相模に心をヤバくされる話   作:ネットコミュ症

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karte 10 やはり俺らは_____

 

 

 

受験、それは高校三年生にもなれば嫌でも誰もが耳にする単語

 

 

高校二年生の時は、適当な大学に受かってそのままキャンパスライフを謳歌しよう。

 

 

だなんて考えていたのが今では懐かしく思える

 

 

受ける大学は、文系の難関大学

数学利用も視野に入れながら勉強をしている

 

 

 

 

正直、将来何がしたいとかこういう職種に就きたいとかそういった御大層なものは持ち合わせていない。

 

 

 

なら何故この大学を選んだのか‥‥

 

 

 

それは、『比企谷』がこの大学を受験する。

 

 

と言ってたらしいからだ

 

 

その情報源というのは‥

 

 

 

「おはよう相模さん、勉強捗ってる?」

 

 

 

「戸塚君、おはよう。

正直言うと‥あんまり、かな‥‥」

 

 

 

 

 

戸塚君から聞いた事だったりする

 

 

最初は自分から聞こうかな、なんて考えてたけど‥志望校を聞いた後に

 

『じゃあウチもそこ受ける!』と言う勇気はウチには無かった。

 

 

別に付き合ってる訳でもなんでもない相手に、特に理由も無く『一緒に居たいから』という理由だけで同じ大学を受ける。

 

なんて言ったらドン引きも良いとこだろう

 

 

それに‥‥‥最近だと尚更聞き辛かったりする

 

 

 

奉仕部で勉強させてもらってるからそりゃ必然的に雪ノ下さん達と一緒に勉強しているわけで

 

 

みんなが会話してる中、比企谷にそういった質問をするのはなった中々にハードルが高い

 

 

 

「‥‥そっか。

あまり無理しないでね?話とかなら僕、いつでも聞くからさ!」

 

 

 

 

「ありがと、戸塚君。

でも大丈夫だから、気にしないで」

 

 

 

 

本当に、戸塚君は優しい。

 

 

 

度々相談役になってもらってる分、感謝というより申し訳無さが勝ってしまっている。

 

比企谷に何かあげたいと思った時も、甘いお菓子なら外れは無いと言われたのでねるねるねるねを作ってみたり

 

比企谷に謝りたいと思った時もそのまま口にしてみると良いよと言われたり

 

手作りチョコの時もアドバイスを色々貰ったり‥‥‥‥

 

 

本当に、頭が上がらない。

 

 

 

 

「‥‥本当に大丈夫?」

 

 

 

 

 

相当暗い顔をしていたんだろう、戸塚君がもう一度そう尋ねてきてくれる。

 

 

 

 

「‥‥‥今回ばかりは、『誰にも頼りたくないの。』

だから、大丈夫だよ。」

 

 

 

 

ウチは無理矢理作った笑顔で戸塚君にそう語り返す

 

 

そうじゃないとウチはいつまで経っても‥‥‥

 

 

 

 

雪ノ下さんや結ちゃんや、生徒会長の子みたいには、なれないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、彼女を静かに見届けることしか出来なかった。

 

その背中はやはり、どこか痛々しく感じてしまう

 

彼女は今、『何と向き合っているのか』

 

一体何が『彼女をそこまで苦しめているのか』

 

 

‥‥‥‥今僕に出来ることはきっと限られている。

 

アドバイスしたり、話を聞いたり、そのくらいだろう‥

 

 

 

‥‥僕は、意を決してスマホを取り出して『あの人』へ連絡を入れる。

 

 

 

きっと、『彼は』わかってくれてる筈だと思いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は部活が無いということで比企谷と裏で待ち合わせした後いつも通り一緒に帰っていた。

 

 

この一緒に帰るというのも慣れたものだ。

 

初々しさというものは無くなったものの、だからといって退屈というわけでは決してない。

 

むしろ、『日常』と化していてウチは物凄く嬉しいかったりする。

 

 

 

 

‥‥‥比企谷は、どう思ってるのかな。

 

 

 

 

 

比企谷と居るのは、物凄く楽しいし、彼といる時のウチは、好きになれる。

 

 

でも、最近は『違った想いも混じってきてしまっている』

 

 

雪ノ下さんや、結衣ちゃんと居る時の比企谷はまた違った一面を持っている

 

会話はキャッチボールと例えられることが多いが、彼らの会話はパッと見ドッジボールに思うかもしれないけど

 

実際はそうじゃない。

 

言ってしまえば豪速球玉も互いに投げあってキャッチしてるんだ

 

 

 

そんな一面が、ウチには少し‥‥‥いや‥‥

 

 

 

物凄く、羨ましかったりする。

 

 

 

 

無いものねだりなのは分かってる。

 

 

理解してる。でもやはり羨ましい。

 

 

私の知らない顔、私には言わないと思う言葉

 

 

‥‥‥‥分かってる‥‥わかってるよ‥‥‥

 

 

この感情を何ていうのかくらいさ‥‥‥

 

 

 

ただただ『醜い嫉妬心』だ。

 

 

それを捨て去ろうと、振り切ろうと、何度も何度も試そうとするけど

 

 

 

 

‥‥‥『無理だった』

 

 

 

 

雪ノ下さんばかりズルい

 

 

 

結衣ちゃんばかりズルい

 

 

 

生徒会長さんばかりズルい

 

 

 

 

そんな言葉が

 

 

『自然と頭の中に浮き出てしまうんだ』

 

 

その度に私は、『自分のことが益々嫌いになってくる。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____雪ノ下さんみたいに頭が良くて仕事を卒なくこなせる?

 

 

__いや‥今のウチじゃ全然駄目。

 

 

 

_____結衣ちゃんみたいに明るくて優しい人なの?

 

 

 

__いいや‥‥ウチはどこまでいっても自分勝手で酷い人間だ。

 

 

 

________生徒会長さんみたいに、何か成し遂げられる人?

 

 

 

____いや‥‥‥ウチには何もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も残っていない、何も取り柄が無い。

 

 

その癖に『悲劇のヒロインを演じる』性悪女‥‥‥それが‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥なあ相模」

 

 

 

「‥んえ?」

 

 

 

 

 

 

不意に比企谷から声をかけられる

 

えっと‥‥‥なんの話だっけ

 

あーえっと‥‥そろそろ夏休みって話‥‥??

 

‥‥‥何も覚えてないや

 

 

ウチが視線を斜めに下ろすと比企谷は続けて口を開く

 

 

 

 

 

 

「家、来ないか?」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥え?」

 

 

 

 

‥‥‥え‥‥‥‥家‥‥‥‥‥家?

 

 

 

 

「は、はい!?!?えっと‥‥‥家って‥‥‥比企谷の?」

 

 

 

「あぁ、渡したいものがあるんだ。」

 

 

 

「渡したいもの‥‥?」

 

 

「‥‥‥まぁ、だから来てくれないか?」

 

 

 

 

 

 

 

比企谷は真っ直ぐウチの目を見つめながらそう話す。

 

 

真正面から受け取ったウチに、それを断る理由も力も、有りはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おじゃましまーす‥」

 

 

「おう。」

 

 

 

 

 

 

 

ウチはおずおずと比企谷宅の中へとお邪魔させてもらう

 

‥‥なんというか、やはり他人の家というのは慣れない

 

それも異性となれば尚更

 

 

ウチは緊張したままリビングまで上がっていく

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥茶で良いか?」

 

 

「あ、いや‥えっと‥‥う、うん。それで良いよ」

 

 

 

 

 

ウチは出されたお茶をチビチビと飲みながら

 

何故だかキョロキョロしてしまう

 

 

 

‥‥‥あ、猫さんも居る‥‥

 

 

 

 

「ククッ‥‥」

 

 

 

 

 

そんなウチを見ていた比企谷は何故か笑い出していた

 

 

 

 

 

「な、なにがおかしいのさ‥‥‥」

 

 

「いや、そんな借りてきた猫みたいにされちゃ笑うだろ‥‥ククッ‥‥‥」

 

 

「ッッ‥‥そ、そりゃ緊張するでしょ‥‥‥異性の家とか初めてだし‥‥‥」

 

 

 

「そうなのか?そういうの割と経験してる方だと思ってたが‥‥」

 

 

「比企谷にとってウチってどんなイメージだったのよ‥‥」

 

 

「うーん‥‥前までは男友達も結構居そうな雰囲気だったが‥‥」

 

 

「‥‥‥まぁ‥学校で話すだけの人とかなら‥何人か居るけど、友達までは行かないよ‥‥」

 

 

 

「え?それって友達じゃないの?学校で話すのに?」

 

 

「当たり前じゃん、会っても挨拶するくらいだよ?それ以上の関係じゃない時点で知り合い止まりでしょ」

 

 

「あ、そうなの?陽キャ間での友達の定義って割とシビアなのね?」

 

 

「シビアというより結構一般的感性だと思うんですけど‥‥‥」

 

 

 

 

 

なんだかどうでもいいことで話が盛り上がってしまった‥‥‥

 

 

 

 

 

「そんでまぁ、本題のお前に渡したいものについてなんだが‥‥」

 

 

 

 

 

そう言って渡してきたのはスイーツパラダイスのチケット『2枚』だった

 

 

 

 

「こ、これって‥‥‥スイパラってやつ‥だよね?」

 

 

「‥‥まぁ、そうだな。‥‥‥それで、めちゃくちゃにわがままな事を言わせてもらうとだな」

 

 

 

「‥‥う、うん‥‥‥」

 

 

 

「‥明日‥‥一緒に、‥‥‥行かないか?‥‥その‥‥‥『また、二人で。』」

 

 

 

流れ的に、言われるのかなと期待もしていたし、覚悟もしていた。

 

 

でもやはり、こうやって実際に面と向かって誘われるのは慣れない。

 

 

ウチは顔をまたもや紅くしてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______でも、それと同時に『不安もまた浮き上がってしまう‥‥』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥ねぇ‥‥比企谷‥‥‥」

 

 

 

「‥‥なんだ?」

 

 

 

「比企谷は‥‥‥‥‥ウチでいいの?」

 

 

 

 

 

言わないように___

 

聞かないように______

 

気付かれないように_______

 

悟られないように___________

 

 

 

今までずっと隠してきた。

 

 

この醜い感情を

 

 

 

 

 

「ウチなんかより‥‥雪ノ下さんとか、結衣ちゃんとか、生徒会長さんとかとさ‥‥行けば‥‥楽しいんじゃないかな‥‥なんて思っちゃったりして‥‥‥」

 

 

 

 

 

本当に、本当に醜い感情だと思う。

 

悲劇のヒロインを演じないと決めた癖に

 

前を向いて進むんだと志した癖に

 

どうしても、

 

 

どうしても、そう思ってしまう。

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥そうだな。

確かに『その通りかもしれない』

 

部活に居るあいつらと行ってもそこそこ楽しめるのかもしれない‥‥‥けどな」

 

 

 

「『お前と行った方が楽しめると俺は思った。』」

 

 

 

 

「‥え‥‥‥」

 

 

 

 

「う、ウチ‥‥‥‥ウチは‥‥その‥‥‥」

 

 

 

 

「いいぞ。」

 

 

 

 

「‥‥‥‥へ?」

 

 

 

 

比企谷は、優しい声色でウチに語りかけてくれる。

 

 

 

「不安なもん、全部俺に押し付けてくれ。

全部受けて止めて、全部出来るだけなんとかしてやるから。」

 

 

 

「でも‥‥‥でもッ‥‥‥‥それじゃ、それじゃあまた‥‥‥比企谷に頼りっぱなしで‥‥‥」

 

 

 

 

「いいだろ、『たまにはそんくらい』」

 

 

 

「お前は充分なくらい、一人で頑張ってるだろ。」

 

 

 

だから、別に良いんだよ。

 

 

 

比企谷はウチの目を真っ直ぐに見つめながら言ってくる

 

 

そんな事を言われてしまったら、

 

 

そんな事を真正面から言われてしまったら‥‥‥

 

 

 

 

「‥‥‥もっと、‥‥頼ってもいいの?」

 

 

 

「いいだろ別に。」

 

 

 

「‥‥ワガママも、変なお願いもしちゃうよ‥‥?」

 

 

 

「出来る範囲でなら別に構わねえよ」

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥そんなことを言われたら‥‥‥ウチ‥‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥あのさ、比企谷。」

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

「‥‥‥‥大学‥‥‥比企谷の受験する大学‥‥‥‥私も‥‥受験したい‥‥‥」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥はい?」

 

 

 

「そ、その‥‥‥‥比企谷の目指してる文系のあの大学‥‥‥私も受験しようかなあ‥‥って思ってて‥‥‥」

 

 

「‥‥そうなのか」

 

 

「それ、それでね?あの、えっと‥‥受験する理由ってのがその‥‥こういう職種に就きたいからとかそういうのは全く無くて‥‥‥

その‥‥‥えっと‥‥‥‥‥」

 

 

 

 

「‥‥‥なんだお前、そんなことで悩んでたのか?」

 

 

「‥‥‥へ?」

 

 

「良いだろ、理由なんてなんでも。

勉強キツくなるくらい頑張ってんのは俺がよく分かってるつもりだ。

言うまでもなく本気なんだろ?なら『それに向かって頑張れよ』」

 

 

 

比企谷は優しくそう言ってくれた。

 

 

‥‥‥なんだか、ここまで来てしまうともっと‥‥もっと彼を求めてしまう。

 

 

ワガママを言ってみたくなってしまう。

 

 

‥‥‥‥‥‥これくらいは‥‥‥

 

 

これくらいは‥‥‥許されるだろうか?

 

 

 

 

 

「ねッ‥‥‥‥‥‥ねぇ‥‥ひ、ひッきが、や‥‥その‥‥‥お願いが‥‥あるんだけどさ‥‥‥‥?」

 

 

 

「お、おう。なんだ?」

 

 

 

 

「‥‥‥‥その‥‥‥頭を‥‥‥‥撫でてほしい‥‥‥‥的な‥‥??」

 

 

 

「‥‥‥‥マジの猫になったのか?お前」

 

 

 

「‥‥‥‥そ、そうッ‥‥かも‥‥‥」

 

 

 

比企谷はゆっくり立ち上がり、ウチの前にまでやって来てソッと頭に手を乗せる

 

 

 

「‥‥‥‥手‥‥‥デカイね‥‥‥」

 

 

 

「‥‥‥まぁ‥‥‥そらな‥‥‥」

 

 

 

比企谷が慣れない手つきでウチの頭を撫でてくる。

‥‥なんだか、これをされるととても落ち着いてくる‥‥‥

 

 

恥ずかしさはもちろんあるけれど、それ以上に‥‥特別な気持ちがウチの中を埋め尽くしていく

 

 

 

「‥‥‥‥‥し、ぁ‥わせ‥‥‥‥」

 

 

 

「ッ‥‥‥そ、うか‥‥‥‥‥」

 

 

 

本当に‥‥‥幸せだ。

 

 

 

ウチは比企谷に再び目を向ける。

 

 

比企谷は本当に凄いなと改めて実感させられる

 

 

暗く、どんよりとした感情も、比企谷に慰められるだけで一発で機嫌が良くなってしまう。

 

 

割と、ウチはチョロいのかもしれない。

 

 

チョロっと甘やかされただけでこれだもん‥‥

 

 

 

ちゃんと、比企谷の目をしっかりと見ながらウチは言葉にする。

 

 

 

 

「‥‥‥ありがとう‥‥比企谷。」

 

 

 

_____大好き。

 

 

続けてその言葉を口にしようとしたけど

 

 

そこまで言う勇気が、私にはなかった。

 

 

 

ヘタレな自分に心の中でグチグチ文句言う事しか

 

 

顔を熱くさせてるウチには出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『‥‥あ、もしもし?八幡?』

 

 

 

少し時間を戻そう。

 

俺は戸塚に『相模の事で連絡がしたい』と言うことで電話を貰っている

 

 

「そんで、相模がどうした?」

 

 

 

『えっと‥‥‥その‥‥‥‥さ、最近の相模さん‥‥どう思うかなあ‥‥って』

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥最近の相模‥‥か。

‥ここ最近で一番印象が変わったって感じだな」

 

 

『それはそうだけどそうじゃなくて!!えっと‥‥‥えーっと‥‥‥‥』

 

 

 

「‥‥なあ戸塚」

 

 

『うえ?な、なに八幡?』

 

 

 

「相模の相談相手してくれてありがとな。」

 

 

『‥‥‥‥‥‥‥‥‥ええっ!?いや、えっと‥‥ぼ、僕と相模さんはその関係ないというか‥‥その』

 

 

 

「無理に隠さんでいいだろ。

クラスでも最近よく話すし、こっちでも大体察してるつもりだ。」

 

 

『‥‥‥そう、なんだ。‥‥ねえ八幡』

 

 

「分かってる。

俺なりに、アイツの中に悩みをなんとかしたいって思ってるからな。」

 

 

 

『‥‥‥八幡‥‥‥やっぱり優しいね。

結衣ちゃんや雪ノ下さんにも、僕にも優しくしてくれるし、そういう所カッコイイと思うよ。』

 

 

 

「奇遇だな、俺も優しい自分が大好きなんだよ。」

 

 

 

『‥‥でも、それは頼られた時だけだよね。』

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

 

 

『‥‥なんで相模さんは『特別』なの?』

 

 

 

 

「‥‥‥アイツは、‥‥自分の醜さを理解してる。

弱さ‥って言ったほうが分かりやすいか‥‥アイツは‥‥それを真正面から受け止めて、誤魔化さず、ちゃんと向き合ってる‥‥それを俺は、応援したいと‥‥‥『隣で支えてやりたい』と思ったんだ」

 

 

 

 

『‥‥ふふ‥‥‥八幡、その感情の事なんて言うか知ってる?』

 

 

 

「____あぁ、もちろん。」

 

 

 

「『男の意地』って奴だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

俺は、戸塚とのやり取りを思い返しながら相模の頭を撫で続ける。

 

 

‥‥前々から感じていた事だ。

 

 

こうやって自分の気持ちに向き合ってみて、改めて思う。

 

 

 

 

 

 

 

____俺らは、どこか似ていて

 

 

 

 

 

______俺らは病に犯されている。と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥あれ?明日って‥‥26日だよね?」

 

 

 

「‥‥‥まあ、‥‥そうだな‥‥‥」

 

 

 

「す、‥‥‥‥スイパラ行くのって‥‥‥‥明日‥‥‥‥‥だよね?」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥まあ‥‥‥そうだな」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥そ、‥‥‥その‥‥‥えっと‥‥‥‥‥つまり‥‥そういうこと?」

 

 

 

「‥‥祝うのは‥‥その‥‥明日な?」

 

 

 

「‥‥ぁ、‥‥えっと‥‥‥‥た、楽しみにしてましゅ‥‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は6月25日金曜日

 

 

 

そして明日は、6月26日土曜日。

 

 

 

相模南の、誕生日だ。




次回、スイパラ回です

最初は僕やばのシチュ再現で他のCPも用意しようかなと思ったんですが、八南以外まともに描写出来る気がしないのでやめました。

もうそろそろ一幕下ろせそうな感じまで来ています

予定としては15話辺りで終われたら締まりいいんじゃないかなぁと考えてます

マイペースな投稿ですが、最後まで付き合ってくれると嬉しいです
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