どうやら、私は死に戻れるようになったらしい   作:ホッシー@VTuber

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――と、思っているようだが全て彼女の勘違いである

「~♪」

 

「……」

 

 どこか楽しそうに鼻歌を歌いながら王都の街を歩く我がパーティーのヒーラー、ユーリ。その後ろを私はこそこそと追跡していた。勇者の力のおかげかユーリは私に気づかずにのんびりと散歩を楽しんでいた。

 

(怪しい……)

 

 きっと、いつもの私ならユーリが朝早くに出かけても気にせずに自分の時間を過ごしていただろう。しかし、最近の彼女は様子がおかしい。いや、私のスキル(・・・・・)に気づいていそうだったのでその確認のために尾行しているのだ。

 

 唐突な話だが、私は転生者である。前世ではゲームが好きな普通の女子大生だった。

 

 大学に通い、講義に出て、お昼は後輩の子と一緒に食べ、また講義に出て、後輩と一緒に帰って、家ではゲームなどをして好きなように過ごし、眠たくなったら寝る。

 

 そんな普通の生活を送っていたのだが、その日常は簡単に壊れてしまった。

 

 もちろん、いきなり隕石が降ってきたとか、ダンジョンが現れてモンスターが襲い掛かってきたとか。そんな小説に出てきそうな展開ではなく、ただの交通事故だ。

 

 いつものように後輩の子と一緒に帰っている途中、大型のトラックが私たちに向かって突っ込んできたのだ。幸い、いち早く気づいた私は後輩の背中を全力で押して逃がすことができた。まぁ、その代わりに自分が逃げ遅れて轢かれてしまったのだが。

 

 確実に死んだ。そう理解したのは死んだはずなのに意識を取り戻してからである。多分、即死だったのだろう。

 

 そして、ここからが問題。どうやら、私をひき肉したトラックは俗にいう『異世界トラック』だったようで間違って殺してしまったからその補填のために異世界に転生させてくれるらしい。明らかに泣いた後だとわかるほど目を真っ赤にした女神さまが謝りながらそんな説明をしてくれた。

 

 しかし、いきなり異世界に行けと言われて頷けるほど私は楽観的ではなかった。ただの女子大生が異世界に行っても暮らしていけるとは思わなかったのである。

 

 そこで女神さまは少しでもその世界に慣れられるように本来、死ぬはずだった赤ん坊の体に私の魂を埋め込み、物心がついた頃に前世の記憶を取り戻すように調整してくれた。また、一つだけチート能力を与えられるから要望はないかと質問してきた。

 

 強靭な肉体。計り知れない魔力。頼もしい獣魔。死なない体。

 

 これでも色々なゲームをやってきたからそういった知識は人よりも多く、少しだけ悩んでしまった。そして、一つだけ思いついたのである。どんなに強力なスキルがあっても一度、起きてしまったことはやり直せない。一度、選択してしまったら後戻りはできない。

 

 

 

 

 

 

 ――先輩! 先輩、駄目! いや、いやああああああああ!!

 

 

 

 

 

 

 

 即死したはずなのにずっと脳裏にこびり付いている彼女の悲鳴。果たして、私は本当の意味で彼女を救うことができたのだろうか。ただの自己満足だったのではないだろうか。そんな後悔が私の胸を燻らせる。

 

「じゃあ……【セーブ&ロード】をください」

 

 気づけば私はそんな能力を口にしていた。最初はキョトンとした女神さまだったが私が具体的な内容を伝えたところ、問題なくできるらしい。【ロード】――つまり、やり直す度、やり直さなかった場合の並行世界ができてしまう可能性もあったが女神さまが上手くやって並行世界が産まれないようにしてくれるとも言っていた。

 

「それでは……良い生を送ってください」

 

 能力も決まったところで女神さまは私を転生させた。

 

 それから私が転生した先で物心がつくまでの間だけの微睡み。そして、丁度、3歳の誕生日の時、物心がついたようで私は目を覚ました。

 

「おたんじょうび、おめでとー! アイリちゃん!」

 

「ッ……」

 

 私を育ててくれた両親が笑っている中、私の目の前で笑う幼女が一人。名前はユーリ。私とほぼ同じ時期に産まれ、小さな村だったこともあり、一緒に育った幼馴染。

 

 可愛らしいくりくりとした目。頬はお餅のように柔らかそうで、将来は誰もが振り返る美少女になるだろうとわかる容姿。

 

 そんな可愛らしい子が自分のことのように私の誕生日をお祝いしてくれている。

 

 でも、違う。私が息を呑んでしまったのはそんな些細な理由じゃない。彼女を見た瞬間、魂そのものが震えた。

 

(……似てる)

 

 容姿は全く違う。あの子は黒髪で可愛らしいというよりも格好いい顔だった。似ても似つかない。それでも、私はユーリを見た瞬間、何故か後輩の子を思い出した。

 

「……ありがと」

 

 まだ3歳だからか、上手く話せないがなんとかユーリにお礼を言う。それを聞いた彼女は向日葵が咲いたような笑顔を浮かべた。

 

 多分、すでにこの時からなのだろう。私はユーリのことが好きになっていた。一目惚れ、というやつである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから色々なことがあった。私が勇者に認定されたり、ユーリがついてくると騒いだり、コールやミリーが仲間になったり、何回も【ロード】を繰り返してやっと10体の魔王を倒したらシスターがラスボスとして立ちはだかったり、その時にはすでにどんな守りでも無効化する短剣を使ってしまったため、また最初から魔王を攻略する羽目になったり。

 

 しかし、そんなことはあまり関係ない。勇者の力は【セーブ&ロード】のように強力(チート)だったため、元女子大生だった私でもなんとか戦えた。

 

「……」

 

 問題は今、私に尾行されていることに気づかず、楽しそうに王都を歩いているユーリだ。私の想い人。ずっと一緒にいたい人。

 

 そんな彼女は――すぐ死ぬのだ。ちょっと目を離した隙にいつの間にか死んでいるのである。

 

 最初はいつだっただろう。確か、まだ勇者にすら認定されていない頃、シスターに井戸から水を汲んできて欲しいと頼まれた時だ。ユーリと一緒に井戸に行き、桶に水を入れた後、顔を上げたらユーリがいなかった。彼女は井戸を覗き込んで落ちてしまったのである。子供だった私ではどうすることもできず、急いでシスターを呼んだが助けた頃にはユーリは溺死していた。

 

 その時はまだ【セーブ】していなかったので物心がついた時まで戻れる【リセット】を使い、私の3歳の誕生日まで遡ったのは今でも思い出せる。

 

 それから彼女は幾度となく死んだ。転んで頭を打って死。ただ歩いていただけなのに村で飼っていた牛が突如として暴れ、蹴られて死。森の中に散歩しに行った時、毒キノコを食べて死。とにかく死んだ。

 

 私はその度に【ロード】を行い、彼女に降りかかる死を弾き飛ばし続けた。転ばないように隣を歩き、牛が暴れそうになったら急いで庇い、毒キノコを食べないように何度も注意した。

 

 もちろん、それは私が勇者として旅に出た後も同じだった。

 

 もちろん、勇者の力があるとはいえ、私も何度か死んだ。【セーブ&ロード】は私が死んだ場合、直近のセーブポイントまで戻るため、皆の前に立って可能な限り、障害を取り除いていたのだがそれでもユーリは死ぬ。

 

 ダンジョンに入れば私の見ていないところで罠に引っ掛かって死ぬ。最初、エルフが住む森に入った時はコールに脳天を射抜かれて死んだ。ミリーの魔法に巻き込まれて死んだ時もあり、一番多い死因は魔王の攻撃である。

 

 正直、野営しようと準備をしていたら薪を運んでいた彼女が転んで焚火に頭から突っ込み、助ける間もなく焼死した時はもうこの子は駄目かもしれないと心が折れそうになった。

 

 しかし、何度も助けているうちに自分の気持ちに気づいた私は諦めず、ユーリが死なないように何度も【ロード】し続けた。そのおかげでコールやミリーとも出会えたし、シスターがラスボスだと判明するところまで一緒に冒険できた。

 

 そんなこともあり、今はどんな守りでも無効化する短剣を温存したまま、シスターまで辿り着くため、魔王を倒す旅を続けているのだが、最近の彼女は様子がおかしい。

 

 最初は1体目の魔王と戦っていた時である。その魔王は魔法を無効化するバリアを持っていたため、最初は短剣を使い、バリアを破壊してから倒した。もちろん、ラスボスであるシスターこの短剣は温存させたいので使えず、バリアを無効化させないまま倒す方法を模索していたのだ。

 

 そして、何回かやり直した頃だった。ユーリが【ロード】する前と違う行動を取るようになったのである。普通、やり直したとしても私が行動を変えなければ他の人も前と同じように動く。それはユーリも同じだ。

 

 だが、ユーリは私と同じように魔王を倒すため、前とは違う方法を試すようになった。そのおかげでミリーが天井を破壊して瓦礫を落とす方法が見つかったのだが、これまでになかった現象に私は戸惑ったのは記憶に新しい。

 

 それから彼女はまるで【ロード】する前の出来事を覚えているように動いていた。ダンジョンで私よりも前に出て罠に引っ掛かって死んだり、魔王と戦う時はとにかく突っ込むようになった。その度に【ロード】してやり直すのだが、次は同じような失敗をせずに進んでいく。

 

 また、コールやミリーが死んだ時、ユーリも後を追うように自殺するようになった。まるで、自分が死ねばやり直せると思っているように。

 

 そんなこともあってユーリは私が見ていないところでも死んでいることが多くなった。さすがにずっと傍にいることはできないので勇者の力をちょちょいと使い、新しいスキルを生み出した。それは彼女が死んだらチリーン、と音が鳴るアラートスキルである。最近では少し面倒になってきたのでチリーン、と音が鳴ると何も考えずにその日の朝まで【ロード】するようになっていた。

 

 しかし、状況がまた変わった。これまで4体の魔王を倒し、1週間ほど王都で休むとなったのだが、何故か休むことを提案したユーリが初日に何度も死ぬのだ。1週間ほど休むと提案する前も彼女は何回か死んでいるので何かに巻き込まれているのかもしれない。そう判断した私は彼女を尾行することにしたのである。

 

「~♪」

 

 だが、のんびりと王都を歩くユーリはいつも通りだ。時々、気になる物があったのか露店に顔を出すが何も買わない。さすがに考えすぎか? そう思っていた時、やっと彼女の目的地がわかった。

 

(王立、図書館?)

 

 彼女が目指していたのは王都にある大きな図書館だった。王様から魔王に関する資料もあるから、と禁書の閲覧許可を貰ったが【セーブ&ロード】がある私には不要だったので利用したことはない。

 

「……」

 

 図書館の中にユーリが入ったのを確認し、私も中へ入る。そして、彼女の後を追い、地下にある禁書保管庫へ向かう。

 

(こんなところで何をしてるんだろ)

 

 禁書はとても危険なものだ。取り扱いを間違えたら著者の仕掛けた罠が作動する。王様も本当に必要になったら使えと言っていた。

 

「ッ!?」

 

 そんな禁書に何の用があるのだろうか。そう考えながら階段を降りていると禁書保管庫の方から凄まじい爆発音がした。それと同時に脳裏に響くチリーン、という音。

 

「ユーリ!」

 

 アラートが鳴った時点でユーリが死んだのはわかっているが、それでも私は彼女の名前を呼びながら急いで保管庫へと向かう。そして、禁書保管庫は木っ端微塵に消し飛んでいた。

 

「……」

 

 その光景に呆然としていると足元に何かが落ちていることに気づく。黒焦げになっているが多分、人の右手だ。手首から先はなくなっているため、この手の持ち主はこの爆発に巻き込まれてしまったのだろう。

 

 もちろん、ここに入れるのは私たち、勇者パーティーのみ。そして、ここを利用したのはユーリしかいない。

 

「……っ」

 

 これまで何度もユーリの死を目の当たりにしてきた。だが、やはり慣れない。最愛の人が死んでいくところを見るのは辛い。

 

「――【ロード】」

 

 だから、すぐにやり直す。彼女の死をなかったことにするために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、やばい。私の頭の中はそんな言葉でいっぱいだった。

 

「えっと、まずは痺れ薬を買って……勉強して、毒ガスで死んで……」

 

 ぶつぶつと王都を歩きながら独り言を呟くユーリの後を私は尾行している。しかし、この行動はすでに3桁を超えており、私の顔はきっと死んでいるだろう。

 

 結論、ユーリは自分が死んだらやり直せる――【死に戻り】ができると勘違いしていた。だからこそ、ダンジョンで罠に引っ掛かりに行ったり、魔王の攻撃を率先して受けていたのだ。

 

 もちろん、彼女がやり直せるのは私が【ロード】しているからであり、彼女には【死に戻り】というスキルはない。しかし、原因は不明だがユーリはやり直す前の記憶を引き継げるようになってしまったのだ。

 

(確かに一番死んだ回数はユーリが断トツでトップだけど……)

 

 それが原因だとは思えない。一体、何がどうして記憶を引き継いでしまっているのか不明だ。でも、引き継いでいるのならそれを受け入れるしかない。

 

 問題は記憶と一緒にほんのちょっぴりだけ強くなることだ。

 

 確かに最近のユーリは【リセット】する前、シスターと対峙した時よりも強い。タマゴを爆散させていたようだし、3体目の魔王と戦っていた時、いつの間にか奴の毒も効かなくなっていたから状態異常に対する耐性も付くようだ。

 

 彼女もそれに気づき、もっと強くなろうと1週間ほど休むと提案し、初日に何度も死んでやり直しているのである。

 

 あの禁書保管庫に行ったのも毒耐性を鍛えるために毒ガスを噴出する禁書を探していたらしい。彼女が条件に合う禁書を見つけた時、体が崩れていくのを見ながら嬉しそうに笑った時は正直、ドン引きしてしまった。まぁ、そんなところも可愛いんだけど。

 

「あとは石化と催眠……これはダンジョン? でも、ここから行ける距離だと数が限られてるから……」

 

 何度もやり直してるからか、ユーリは独り言が多くなった。どうやったら効率よく鍛えられるか色々と模索しているのである。死ぬ度に私は【ロード】しなければならないのでできれば止めて欲しいのだが、お願いするためには私のスキルを説明しなければならない。

 

「……はぁ」

 

 多分、私が転生していることも話すことになるだろう。すぐ死んでしまう彼女だが、無能なわけじゃない。むしろ、優秀だ。ミリーのような魔法の天才ではないが補助魔法は一級品だし、宿の手配や路銀のやりくり、ギルドの依頼受理や人とのコミュニケーションなど冒険の細かい作業は全て彼女に任せてしまっている。きっと、ユーリがいなければ私たちはとっくに野垂れ死んでいただろう。

 

 だからか、ユーリは色々なことに気づく。何とか私の気持ちは隠し通せているがスキルの話をした時、私の様子を見て隠し事をしていると勘づかれるだろう。そうなったら私は前世のことや彼女に対する気持ちすらも話してしまうはずだ。【セーブ&ロード】を繰り返す無敵の勇者の唯一の弱点は彼女(ユーリ)なのだから。

 

 それに加え、ユーリが何度も死んで強くなろうとしている理由は私たちのためだ。魔王と戦う旅は常に危険と共にある。優しい彼女は誰かが傷ついたり、死んでしまうのが嫌なのだ。

 

 だから、誰も傷つかないように、誰も死なないように強くなろうとしている。そんな純粋な気持ちで死んでいく彼女を見ていると止められるわけがなかった。

 

「あ、そうだ」

 

 最後まで付き合おう。そう決意したところでユーリは闇市で買った痺れ薬をポケットに入れながら何かを思いついたらしく、図書館ではなく、王都の高台へと向かい始めた。

 

 どうしたのだろうとついていくと彼女は手のひらを空へ伸ばす。そして、彼女の手に魔力が込められていき――。

 

 

 

 

 

 

「『光魔法(レーザーどーん)』」

 

 

 

 

 

 ――小さな手から凄まじい威力のレーザーが空に向かって放たれた。

 

 

 

 

「……」

 

「うーん、まだまだかな。これからは魔力が空っぽになるまで色々試そっと」

 

 

 

 

 

 えぇ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やり直した。やり直した。やり直した。やり直して、やり直して、やり直して、やり直して、やり直した。

 

 これで何度目だろう。数えることすら止めてしまった。

 

 痺れ薬を買い、空気椅子をしながら図書館で勉強し、王都から出て全力で魔力を放出して空を飛び、出鱈目に剣を振って、水路に飛び込んで息を止め、毒ガスで死ぬ。

 

 そんなことを繰り返し、毒ガスで死ぬことがなくなった彼女はダンジョンへと向かい、死んだ。

 

 罠に引っ掛かって石化した。わざと催眠にかかって操られながら死んだ。たまに助けようとしてくれる冒険者たちを『光魔法(レーザーどーん)』で消滅させた後、自殺した。

 

 それから彼女はどこかへ飛んでいった。多分、遠くのダンジョンへ向かったのだろう。一応、二日目の早朝で【セーブ】したのだが、やっぱり彼女は二日目でも死んだ。さすがに勇者の力があっても空は飛べないので尾行は止めたのだが、不意に彼女の死を知らせるアラートが鳴るのである。

 

 アラートが鳴ったら【ロード】をする機械となった私はいつしか考えるのを止めた。だって、どうせユーリは死ぬのだ。彼女が満足するまで死に続けるのだ。私はその時が来るまで思考を停止させ、【ロード】し続けた。

 

 

 

 

 

 

 そして、ついにその時がやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 今日は何日だ? アラートは鳴った? ユーリは死んだ? 生きているのか?

 

 そんなことすらわからなくなってしまうほどの時を過ごした私は部屋の扉をノックする音で意識を取り戻す。コールだろうか。ミリーだろうか。ずっと部屋に閉じこもっているからわからない。彼女たちも私の様子がおかしいことに気づいているようだが、ユーリが遠出していることによるショックだと勘違いしているので都合がよかった。

 

「アイリ、起きてる?」

 

「ッ!?」

 

 返事をせずにいると扉の向こうからずっと聞きたかった声がした。のろのろとベッドから降り、扉を開ける。

 

「あ、よかった……コールたちからアイリの元気がないって聞いたから心配だったの」

 

「ゆーり?」

 

「え、うん……ただいま。ごめんね、ちょっと色々あって遠出しちゃって」

 

「ユーリ……」

 

「きゃっ」

 

 宿の廊下だというのに私は彼女に抱き着いてしまう。いきなり抱き着いたからか、彼女は小さく悲鳴を上げたがすぐに私の抱擁を受け入れてくれた。

 

「寂しかったの? たった1週間だったのに」

 

 1週間? 違う、数十年だ。実際に過ぎた時間は確かにそれだけだが、私が経験した時の流れはとてつもなく長い。でも、それはユーリだってそうだ。むしろ、彼女は必ず死んでいた。私以上に精神をすり減らしていることだろう。

 

「ごめんね、これからはちゃんと傍にいるから」

 

「……うん」

 

 それなのにずっと部屋でジッとしていた私を慰めてくれている。ああ、やっぱりユーリはすごい。私も頑張らなくちゃ。

 

「朝ごはん、食べに行こっか」

 

「うん」

 

 ユーリは私の手を掴んで食堂に向かう。そんな彼女の背中を見ながら私は改めて決意する。

 

 絶対にユーリだけは死なせない。何度やり直すことになったとしても私は必ず成し遂げてみせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラスボスであるシスターとの二度目の邂逅。ユーリのおかげで短剣を温存できた私だったが、シスターの方が上手だったようでユーリが人質に取られてしまった。

 

 もちろん、ユーリも最後まで諦めずにバリアの中で抵抗していたのだが、短剣が一本しかない現状、どうすることもできずにいた。

 

 そんな時、彼女は言ったのである。『あの頃に戻れたら』、と。

 

 私が知らないところで死という修行をしていた彼女のことだ。きっと、私には考え付かない方法を思いついたのだろう。

 

 だが、それは今では実行できない。バリアで全てを無効化してしまうシスターには通用しない。だから、まだバリアを使えない頃に戻れたら、と言ったのだろう。

 

 もちろん、【リセット】すれば私たちは3歳になってしまうし、勇者の力も存分には扱えない。コールはエルフの森にいるし、ミリーにいたっては産まれてすらいない。

 

 でも、ユーリは違う。記憶と一緒にステータスを引き継げる彼女ならもしかしたら――。

 

「【リセット】」

 

 だから、賭けた。全てをユーリに託した。例え、前世のことやこの気持ちを知られて嫌われたとしても構わない。

 

 私が望むのはユーリが笑って生きていける世界なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「……」

 

「二人とも、どうしたの?」

 

 私の3歳の誕生日。【リセット】した時、決まってユーリは私を祝ってくれた。

 

 でも、目の前にいる3歳のユーリは違う。【リセット】する前の記憶やステータスを引き継いでいるはずだ。その証拠に3歳の私を見て目を丸くしている。

 

「なんでもないよ、おかあさん」

 

 まだ流暢に話せない私は不思議そうにしているお母さんにそう答えてユーリに頷いてみせた。それだけで私の言いたいことがわかったのか、彼女はハッとして私の言葉に同意するようにコクコクと頷く。

 

「ぁ、えっと……あーり……あ、いりちゃん? おたんじょーび、おめでとー」

 

「ありがとう、ユーリ」

 

 あー、そうだ。成長した体からいきなり幼くなると上手く話せなくなるのを忘れていた。ユーリはそれに戸惑っていつも以上に舌足らずな言葉でお祝いしてくれる。

 

(さて、これからどうなるんだろ)

 

 ごちそうを食べながら私は他人事のようにそんなことを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つつがなく誕生日パーティーは終わり、今日は二人で寝ると両親に伝えた私たちは寝室にあるベッドで座っていた。3歳の体で夜更かしは難しいが少し話すだけならできるだろう。

 

「あーりたん……あいり、ちゃん! これ、どういうこと?」

 

 まだ話すのに慣れていないユーリが慌てた様子で聞いてくる。しかし、3歳のユーリはとても可愛らしい。【リセット】するのはこれで3回目だが、久しぶりに幼い彼女を見れて嬉しかった。

 

「……ユーリは【死に戻り】してるって思ってたでしょ」

 

「ッ!? なん、で……」

 

「あれ、私のスキルなの」

 

「……へ?」

 

 それから私は【セーブ&ロード】のことを話した。これまで彼女が死ぬ度にやり直していたこと。実はユーリが誰にも知らないところで死にながら鍛えていたことを知っていること。シスターと対峙した時、ユーリなら何とかできそうだったから【リセット】して3歳の時まで戻ったこと。

 

「……ごめん。何も話さなくて……ごめんなさい」

 

 まだ前世の話やユーリに対する気持ちは伝えていない。伝える勇気はない。だって、私は言ってしまえば自分のためにやり直してユーリを何度も死に追いやった。勇者なのに彼女を守り切ることができなかった。そんな私にこの気持ちを伝える資格はないのである。

 

「あーりたん……」

 

 私の言葉に彼女は何を思っているのだろうか。怒っている? 気持ち悪がっている? 軽蔑している?

 

 わからない。わからないからこそ怖い。彼女の顔を見ることができない。いつの間にか私は俯いて自分の小さな両手を見ていた。

 

「……顔、上げて」

 

「え?」

 

 その声に思わず顔を上げてしまう。そして、温かい何かに包まれた。すぐに私がユーリに抱きしめられていると気づく。

 

「ユーリ?」

 

「ありがとー、あーりちゃん……私が生きてるのはあいりちゃんのおかげ、なんだね」

 

「そんなこと……」

 

「だって、アイリちゃんが諦めなかったから私はここまで来れたんだ……だから、あとは任せて」

 

「っ……うん」

 

 ずっと一緒にいた。だから、わかる。ユーリは本当に私に感謝してくれていた。そして、少しも嫌だと思っていない。それが嬉しくて、私は久しぶりに涙を零した。

 

 

 

 

 

 

 

「それでどうするの?」

 

 次の日、私とユーリはラスボスであるシスターのいる教会へと向かう。小さな村だし、これまでにも何度か二人だけで教会に行っていたので大人たちは特に気にすることなく、送り出してくれた。

 

「多分、大丈夫! 駄目だったら【リセット】してくれると嬉しいな」

 

「それは大丈夫だけど……でも、シスターは厄介だよ?」

 

「確かに厄介だけどいけると思う」

 

 確かに今の彼女は力がなく、あの強力なバリアを展開することはできない。しかし、何百年と力を溜めているため、規格外の力を得たユーリですら勝てないほどの力をすでに持っている。

 

 実はあのバリアを作るのに相当な力を使うため、そのせいでシスター本人の力は弱体化する。その隙を狙うためにあえて10体の魔王を倒し、バリアを展開させようとしたのが前の作戦だったがそれは失敗してしまった。

 

 ユーリにそれは伝えてあるのだが、特に気にしている様子はない。彼女の秘策が失敗してしまったらまた別の方法を探さなくてはならないのだが、果たして上手くいくのだろうか。

 

 力で勝てない。魔法も魔力を感知した時点で止めに入るだろう。他の方法? でも、ユーリには私の【セーブ&ロード】のような特殊なスキルはない。ユーリは何をするつもりなのだろう。

 

「~♪」

 

 しかし、心配しているのは私だけらしく、ユーリは懐かしい村を眺めて嬉しそうにしている。何度も死を経験したからか、彼女の胆力は凄まじいことになっている違いない。

 

「あ、アイリ、ユーリ、おはよう。今日は早いのね」

 

「ッ……」

 

 教会に辿り着いた。そして、私たちを出迎えたのはラスボスであるシスター。その瞬間、人質に取られたユーリを思い出して思わず顔を歪めてしまう。

 

「? アイリ、どうしたの?」

 

「……ちょっと、眩しくて」

 

「そう? 確かに今日はいい天気だもの。あ、そうだ。洗濯物を干すの手伝ってくれない?」

 

 苦し紛れの言い訳だったが彼女は気にしている様子はない。私たちは3歳だ。何もできないと油断しているに違いない。

 

「シスター、その前にいい?」

 

「ん? ユーリ?」

 

 そんな時、ユーリがシスターに近づきながら手を向ける。手のひらを見て欲しいと思ったのかシスターは何だろうと首を傾げながらユーリの手のひらを見つめた。

 

 魔力が練られたのは一瞬。私はもちろん、シスターもそれには気づいただろう。だが、気づいた頃にはその魔法は発動していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『女淫魔処刑魔法(ナニ・ハエール)』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっほ♡」

 

 ユーリが見慣れない魔法を使うとシスターはいきなりその場で倒れた。腰をカクカクと震わせ、全身が痙攣している。その姿はまるで、その――。

 

 

 

 

 

 

「……えぇ」

 

 

 

 

 

 倒れたシスターを見てドヤ顔でこちらを振り返ったユーリだったが、私は申し訳なく思いながらもドン引きした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……うん、なんとかわかった」

 

 教会で倒れ、再起不能となったシスターを大人たちがどうしようかと話し合っているのを近くの家の屋根から眺めつつ、ユーリから話を聞いていた私だが、思わず頭を抱えてしまった。

 

 確かにユーリとお風呂と鉢合わせた時、彼女の股間にアレが生えていたのは見た。だが、死の1週間を超えたことで色々と吹っ切れていた私はユーリがどこかのダンジョンで受けてしまった呪いの名残だとばっかり思っていたのだ。

 

 しかし、それは私の勘違いであり、ユーリは女淫魔(サキュバス)からあの魔法を習って使いこなせるようになっていた。あの魔法は自分に使えば強力な催淫効果で正気を失うらしいのだが、彼女は例の鍛え方でその催淫効果さえも無効化できるほどの魅了耐性を付けたのだ。

 

「でも、なんでそんな魔法を?」

 

「あ、えっと……その……」

 

 何となく気になったことを聞いてみるとユーリは恥ずかしそうにもじもじし始める。その顔はまさに恋する乙女。え、もしかして好きな人ができて、その人のためにアレを生やそうと思った、とか?

 

「実は、ね……すごく、気持ち悪い話、なんだけど……」

 

「ッ……」

 

 ま、待って。駄目。確かに私はユーリと結ばれる資格はないと思っている。しかし、いきなり好きな人を暴露されたら私はショック死しそうだ。

 

「アイリ、のためなの……」

 

「……私?」

 

「あ、違う! 違うの!」

 

「あ、違うんだ。残念……」

 

「……え? 残念?」

 

 私の言葉にキョトンとするユーリ。しまった。シスターを倒したことで気が緩んでいた。これではユーリが好きな人が私だと一瞬だけ勘違いして残念だと思ったことがばれてしまう。

 

「あ、ちがっ……その……」

 

「ぇ……嘘……」

 

 急いで言い訳をしようとするが色々なことがありすぎて考えがまとまらない。もちろん、ずっと一緒にいるユーリが私の様子に気づかないはずもなく、何かに気づいたように顔を真っ赤にし始めた。何故か目に涙を浮かんでいくし、何か傷つけてしまった?

 

(でも、そうだよね……)

 

 前世ではそれなりに受け入れられ始めていた女同士の恋愛。でも、ここは異世界だ。女の子が女の子を好きになるのは異常である。きっと、ユーリだって私の気持ちを知ったら気持ち悪く――。

 

(ん? でも、ユーリが男を好きになったのならアレは生やさないのでは?)

 

「アイリちゃん」

 

 もしかして、私は根本的に勘違いをしていることに気づきかけた時、ユーリが私の名前を呼ぶ。真剣な眼差し。ああ、私はこの目を知っている。確か、あれは私が交通事故で死ぬ前、何かを伝えようとしたあの子の目と――。

 

 

 

 

 

 

 

「私、アイリちゃんのことが――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大変、申し訳ありませんでした……こちらのミスであの方だけでなく、あなたまで死なせてしまいました」

 

「いえ、気にしないでください。私があの人のいない世界に耐え切れず、勝手に自殺しただけですから」

 

「そんな! だって、こちらがミスをしなければあの方もあなたも死なずにすんだのです! たとえ、死因が自殺だったとしてもその原因はこちらにございます!」

 

「……そう、でしょうか」

 

「そうですそうです! あ、話の続きなんですが補填、というような形であなたを異世界に転生させたく思いまして……」

 

「転生……そんなものもあるんですね」

 

「ええ、ええ! その際に特別なスキルを与えることができます! あの方は【セーブ&ロード】というスキルを持って転生しましたよ!」

 

「っ……そう、あの人も……」

 

「どんなものがいいですか? もし、考え付かないのならこちらから案を出しますが」

 

「……では、この気持ちを持っていきたいです」

 

「……へ?」

 

「結局、最期まで伝えられませんでしたが……この気持ちだけはなくしたくありません。それは可能でしょうか?」

 

「そ、それは……えっと、一応、可能ではございます。ですが、あなたが抱える感情はとても大きくて……魂に書き込むとなると記憶を保持する容量がなくなってしまいまして……」

 

「前世の記憶を忘れた状態で転生、となるんですね」

 

「は、はい! その通りです! だから、別の――」

 

「――構いません」

 

「……へあ!?」

 

「きっと、記憶を持っていればこの感情も持っていけるですよね。それはわかっています。ですが、それは……記憶ではなく、記録になってしまいそうです。思い出すことはできますがどこか他人事のような……」

 

「……」

 

「それでは意味がありません。私は、私が抱いたあの人に対するこの気持ちを持っていきたい。だって、この私が好きになったのはあの人なんですから」

 

「……本当にいいんですね? きっと、辛いことになります。あなたは転生した後……いいえ、輪廻の輪から外れるまでずっと知らない誰かに対する恋心を抱えることになるんですから」

 

「はい、大丈夫です」

 

「……わかりました。でも、さすがにそれだけだとこちらとしても申し訳がないので()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。正直、あまり意味はありませんが少しでもあなたが生きやすくなるように」

 

「ありがとうございます」

 

「では、転生させますね……あなたのこの先に待ち受ける全ての転生がいいものでありますように」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふふっ、これからもずっと一緒ですよ、先輩」








キャラクター紹介


☆ユーリ

 色々あって記憶をなくした状態で転生した女子大生。
 この後、シスターは倒したとしても今代の魔王は復活するので前と同じようにエルフの森で窮地に陥っているコールを助けに行ったり、ミリーを買ったりしたあと、困っている人たちを助けるためにまた4人で冒険したりする。

 大好きですよ、先輩。何度、死が私たちを別つとも、この気持ちだけは変わりません。




☆アイリ

 【セーブ&ロード】というチートを持って転生したゲーム好きの女子大生。
 交通事故の原因は後輩の子が告白しようとした時、トラックが突っ込んできたためである。
 ユーリのことは初めて見た時から好きになっていたが、気づいたのは何度もユーリが死んでしまった頃。
 なお、一度、こんなに死んでしまうのなら、とユーリを置いて一人で旅に出たことはあるのだが、それを知ったシスターがユーリごと村を滅ぼしたことがある。その時、シスター本人は唯一の生存者として被害者面しており、アイリはラスボスだと気づかずにユーリは連れて行かなきゃと思いながら【ロード】を行った。




☆コール

 普段はクールなエルフだが、ピュアピュアハートの持ち主。
 ユーリとアイリがいちゃいちゃし始めても仲がいいな程度にしか認識せず、ミリーがそっと彼女を二人から引きはがす。




☆ミリー

 一番年下だが、元奴隷ということもあって色々な知識を持っているおませさん。
 多分、この物語に出てくる中で一番の功労者。この子がいなければシスターを倒せず、ユーリはアイリに思いを伝えられず、アイリは自責の念でいつか潰れていた。
 やはり、エロは世界を救う。




☆シスター

 先代魔王。その前は普通の人間だったが可愛がっていた孤児院の子どもたちが引き取るという形で色々な大人たちのところへ行き、その全てが奴隷として売られていたことを知り、世界に絶望する。
 だが、実は幼い頃のユーリとの会話で『皆、違う』という発言を聞き、いい人もいれば悪い人もいる、と少しだけ思い直すことにした。
 でも、やっぱり世界を滅ぼすことに決め、ユーリたちの前に立ち塞がる。
 なお、例の魔法をかけられた彼女はせっかく溜めた力を自分で外に放出し続ける人形となる。多分、一番の被害者。
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