相模に心をヤバくされる話   作:ネットコミュ症

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karte 1 何故か居る。

さて君達、いきなりだが問題だ 

 

 

青春とはなんだと思う?

 

 

素敵な思い出達か?忘れる事のできないような美しい記憶の数々か?

 

 

否、断じて否。

 

 

青春とは嘘であり、悪である。

 

 

青春を謳歌する者共は嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春という2文字の免罪符によって誤魔化す事しかしてこないのだ

 

 

仮に、仮にだ。

 

仮に失敗することが青春の証であるのなら、

友達作りに失敗した人間もまた青春の

ど真ん中でなければおかしいではないか。

 

 

だがしかし、彼らはそれを『青春とは』言わない。

 

そう、つまるところ全ては奴らのご都合主義でしかないのだ

 

ふざけていると思わないかクソッタレ

 

結論を言うぞ。

 

青春を楽しむ愚か者ども、砕け散れ。

 

 

 

 

 

 

 

原作にあるあの長ったらしい作文の内容を改良したところで、昼休みとなり俺はいつも通りベストプレイスへと向かった。

 

風通しも良く、眺めも良い、丁度良く日陰にもなってるので昼飯を食べるには最適な場所なのだ

 

 

そんな心のオアシスとも言える、俺の世界に

今日は先客が来ていた

 

 

俺がその先客に気がついたのは互いに目を合わせてからだった

 

 

 

相模「‥‥‥」

 

 

 

比企谷「‥‥‥‥Oh‥‥‥‥」

 

 

 

思わずそう口に出してしまうくらい困惑してしまった

 

色々と情報量が多くて堪らない、まるで無量空処でも食らったかのように視覚の情報がいつまで経っても完結しない。

 

何故か俺のベストプレイスに座ってる相模

 

 

そしてこちらを見つめながらおにぎりを頬張る相模

 

 

更には俺が来たことに気が付くと、その場から立ち去るのではなくスペースを作るように一人分横へと移動する相模

 

 

極め付けには『座らないの?』と言わんばかりに首を傾げながらこちらを不安そうに上目遣いで見つめてくる相模

 

 

 

 

‥‥‥‥なんだ?これは‥‥‥ここは俺の領域だったはず‥‥

 

もしや領域の押し合いで負けた‥‥?

 

まさかこいつ特級呪術師!?

 

 

 

 

「‥‥ふぉふぉにいふぇもひい?」

 

 

 

「‥‥‥はい?」

 

 

 

「‥‥‥ひょの‥‥‥‥ふぉふぉにいふぇも‥いいひぇふか‥‥‥」

 

 

 

 

相模が食べ物を口に含みながら喋ってるからってのもあるが、めちゃくちゃくだらんことを考えていたせいで聞き取れなかった

二度目も声がだんだん声が小さくなった為聞き取れなかった。

 

いやまあなんとなく俺に許可を得ようとしている事はわかる

 

えっと‥‥‥あれか?ここにいる事誰にも言うなよ的なアレか?

 

なんの事だがよくわからんが‥‥

 

 

 

 

「あー‥‥‥えっと‥‥まぁ‥‥‥おう。」

 

 

「!!‥‥‥‥ッ‥‥ありがと‥‥」

 

 

 

返事をすると相模はさっきまで不安そうな表情が消し飛び、一気にパァッと明るくなる

 

 

う〜ん、この笑顔は流石に120円かもしれない

 

 

そういえばあのCMいきなり観なくなったよな、確か笑顔に値段を付けるのは良くないとかそんな理由だったっけ

 

またもや馬鹿な事を考えていると相模が不安そうに訪ねてくる

 

 

 

 

「‥‥座らないの?‥‥」

 

 

 

「え?‥‥いや‥‥‥俺は別のとこ行くわ。

お前そこで食いたいんだろ?」

 

 

 

「えっ!‥‥あ、いや。確かに、ここで食べたいけど‥‥‥そうじゃなくてその‥‥」

 

 

 

「‥‥‥???」

 

 

 

「‥‥‥‥その‥‥‥教室で、一緒に食べる友達とか、居ないからその‥‥‥‥‥比企谷が代わりになってくれると‥‥嬉しい‥‥です‥‥的な?‥‥」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

 

え?なにこれ、どういうことだこれ?えっと‥‥つまりあれか?俺が文化祭とか体育祭とかでやらかしたから友達が居なくなったんだから責任を取れ‥‥的なやつか?

 

うわ、なんか責任を取るってフレーズを使うとやっぱり極端にエロくなるな

 

じゃねえよバカ。こんな時に何考えてんだ

 

ここはしっかり断りを入れて‥‥‥

 

 

 

 

「‥‥‥‥駄目かな‥‥‥」

 

 

 

 

「‥‥‥ッ‥‥‥‥まぁ、‥‥‥いいんじゃねえの?‥‥‥‥」

 

 

 

 

上目遣いには、勝てなかったみたいだ。

 

 

 

 

「‥比企谷は‥‥‥最近どう?‥‥その‥‥‥部活とか‥‥‥」

 

 

 

「ん‥‥?あぁ、奉仕部の事か?まあいつも通り‥‥なんじゃねえの?知らんけど‥‥」

 

 

 

「‥‥そっか。‥‥前から聞きたかったんだけど‥その‥‥‥雪ノ下さんと結衣ちゃん‥‥どっちと仲が良いの?」

 

 

 

「‥‥‥特別どっちかと仲が良いって訳じゃねえぞ別に。」

 

 

 

「‥‥えっと‥‥じゃあ、‥‥あの一年生は‥‥?」

 

 

「‥一色の事か?アイツも向こうから絡んでくるだけで別に何でもないぞ」

 

 

 

「‥‥ふ、‥‥‥ふーん‥‥‥‥そ、そぅ‥‥なんですか‥‥」

 

 

 

「なんか喋り方おかしくないかお前」

 

 

 

「‥‥‥い、いや‥‥別に‥‥‥おかしくない、しぃ?‥‥‥‥」

 

 

 

「そ‥‥そう‥‥‥」

 

 

 

なんというか、色々と情緒が不安定だなコイツ

 

 

笑顔になったり、暗くなったり、と思ったらまたもや明るくなったり

 

 

ジェットコースターかよお前の情緒

 

 

テンションが明らかにおかしい相模と適当に話していたらいつの間にか昼休みが終わりそうになっていた

 

 

先にその場から立ち上がったのは相模自身

 

 

 

「‥えっと!‥‥‥‥その‥‥‥」

 

 

 

なにか言おうと口をゴニョゴニョさせているが、よく分からない

 

‥‥やめろよそんな可愛くモジモジするの‥

 

なんかこう、見ててこっちも恥ずかしくなる

 

 

「‥‥ッ‥‥‥‥その‥‥明日も‥‥一緒に食べていい?」

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥えっと‥‥‥‥おう‥‥‥‥‥おう?‥‥‥おう」

 

 

 

 

「‥‥!!!じゃ、じゃあ‥‥また、明日!」

 

 

駆け足で立ち去る相模の背を見つめていたんだが、俺はしばらくその場から動けなくなっていた

 

 

‥‥とりあえず、ドキドキと鳴らしてる自身の胸を落ち着かせる為にマッカンを一気に飲み込む。

 

味わい慣れたはずのマッカンだったが、

 

この時だけは、いつもよりも甘く感じた。

 

それは多分気のせいなんだろう

 

気のせいじゃないのだとすれば、きっとこれは『病の類だろう』

 

 

 

 




マイペースですが、出来るだけ丁寧に描いていけたらなと思ってます
気長に待ってくれると嬉しいです。
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