月の少年のNO Music? Yes Summer! 作:ゆるポメラ
初の大学生編を書いてみました。
詳しい時系列は、最新の活動報告を読んでいただけると分かると思います。
楽しんでいただけると幸いです。
それではどうぞ。
とある夏の音楽事務所、会議室にて。
「それでは、失礼します。記事が完成しましたら送らせていただきますね」
「楽しみにしてますっ☆ ありがとうございました!」
音楽バンド、
「皆さん、お疲れ様です! これで今日のお仕事は終わりとなります」
そう言ったのは、Roseliaのマネージャー担当の黒色の眼鏡を掛けた女性、
「はぁ……緊張した……わたし、ちゃんと喋れていましたか?」
「そんなに気にする事はないかと。インタビュアーの方も白金さんのお話を興味深そうに聞いていましたし」
キーボード担当の
「うんうん! 超完璧だったよ、りんりん!」
「それなら、良かった……」
ドラム担当の
「ねね。早めにお仕事も終わったし、これからファミレスに行かない?」
「そうね。明日からの打ち合わせもしたいし、いいんじゃないかしら」
「やったー! あこ、アイス食べちゃおーっと♪ りんりんも一緒に食べよ~」
リサの提案に、彼女の幼馴染みでRoseliaのボーカル担当の
「あ、どこか遊びに行かれるんですか? 学校も夏休みに入られましたもんね」
明日からお仕事の予定も1週間空きますし、思いっきり楽しんできてください!と5人に言う晴海。
「? なんの話かしら?」
「あれ? これから夏休みの予定を立てられるんじゃないんですか?」
友希那の反応に首を傾げる晴海。会話の流れ的に、彼女達はこれからファミレスで夏休みの予定を立てるのではないのだろうか?と。
「確かにそれもめっちゃ魅力的かも~」
でも、今はちょ~っとお預けかなと答えるリサ。
「ほら、再来月に次のライブがあるでしょ? それに向けて、バンド練の打ち合わせをしようと思って」
「1週間練習だけに集中できる環境は久しぶりですね」
「この期間を活かさない手はないわ。常に最高のステージにする為にも集中して練習するわよ」
リサの言葉に続き、紗夜と友希那が言う。
「はい……来月には、新曲のリリースも控えていますし……」
「あこ、次の新曲も超超超カッコいい曲にしたいです!」
燐子、あこの言葉に友希那が楽曲の構想を練りましょうと答える。
「な、なるほどぉ~。ええと、次のライブに向けて精力的に活動してもらえるのは嬉しいんですが……」
「あ、もしかして晴海さん的には休んでほしい感じだった……?」
晴海の反応を見たリサは逆に休んでほしかったか?と訊く。
「そうですね……特に最近は忙しかったですし、できるならリフレッシュしていただきたいなと」
「確かに……全国ツアーとか、ポップアップストアとのタイアップとか……色々ありましたから……」
燐子の言う通り、思い返せば色々あった。
「みんな、どうする? アタシ晴海さんがこう言ってるし、休むのもありだと思うけど」
どうかな?とばかりにリサが他の4人の意見を訊く。
「そうね……その意見も一理あるわ。では、1週間のちょうど真ん中の日。その日をオフにして、ちゃんと休みましょう」
「賛成です。休むには充分かと」
「お~、1日オフの日なんて久しぶりじゃん。アタシ、気晴らしにショッピングでも行こっかな~」
友希那の言葉で1週間の真ん中を休日にする事に。
「ん? 久しぶり……? 今までもオフの日はあったと思うのですが……」
ここで違和感を感じた晴海。休日なら今までもあった筈だが……
「もちろんリフレッシュはしてたよ。でも、気づいたらベースの練習とかしてるんだよね~」
「わたしもです……ピアノに触らないと……なんだか落ち着かなくて……」
「え……まさか……その~、今まで1日音楽の事を考えずに休んだ日って……」
リサと燐子の言葉を聞いた晴海は、まさかと思い改めて5人に聞き返す。
「ん~~~……事務所に入ってから、ほとんどないかも?」
「当然の事ね。高みを目指す為には何より練習が必要だもの」
「…………」
それを聞いた晴海は絶句に近い状態に陥りそうだった。
「ちゃ、ちゃんと休んでると思ったら、こんな事になってるなんて……」
「晴海さん?」
「プライベートをどう過ごすかは皆さんの自由ですが……流石に、これは……っ!」
そして意を決した晴海は、ちょっと私の話を聞いてくださいと言って……
「音楽に一生懸命なのは、とても大事です。でも、同じくらいしっかり休む事も大事です!」
「休みの重要性は知っています。だから定期的に……」
「
その言葉を聞いた5人は『言われてみれば……確かに』という表情をしていた。まさか気づかなかったのだろうか?
「この1週間、音楽と距離を置いてしっかりと休んだほうがいいと思います」
「1週間も……なんだか、想像できませんね……」
「大丈夫です!」
想像できないのは経験された事がないからですよと言う晴海。
「長く休む経験もその道の1つかもしれませんよ? せっかくですし、この機会に経験されてみてはどうですか?」
「「「「「…………」」」」」
そう言われ、考える5人。
「……晴海さんの言う事も一理あるかもしれないわね」
「! 湊さん、それじゃあ……」
「高みに繋がる可能性があるなら、一度くらい経験しておくのも悪くないわ。予定変更よ。明日からの1週間、全力で休みましょう」
「ん、オッケ~。それにしても結構長い休みだね」
しかし何しようか迷っちゃうかもと悩むリサ。
「そうだ! 海にでも行かれてはどうですか?」
「海!! あこ、行きたーい!」
晴海の提案に真っ先に反応したのはあこ。
「アタシも賛成~! 実は大学の友達が最近海に行ったらしくて、ちょっとだけ羨ましかったんだ。3人は、どう?」
「わたしは……人が多くないところでしたら……」
「私も異論はありません。一般的な全力で休むというコンセプトにも合っているかと」
「そうね……分かったわ。海に行きましょう」
リサの言葉に、紗夜と燐子、友希那も異論はなかった。
「せっかくですから、
「「「「「!」」」」」
すると晴海の口から懐かしい人物の言葉が。約4名程、過剰に反応している人物がいるが。……言うまでもないが、友希那、リサ、紗夜、燐子の4人である。
「あれ?
あこの言う『れいりん』とは、水無月家の三男で、あこと同じ高校2年生である。
「今朝、会長が『一通りの挨拶は終えたみたいだから、今日のお昼頃に日本に到着予定だそうよ』と嬉しそうに仰ってました。あんなに嬉しそうに笑った会長を見たの私初めてで……」
「え? ゆうりんって、海外に行ってたんですか?」
「みたいですよ? 会長曰く、『あの子は人脈が私以上広いから、彼に見捨てられた国は終わるし、元々この国や業界すら終わりかけてたけどね?』と言ってましたよ?」
「そういえば、れいりんも『この国にも代償は払ってもらうけどね』みたいな事を言ってたような……」
何やら途中から仰々しい話だ……
しかも自分達が所属してる事務所等を統括する会長の話はよく、晴海や社長、社員の人達もよく話題になる……のだが、5人はまだ会った事すらない。
「そういう訳で、目いっぱい6人で満喫してきてくださいね!」
「もちろんよ。休む時も全力で休む、それがRoseliaよ」
「それとですね? 会長から、あこさん以外の4人に伝言があります」
「「「「?」」」」
友希那がそう言うと、晴海が今度は少し苦笑い気味な表情をしながら、友希那とリサ、紗夜、燐子の4人にこう言ったのだ。
「『あの子の写真を眺めるだけで満足してると、他の子に取られるわよ? 取られてもいいなら別だけど』と……」
「「「「~~~~っ!!?」」」」
それを聞かされた4人の顔は真っ赤になる。友希那と紗夜に至っては、あまりの恥ずかしさに口をパクパクしている始末。
確かに4人は悠里に好意を抱いている。もちろん異性として。
高校時代にスマホで撮った悠里との写真をライブ前や休憩時間に眺める事がある4人。
それがまさか筒抜けだったとは……というか、なんで顔も知らない会長が自分達の好きな男性や行動を知っているんだ!?という事に突っ込みたかったが……
「多分ですが……会長、4人の
「「「「……」」」」
「あはは……」
色んな意味で図星を突かれている4人を見て、あこだけは苦笑いするのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
※主人公の簡単なプロフィールです。
容姿イメージ:『らき☆すた』の岩崎みなみ
誕生日:12月12日、いて座
血液型:A型
一人称:僕
ちょっとだけ変わった外見:右目が薄紫色、左目のみ、濃い紫色の虹彩異色症。