月の少年のNO Music? Yes Summer!   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。



第2話 サマードライブ

「リサ姉と紗夜さんとゆうりん、まだかなぁ~? ねえねえ、りんりん。もう10分経った?」

「ふふっ……まだ、3分しか経ってないよ……あこちゃん……」

「あこ。集合時間までもうすぐなのだから、少し落ち着いて」

 

待ち合わせ場所の駅前で3人が来るのを待つ友希那、燐子、あこ。

 

「でもでも、闇の力が、今にも爆発しちゃいそうなんですよ~。あこ達みーんなのやりたい事を詰め込んだ最高の海を、早く満喫したくて!」

「昨日ファミレスで……海での計画、立てたもんね……」

 

あこが興奮するのも無理はない。

昨日ファミレスで、紗夜がそれぞれのやりたい事のスケジュールを組んでくれたのだ。

 

「それに……ゆうりくんに会えるのも楽しみ……」

「あのスケジュール通り遊べば、最強の1日になること間違いなしだよ~」

「全く……そんな調子じゃ、海に行く前に疲れてしまうわよ(悠里に会うのも……楽しみだわ)」

 

はしゃいでるあこを見て、友希那も顔には出さないが燐子と同じく、久しぶりに悠里に会えるのを今か今かと楽しみにしていた。

 

「あ! 来たー!」

 

すると一台の車が3人の前で停車した。そして車のドアが開く。

 

「遅くなってごめんね~。車をレンタルするのに、ちょっと手間取っちゃって」

「やはり人を乗せての運転は緊張しますね。充分気をつけないと」

「…その割に紗夜ちゃん、緊張してるように見えなかったけど……あ、友希那ちゃん、燐子ちゃん、あこちゃん。久しぶり」

「「「……」」」

 

リサ、紗夜、悠里が車から降りてきた。

 

「か、カッコいいーーー! ゆうりん! その左目の色なあに!? もしかして、カラーコンタクト!?」

「…ありがと。残念ながら、カラコンじゃないよ? ヘテロクロミアって単語なら、あこちゃんも聞いた事はあるでしょ?」

「それなら聞いた事あるー! すっごーい! あこ、リアルで初めて見たー!」

 

そして予想通り、あこが悠里の左目について真っ先に反応してくれた。

 

「あはは、カラコンじゃなかったんだ……」

「みたいですね……って、湊さん? 白金さん?」

「「……」」

 

どこかボーっとしながら、悠里を見る友希那と燐子。

 

「あー、もしかして2人共、悠里に見惚れてたとか~?」

「な!? ち、違っ……」

「そ、そそそ……そういうわけじゃ……なくはないと言いいますか……その……」

 

リサの言葉が図星なのか、顔を赤くする友希那と燐子。友希那に至ってはプイっとそっぽをむいてしまった。

 

「気持ちは分かりますが……それよりも……いえ、なんでもありません」

「あー……うん、そうだね……」

「「?」」

 

何かを思い出してしまった紗夜。何故か顔が真っ赤だ……しかもリサもである。何があったのだろうか?

 

「今日はアタシと紗夜と悠里に任せてよ。超安全運転で行くから安心して?」

「…大船に乗ったつもりで任せてね?」

「本当に助かります。流石に1人で運転するのは厳しいと思っていましたから」

「ちょうど良いタイミングで免許取れて良かったよね。交代しながら運転できるし」

 

今回運転するのは悠里、リサ、紗夜の免許を持ってる3人。交代しながら運転するつもりである。

 

「それにしてももう免許を持っていたのね、つい最近教習所に通い始めたと聞いていたけれど」

「早く取りたかったから、教習たくさん入れたんだ~♪」

 

さっそく役に立ってラッキー♪って感じ!だと友希那の質問に答えるリサ。

 

「リサ姉リサ姉! 免許証見せて!」

「もっちろん! はい……どーぞっ☆」

 

あこにそう言われたリサは、免許証を見せる。

 

「おお~……リサ姉の写真、超カッコいいね! りんりんも見て見て!」

「ホントだ……とても大人っぽく見えます……」

「でしょでしょ? 免許の写真って、写りが良くない事が多いって聞いてたからさ」

 

めっちゃ気合い入れて撮ったんだと自信満々に答えるリサ。

 

「…それじゃ、そろそろ出発しよっか。紗夜ちゃん、今の時間帯なら大丈夫だよね?」

「そうですね。今出れば渋滞にも巻き込まれず、スケジュール通りに海に到着できると思います」

 

では、荷物を後ろのトランクに入れてくださいと6人に指示する紗夜。

 

「悠里さん、今井さん、最初は私が運転するわ」

「…ん、お願いします」

「りょーかい! あ、そういえば……友希那、忘れ物してないよね?」

 

思い出したかのように、リサが友希那に忘れ物はないかと訊く。

 

「ええ、朝出る時に確認したもの」

「ホントかな~? 今日は一緒に出られなかったから心配なんだよね。前に水着を忘れた事もあったし」

「失礼ね。子供じゃないんだから大丈夫よ」

「まーまー、リサちゃん。()()()()()が心配なのは分かるけどさ?」

「ちょっ!?」

 

急に悠里が昔の渾名で呼んだ事に動揺する友希那。

ちなみに水着を忘れた事があるのは事実で、それも高校2年生の時の夏にRoseliaのみんなでトコナッツパークに行った時なのも懐かしい。

 

「飲み物等はバッグから出しておいてください。移動中に必要になっても、車は簡単に止められませんから」

「分かったわ。ええと、飲み物は…………あら?」

「? ゆきちゃん、どうかした?」

「……その呼び方、恥ずかしいから止めて」

 

友希那の様子がおかしかったので、悠里が声を掛けるが、ジト目で先程の渾名について指摘された。

 

「うん、分かった。じゃあ二人きりの時ならいいんだね♪」

「なっ!? そういう意味じゃ……!」

「友希那、もう諦めなって♪ いいじゃん別に二人きりの時でもさ♪」

 

悠里の様子が以前よりおかしい気がするが、便乗するかのようにリサが逆に二人きりの時なら昔の渾名で呼んでもらえるよ?と友希那に言う始末。

 

 

 

 

荷物をトランクに積み終わり、レンタカーに乗る6人。

運転席に紗夜、助手席にはあこ。友希那、リサ、燐子、悠里の4人は後部座席である。

 

ちなみに誰が悠里の隣に座るかの論争が行なわれたかはご愛嬌である。

 

「……よし。お待たせしました。シートベルトはしていますか?」

 

運転前の確認を終えた紗夜は全員にシートベルトの確認をする。

 

「もっちろんです! 海に向かって、ゴーゴー!」

 

あこの合図で、さあ出発!と思いきや……

 

「その前にいいかしら? どうやら水着を忘れたみたいだわ」

「「「「「ええっ!!!?」」」」」

 

友希那が申し訳なさそうな表情で、水着を忘れたと言い出したのだ。これには5人も思わず驚きの声を上げてしまう。

 

「さっき忘れ物ないって言ったじゃ~ん!」

「用意したのだけれど、(かばん)に入れるのを忘れたみたいね」

「もぉ~、言い訳が夏休みの宿題を忘れた子と一緒だって~」

 

呆れた表情で友希那に言うリサ。

 

「紗夜。悪いけど、一旦私の家に寄ってもらっていいかしら?」

「……分かりました。カーナビの行き先を変更しますので、お家の住所をお伺いしても?」

 

急遽、友希那の家に寄る事なった一同。

 

「うう~、いつになったら海に行けるんだろう……」

 

その様子を見たあこは、いつになったら海に行けるのだろうと不安になるのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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