不老不死の呪いは巡る   作:カピバラバラ

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誤字脱字の報告ありがとうございます!!!マジマジ感謝の雨あられっす!!!!


ーーいつもご読了頂きありがとうございます、今回の話から少し文の列幅を変えて掲載していきますが、暫くして見ずらい等のご意見ありました再度変更致します。

ご不満ありましたら感想にてお願いします〜、感想も暇が空き次第に随時返信していきますので、これからも宜しくです!


東京京都姉妹校交流戦……?

ーー気持ち悪ぅなる。

 

 

弱者、ゴミは視界に映るだけでも気分が悪い。

 

 

「…ーー」

 

 

遠くでぎゃあぎゃあ騒いでるガキ、隣のもっと小さなガキを蹴り飛ばしたらキレおって…。

ブンブンブンブン、猿みたいに暴れ散らかしたと思えば即座にチビガキ背負って逃げるって、なんなん?

 

 

「狗巻先輩!!」

 

 

…あーイライラする。殺してへんだけ温情や思って欲しい、呪言なんて負け筋の1つやからな、先に潰しに来るって予想できるやろ。

 

自分が今、足りないんやったら工夫しぃな…まっ、雑魚が寄り集まるのも勝手やし、俺は強いから知ったこっちゃないけど。

 

弱さを理由に感情揺らす奴は、煮ても焼いても食われへんなぁ。

 

 

「妹紅の…」

 

 

なんでアイツから直接指導受けといてこんなもんなんや…?

地力の高さも…ーーあーあ、台無し。そない大振りで、俺が近づいた所振ってもとっくにその場から離れとる。

 

地力だけ、それ以外何も無い。

 

 

「ほら、殴ってみいや」

 

 

足蹴にしたら更に滑稽、早いから当てられない、それ以上発展しないのにもがくだけもがいて…。

取り敢えず……ーーその化けの皮(善人ヅラ)、全部捌いて裸にしてやろか?

 

 

「一瞬で終わらせたかったんやけど、どないしよか」

 

 

「やってみろよクソ野郎…!」

 

 

「ああ、君に言ってないから反応せんでええで」

 

 

期待外れ、それ以外の何物でもない、それより気になるのはあの猫やね。幻想郷の火焔猫燐…妹紅から資料は事前に渡されとったけど、あの二重の声に関しては記載が無かった。

 

妹紅にして初出、投射呪法への初見対応、そしてあの猫を媒体とした視界共有か……?全く、幻想郷の奴らも狡い事しおって。

 

 

「右足、はいコケた、顔面っと」

 

 

「!!」

 

 

「一撃でも当ててみ?ほれ顎」

 

 

「ガッ…」

 

 

うわかっっった、身体硬すぎて一瞬ビックリしてもうた、何仕込んどるんやコイツ。

なんかな〜……気持ち悪いなぁ、妹紅の子供。

なんで気持ち悪いんや、なんか気持ち悪い、なんでやろ。

 

 

「さて」

 

 

「ッ!?」

 

 

分からないなら検証と実証、性分やないけど雑魚を否定しようとした時にもちゃんとやっとけって妹紅に言われとるし。

 

 

「身体、動かんやろ?術式の開示って訳じゃないけど教えといたろ、『投射呪法』俺の術式や、視界内をマンガのコマみたく分割して行動する…ーーその分割分だけ早く動けるし、数は二十四分割」

 

 

「視界内に映った相手にも投射呪法を使えるようにしてんねんけど、ちゃんと弱点あってな?走るってだけでもコマ打ちの二十四拍を取ってイメージしなあかん」

 

 

…………。

 

顔つきは似てへん、義理の子やし。

性格も似てへん、強さは受け継がれてないし、術式は未発達の雑魚。

 

冷静に〜…嫉妬も無いか、まぁでも恥ずかしい話『俺やったらもっとやれる』って部分はある。

 

それならあの双子虐めてる時と同じ気分になるんやけど…。

 

 

ーーなんで気持ち悪いんやろ。

 

 

「出来なかったら数秒スタン、それが動けてない仕組みやね」

 

 

「……ーー舐め…てんのか」

 

 

「お、口は動かせるようなった、偉い偉い」

 

 

「妹紅の義理の子って聞いたけど、何やってたん?呪術師に成り立てとしたら中々やけど、ヤるには全く足りてへん」

 

 

「……」

 

 

「答えへんかったら呪言のガキ、潰してまうで?」

 

 

ーーはいはい、手合わせと…?それだけ?

 

ん〜…まっ、何か隠してても手合わせだけでこうもなるか。

 

 

「それでそれで?他には?教えてちょーだいな」

 

 

アイツの生活知るのもコイツからしか出来んし、少しの間潰すの待つか、どうせ何にもでき…ーー

 

ーーあぁ?

 

…まて、まてまてまて…。

 

 

「あ〜」

 

 

何でこんな雑魚に気ぃ使ってんねん俺。

 

 

「そうか、お前」

 

 

「妹紅の『子』やもんね、義理とはいえ」

 

 

「いま、さら!当たり前の事…」

 

 

なるほどなるほど?

 

気持ち悪い、ヘドロの様な気持ち悪さ。

 

その気持ち悪さの理由が分かった、コイツ(虎杖悠仁)は妹紅の『女』の部分そのもの。俺が無意識的に避けてるモノで、俺が妹紅から抜き取って考えてるもの。

 

俺が、妹紅に負けた時、そのの激情を口にしようとしてた時の、女やから、女であるなら、そんな気持ち悪ぅなる生理的な女の弱さ。

 

なるほどなるほど、はは、ならもうええか。

 

 

「ほいっと」

 

 

「い゛ッ!゛?」

 

 

「ほら、抵抗せえへんかったら死ぬで」

 

 

首を握り潰しながら木に叩き付ける、投射呪法の影響で叩き付けられた姿勢のまま虎杖悠仁が硬直し、全身を隙だらけに晒した状態となった。

 

一発、二発、三四発、拳を振るう度に加速する。

 

一発が二重に聞こえ、次第に三重、打撃音が繋がり始めていく。飛び散る血は速度が乗った事による拳によって、落下するより前に直哉に弾け飛ばされ、雨雫程のものに。

 

顔は眠たげに、目の前の死にそうな顔をしているガキを悠々と眺めていた。

 

 

「痛い?」

 

 

「ーーァ」

 

 

「あぁごめんごめん、顔殴られてたら喋れんか、止めんけど」

 

 

「術式の拡張も頑張ってんで?前はこないな事出来へんかったし、妹紅とかいうクソ女の顔、どうしても踏み潰してグチャグチャに泣かせて、なんなら慰め…ーー」

 

 

「だま゛れ゛ッ゛!!!」

 

 

「おお?」

 

 

動きおった、加速してへん?対応した訳ちゃう、どうやって…。

 

 

「ーーぐち゛だけかよ!!゛先輩!゛」

 

 

虎杖と拳が岩盤を砕く、凄まじい連撃を身一つで受け切り、拘束から抜け出す。

 

 

「する必要が無いからやね、別に俺、君になんも興味無いから…強いていうなら暇つぶし?手加減ってやつ」

 

 

「…俺が妹紅の子供だからか?」

 

 

「なんでそうなるん??だから別に何も」

 

 

軽い動揺が身体に出たか、虎杖の踏み込みに反応が間に合わず衣服の端に拳が掠った。

 

 

「アンタそんな人間じゃねぇだろ、先輩から聞いてる…特に俺には手加減をするか、手を抜かないかのどっちかだと思ってた」

 

 

「……」

 

 

「妹紅からも聞いてる、アンタはーー」

 

 

「弱さを許さない人間だ、なら今の俺を許す訳が無い」

 

 

「かかってこいよ、先輩!優しくしてくれなんて頼んでねぇからよ」

 

 

ーーなら、望み通り壊したる。

 

 

死んでも文句言うなよ。

 

 

「まずは動けてる仕組みから…ーーっ!」

 

 

「なんや今の」

 

 

「なんっ、てか、今の反応!」

 

 

直哉と虎杖の動きが止まる、それは術式の効果によるものではなく互いが感じ取った呪力の動きからだ。

 

禍々しい、ドロドロとした特徴のある…ーー。

 

 

「「特級呪霊」か…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーもう一方の早苗、東堂はというと…。

 

 

「マイシスター!」

 

 

「マイブラザー!」

 

 

「「ぬぅんッ!!」」

 

 

肉と肉がぶつかり合う音と衝撃、屈強な男と女が汗だくになってやる事は一つ。

 

ーー殴り合いだ。

 

互いが互いにノーガード、額から血を流し、頬が切れ口の中に鉄の味が充満する。

 

周囲の緑は赤に染まり、破壊痕が森を侵略していく様子を木々は口をくわえて見ているしかない。

 

足払い、頭突きのぶつかり合い、ラリアットを互い交差させ、互いに口から血を吐き出した。

 

 

「はは!いいぞマイシスター!!」

 

 

「ええ!素晴らしいですねマイブラザー!!」

 

 

拳と拳がぶつかり合えば、勿論東堂が力負けをする。ーーだかしかし男東堂は真正面から引き下がらない、ここで小細工を挟んでしまえばマイシスターのブラザーとして相応しく亡くなってしまう!

 

だがこの呪力強化の上から殴り潰してくる凄まじい力…!いいぞマイシスター!先程より!何段階も!壁を越えている!!

 

 

「不思議な!ものですけど!!マイブラザーと殴り合う程に調子が良くなってます!!!」

 

 

「ああそうだ、それでいいマイシスター!その全てを俺が受け止めきってやる!!」

 

 

この愛おしい時間を何時まで続けられる?いや!いつまでもマイシスターが満足するまで、完成しきるまで続けろ東堂!

 

俺だけが、マイシスターを導ける!!

 

 

「大振り、いきますよ!」

 

 

「いいぞ!さぁこい!!」

 

 

「喰らえ、必殺!商売繁盛ーー」

 

 

一般人が目視できるほどの輝きを放つ呪力が拳一点に集まっていく、美しく、勇ましいその姿に感動で泣き腫らしてしまいそうだ。

 

アレを今から受け止める、その使命を考えると喜びで意識が飛んでしまいそうになる。

 

涙を流しながら、早苗だけを見つめようと視点を動かそうとした。

 

 

「…ーー不義遊戯ッ!!」

 

 

ーー炸裂する東堂の術式、効果は拍手する事による必中での対象物入れ替え、対象物は呪力が込められたものに限られる。

 

動かそうとした視点の先、光で見えずらかったが確かに早苗の後ろに…。

 

 

「パーーーンチ!!ってあれぇ!?!?」

 

 

「なんだぁ!?瞬間移動…ーー位置替えか!」

 

 

交換した事により、東堂の目の前に現れたのは…ーー鬼。

 

小さな幼女の見た目でありながら、腰に瓢箪をぶら下げ、頭に天を貫く二本の角が生えている鬼だった。

 

東堂は相手が強敵である事を認識する、位置替えを一瞬で理解した頭の回りの速さ、そして何より…ーー。

 

 

「嬢ちゃんやるねぇ!!鬼が笑っちまう程の馬鹿力!……あん?」

 

 

「貴方こそ…!ってあれ?」

 

 

(今のを無傷、しかも片手で受け止めきるか!不義遊戯を初見で対応するとはな……ーー特級想定で考えたほうがいいか、だがここまで言語を話す呪霊……ツギハギは無し、角、鬼、少女…この外見は…ーー所謂妖怪、幻想郷側だな?)

 

 

フル回転する東堂の脳内コンピュータは、既に幻想郷勢力の特徴を捉えている、それは基本的に伝承にある妖怪や神、昔話に出てくる人外である事。

 

資料と報告にあった幻想郷勢力の面々は殆どが過去の文献に載ってある存在だ、再度相手方が出現した時には相手の正体を古書から暴き出す様に伝わってきている。

 

 

(鬼は初見だな、呪霊だとするのなら見た目が少女である事は無い、十中八九幻想郷の相手だと考えていい)

 

 

「ん!?早苗!?」

 

 

「萃香さん!どうしてここに…?」

 

 

「…!!2人は顔見知りか?」

 

 

「え、ええ…彼女は妹紅さんのご友人で、私と妹紅さんの修行が終わった後、家に寄った際知り合いまして…」

 

 

「聞いてるよ、妹紅からバチバチに修行受けてる……って、今はそれどころじゃないか」

 

 

過去、早苗は妹紅の家で晩飯を済ませることがあった、勿論妹紅から誘ってきた事で、修行が長引いたから風呂と晩飯を家でやらないか、と早苗に提案した際。

 

ーー家でまた飲んだくれている伊吹萃香と鉢合わせた事がある、酔っ払った萃香からは顔だけは覚えていたらしく、ここに来て呪術師であった事は初めて知る様子。

 

顔見知りである事を喜びながら、焦りを抑え話し出す。

 

 

「ヤバいんだよ、めちゃくちゃやばい」

 

 

「「…???」」

 

 

「悠仁を今すぐここから離さなきゃいけないんだ、他の事情は全部置いといて、これだけお願いできるか………ーーしまった」

 

 

「先手を打たれた…!」

 

 

ーー空を覆い始める黒い膜。帳が森を覆い尽くそうとしている、それもかなりの範囲をだ。

 

険しい顔をしながら、唐突の乱入者ではあるがマイシスターの知り合いだであれば、と信じて萃香に対しこの状況の答え合わせを求む。

 

 

「帳!使用許可は出ていない筈だが、呪詛師か?」

 

 

「ご名答、他にも色々紛れ込んできてるよ」

 

 

「何故知っている?」

 

 

「さっき襲われてね〜…ちょっと不味い事態になっててさ、高専の結界も壊されてると思う、敷地またいでも誰も来なかったからさ」

 

 

「分かった、マイシスターの顔を立てて信じよう…そして先に聞いておきたい、お前は幻想郷の出か?」

 

 

(マイシスター……??早苗のお兄さんなのか?顔も髪も何も似てないけど)

 

 

「あ、あ〜えっと、全く関係無いね、一回向こうから勧誘が来た事があるけど、それも蹴ってる……ーーもう全部の身元も明かしておこうか」

 

 

「私は伊吹萃香、昔ながらの妖怪って奴で、現代で酒造会社の社長もやらせて貰ってる、ホームページを見てくれたら確認できるよ、昔は呪力、呪いは一種の信仰として扱われてて、それで力を得ていたけど今はもうガス欠寸前さ」

 

 

「害を与えに来た訳でも無い、どっちかというと協力を高専に願い出しに来た、ほれ、アイツ…五条と妹紅に私の名前を出したらいい」

 

 

「了解した、Ms.伊吹」

 

 

思考を加速させろ東堂葵、今の台詞で得た情報は大きい。彼女、伊吹萃香は大江山の酒呑童子の幼名、伊吹童子と考えていいだろう、昔話が本当なら特級呪霊など比にならない怪物だが仮想怨霊という訳でも無い。

 

ならばガス欠寸前の言葉からも幻想郷=力を失った妖怪の拠り所と考えていい、力を失ったといえどマイシスターの攻撃を受け止める力量はある、それは襲来してきた奴らを見ても分かる事だ…基礎の能力差がそれだけ大きいという事。

 

 

「ふむ…」

 

 

妹紅と五条、その2名が妖怪と顔見知り……その存在を知っておきながら幻想郷襲来に対して無反応だと?

勧誘があった、と正直に話した。これが嘘でないならばーー。

 

 

「Ms.伊吹、顔見知りの2人…妹紅と五条に妖怪である事を隠していたか?それとタイプの男は」

 

 

「は?え、いいや?特に何も、あ…でも五条には聞かれてないから答えてない、六眼で見られてるから向こうは分かってると思う、タイプはとにかく強い奴、男女問わず私より強けりゃそれでいい」

 

 

「ーーむ」

 

 

ーー友好的過ぎるのも悩み所だな、嘘の判別が難しい。

 

 

「最後に一つ」

 

 

 

 

()()()()()、この名前に聞き覚えは?」

 

 

 

 

 

「…ーー」

 

 

「ある、鬼は嘘をつかないのさ」

 

 

「そうか、残念だMs.伊吹…だがここでは止めておこう、二人への報告が先だ、何が起きたか説明出来るか」

 

 

「なら走りながら話そう、早苗も来な、今は三人固まって動こう」

 

 

 

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