呪術師になってほんの数ヶ月、宿儺の器とはいえ三級術師…それが言葉通りならばどれほど良かった事か。

 

 

先陣を切って刃を振るった三輪の攻撃は、本人の実力が低いとしても簡易領域を利用したもの。

 

それを易々と見切り、叩き折られる。

 

 

私も矢を放ち、上空からの狙撃に合わせて5方面からの同時攻撃を仕掛けたものの、まさか……ライフルの弾を頭突きで弾き返すとはな…。

 

 

 

「追尾、加速する矢を初見で叩き落とすか」

 

 

 

「お生憎様、もっと早くなきゃ当たらねぇよ」

 

 

 

「その様……だなッ!!」

 

 

 

無駄使いは出来ない、効果が無いなら切り替えろ…予備の1つをここで切るーー圧縮しろ…!

 

 

 

「……赤血操術だったっけ」

 

 

 

「百歛、『穿血』」

 

 

 

初速は音速に並ぶ血の弾丸、圧縮具合を考えれば当たりさえすれば致命傷になる。それを横薙ぎに払って刃とした。

 

 

……だが、相手はライフルを素手で弾く男だ。恐らく……。

 

 

 

「っぶね、伏黒に聞いといて良かった」

 

 

 

「……知っていたからと言って避けれるものでは無いのだがね…ーーメカ丸!!」

 

 

 

空中に逃げる形で避けたのなら、次弾は避けきる事は出来ない……と信じたい、三輪が気づいたメカ丸の新武装を信じるしかない。

 

 

メカ丸程の技術者が『友』と呼んだ存在の力、頼らせて貰うぞ…!

 

 

 

 

《やられた》

 

 

 

耳元にメカ丸の声が響く、事前に渡されていた通信機だ。

やられた、やられたとは何だ…?射撃が来ない、場所を気取られたのか?

 

 

 

《盗み聞きがバレていた、呪霊掃討は伏黒恵だけか》

 

 

 

「盗み聞きだと?」

 

 

 

《あァ、今パンダ、真希、釘崎に囲まれている》

 

 

 

「……盗聴していたのなら事前に言わないか!!そういうのは!!」

 

 

 

《…スまない……》

 

 

 

「クソ、三輪!西宮真衣!撤退を…ーー」

 

 

 

仕切り直しだ、と叫ぶより前。振り向いて視線に入ってきたのは地面に倒れ込んでいる青髪と空から落ちてくる2人。

 

気絶したのかどちらとも返事が無い、そして己の耳にも入り込んでくる聞き覚えのある声ーー。

 

 

 

「『眠れ』」

 

 

 

「狗巻ーー」

 

 

 

「しゃけ」

 

 

 

動き出すより前に、加茂憲紀の意識は闇に落ちていった。

 

 

 

「狗巻先輩ー!落ちてくる2人キャッチするんで、そっから退いて下さい!」

 

 

 

「ツナマヨ」

 

 

 

予定通りの殲滅、というか複数プランの同時進行の結果だ。

 

伏黒と真希先輩スタート前に急に決めた事だったんだけど…『最初から全員で叩きに行け』って、だから呪霊は伏黒に任せた。

 

『試合でも勝負でも勝ちに行く』

 

タイムアップ、全滅と呪霊全滅が試合上での終了条件、伏黒が最後の1体の呪霊を己の影に沈め守っている限り京都側に残されている道は東京校を全滅させるか伏黒の呪霊討伐速度を上回るしかない。

 

ここまでする理由は一つ。

 

 

『俺が出たら京都側勝つけど』

 

 

 

「加勢ありがとうっす狗巻先輩!よし、早苗の方は…まだまだ時間かかりそうだし、行きましょう!」

 

 

 

「シャケ!」

 

 

 

 

 

あの憎たらしい発言をした直哉(カス)をぶっ潰すため、真希は東京校の皆に頭を下げた。

 

 

その期待に応えるべく、走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーあのさ、さっきからじろじろうざったいんやけど……何か用?」

 

 

 

直哉の視線の先、木陰で休んでいた彼がジィっと森の方を見つめている。ひょこっと出てきたのは小さな黒猫だ。

 

…但し、尾が二つに分かれた猫だが。

 

 

 

「アンタ、あの化け物2人除いた上で一番強い人間さんかな?」

 

 

 

「…あ〜、なんや、お前…幻想郷の奴?」

 

 

 

「自己紹介は必要?」

 

 

 

「要らへんよ、気に入らへん目ぇしてるチビガキなんて覚えてられへん、それで?何か用?」

 

 

 

「聞く気も無いくせに…アタイ知ってるわ、アンタみたいな性根の腐った目、地獄でよく見てきたから……ともかく、アンタに忠告をしに来た」

 

 

 

「何よ」

 

 

 

「ーー虎杖悠仁は出来るだけ早く殺しておいた方がいい、アタイらの都合じゃ無い、アンタら人間への注意としてね〜」

 

 

 

「代わりに殺してやろうかと思ったけど…アタイ達じゃ届かない、生き延びていたいならアイツをーー」

 

 

 

そう、人間体へと変化し下の根も乾かぬ内に直哉の元へ近付こうとすると……。

 

 

全身が硬直する。

 

 

 

「…ーーー」

 

 

 

「はッ、しょーもな、この数秒間返してくれへん?妖怪でも人間でも女はいつもこうや、何もかも足りへん癖に自我と欲求は立派に満ち足りとる」

 

 

 

「割と気分良かったのに台無しや、どうしてくれんのこれ」

 

 

 

「ーー」

 

 

 

「んー…実力足りてへんのに危機感が無い…どやろ、資料にあったお前の主さん辱めてあげよかな?」

 

 

 

「鴉の子もやね、ずーーっと敵意漏れっぱなしで……はぁ、命掛けてない勝負だけどお前の命は掛けろ、そんな態度丸出し、取り柄整った見た目だけ」

 

 

 

「脳ミソ詰まっとらん頭、仕舞いに唯一の取り柄の見た目も女としての立ち振る舞いがなってないせいで台無しや、3歩後ろ歩かれへん上に水も注がれへん女(気遣いが足りてない)は嫌われんで?」

 

 

 

「……」

 

 

 

直哉の煽り口調に、普段から慕っている『主』への暴言、怒りが頂点に達するも顔も何もかも動かない、息すら出来ない。

 

 

 

「ああ、なんか気張っとるみたいやけど無駄やで、脳ミソ足りとらんって言ってるやろ?」

 

 

 

そう言って更にからかおうと目の前の小さな猫人に顔を近付けた。

 

髪を触り、頬を撫でる。

 

 

 

「ん〜面だけはええんやけど」

 

 

 

《ーー直哉〜》

 

 

 

「あ゛?」

 

 

 

弄んでいると、何処からともなく声が聞こえる、しかも己の人生で最も腹立つ憎たらしい声。

 

 

姿形は見えないが、脳に直接伝わってくる。

 

 

 

《そこの幻想郷の奴と飛んでる鴉、悪巧みしてるから殺せるか〜?それと遊んでないで早くしろ〜、お前と東堂、メカ丸以外ダウンしてるから早く動け〜、あ、メカ丸が……ーー》

 

 

 

「気色悪、なんやこれ」

 

 

 

《ん?術式の応用さ、気にすんな気にすんな》

 

 

 

「術式の……ーーチッ…(どないなっとんねん…!)」

 

 

 

《あ、もしちゃんと言う通り動いて、それで…京都校側が勝ったら……ーー》

 

 

 

 

《全力で相手してやる》

 

 

 

 

「……ーー」

 

 

 

 

《以上、サボんなよ〜》

 

 

 

「……」

 

 

 

「うきゃっ…!」

 

 

 

術式が解除されたのか、動けずにいた黒猫が前のめりにズッコケ、今の今まで何とかして首を掻かんと足掻いていた事が分かる。

一方の直哉は腕を組み、顔をうつ伏せに。

 

 

それを隙ありと見たか、逃げ出そうと歩を進めるも…。

 

 

 

「なぁ、ガキ」

 

 

 

目の前へサラリと先回り。

 

 

 

「お前…何知ってんの?」

 

 

 

ーー妹紅が殺せ、って、あのアホ、何でこの場で、この状況で俺に頼む…アホでしか無いやろ。

高専で捕縛中の貴重な捕虜を対抗戦のタイミングで殺せ?何が目的や、訳分からんなぁー…。

 

 

…………。

 

 

 

「な、何も知らないよ!」

 

 

 

「あ〜…?」

 

 

 

「何も知らないってば!虎杖悠仁って名前を聞いたら殺せ〜ってさと…ーーんん、それだけだからさ、アタイ本当に何も知らない…」

 

 

 

「……」

 

 

 

ーー何や、違和感が…。

 

 

 

「………!!」

 

 

 

再び術式を発動し、火焔猫燐のみを対象として『投射呪法』を後追いさせる。自身の視野を画角とする投射呪法だが、そのコマ割りは天性のスキルあってのもの。

 

 

他人がその動作を強制させられれば無論術式のデメリット、後追い出来ない場合のスタンが発生する。

 

 

ーー禪院直哉は視界内を『シーン』とする、カット割りされた視界内を一コマ一コマ分割し、空間そのものに適応させた投射呪法は目視した全てを『シーン内』に収めることで触れずとも投射呪法を相手に強制できるようになった。

 

加速した際は更に事情が異なるが、注目すべき点は動けずにいる相手を一方的に嬲れる事。

 

 

 

「……なんでお前、右目動いてんねん」

 

 

 

「……」

 

 

 

「ーー誰や、俺の事見てんの」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「『バレてしまいましたか』」

 

 

 

二重に重なった声、この場から聞こえている、というよりは先程と同じく直接脳内に喋りかけられている様な、それでいて妹紅よりも数倍不気味な感覚。

 

 

全てを覗かれているような、全てを暴かれているような、全てを知られているような、重苦しい……ーー。

 

 

 

「『すぐ会えますよ』」

 

 

 

「ぁ?」

 

 

 

「『それでは失礼』」

 

 

 

突如、マリオネットの様に何かに操られる形でぎこちなく火焔猫燐の身体が動き始める。

 

ーー奇しくも、己と同じく24分割された動きでその場から逃げ出された。

 

 

 

(……今のは、強制された投射呪法に対応したんか?)

 

 

 

「はは、おもろいやん」

 

 

 

「ええで、そっちがその気なら殺したる」

 

 

 

「東京校もまとめて……ーー」

 

 

 

「一瞬や、見逃すなよ」

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