月の少年のNO Music? Yes Summer! 作:ゆるポメラ
今回は燐子ちゃんの☆5エピソードを書いてみました。
少しオリジナル要素が入ってます。
楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
サービスエリアにて。
「ふ~、やっと着いたね~! ん~……わ、ポキポキって鳴った!」
「…僕も普通に座ってただけとはいえ、ボキボキって鳴ったしな~……」
「ずっと同じ姿勢だと、身体が凝り固まってしまいますからね。今のうちにしっかり休んでほぐしましょう」
まさにその通りである。
「それにしても……随分と広いのね、このサービスエリアは」
「はい……フードコートだけでなく、外にも食べ物が……たくさんありましたし……とても、賑やかですね……」
友希那の言葉に燐子が同意する。
ここのサービスエリアはやたら広かった。外にも食べ物がたくさん売っていた程だし、加えて夏休みなのか、人もたくさんいて賑やかだ。
「いろんな食べ物があって美味しそう~! ラーメンに、イカ焼きに、焼きそばも~!」
「もう、海に行く前からたくさん食べてしまっては、向こうで食べられなくなりますよ」
「はーい!」
紗夜にそう言われ返事をするあこ。
「あこちゃん……凄く楽しそうだね……」
「うん! テレビでサービスエリアの特集をやっててね、すっごく美味しそうだったからあこもみんなと一緒にお店を見て回りたいって、ずっと思ってたんだ~!」
「ふふ……この6人で来るのは初めてだから、新鮮に……感じるね……」
確かにこの6人でサービスエリアに来るのは初めてだ。燐子が新鮮に感じるのも無理はないだろう。
「ちょうど海まであと半分くらいだし、休憩もかねて何か軽く食べたりしよっか☆」
「……おやつ、おやつ♪」
「そうね(……悠里、楽しそうね)。あこは、何が食べたいのかしら?」
リサの提案に友希那は隣でウキウキしてる悠里の様子を見ながら、あこに訊く。
「え~、そう言われると迷っちゃいますけど~……あ、あのたこ焼き屋さんとかどうですか!?」
「チーズ味に、ネギ味に、明太マヨ味……ふふ……たくさんの種類があって美味しそう……」
「…醤油味もある。かつお節の大盛も無料……? あれは悩ましい……」
たこ焼き屋を見つけたあこ。色んな味があるねと言う燐子と悠里。
「あ、ちょっと待って……! ん~~~……この香ばしいお醤油とバターの匂い……あの焼きおにぎりもすっごく美味しそう~~!」
「…一部の自動販売機以外で売ってるのしか僕は見たことないけど、焼きおにぎり屋は珍しいね」
匂いにつられて、焼きおにぎり屋を見つけたあこ。珍しいなと呟く悠里。
「あの人だかりができているお店は……トルネードポテト……ですか?」
「あ、あのお客さんが持っているもの……ですかね……結構、大きいんですね……」
「そうですね。色々なフレーバーがあるようです……」
味を厳選しなくてはと呟く紗夜は、どうやらトルネードポテトが気になるようだ。
「……ご飯からスイーツまで、本当にたくさん種類があるのね。あれは……肉巻きおにぎりかしら……」
「…見た感じ、種類も豊富みたいだね。その前に肉巻きおにぎりの存在を知ってる人が少なさそうだけど……」
肉巻きおにぎり専門店を見つけた友希那と悠里が言う。
「サービスエリアの食べ物って、すっごく美味しそうに見えるよね。こういう時、無限に食べられたらいいのにって思っちゃうな~」
「わかる~! あこ、ぜ~んぶ食べちゃいたいくらいだよ~」
「それなら……みんなそれぞれ好きな物を買って……少しずつシェアするのはどうでしょうか……?」
リサとあこの言葉に燐子がみんなでシェアはどうかと提案した。それを聞いた5人はもちろん賛成。
「あこは焼きおにぎりにしよ~っと! あのお醤油の焦げた香り……絶対美味しいもん!」
「私はトルネードポテトにします。味は……迷いますが、トリプルチーズにしましょう」
「私はあまりお腹が空いてないし、軽めの甘い物を探してくるわ。悠里はどうするの?」
そして何気なく悠里に訊いてみる友希那。
「…あの辺のお店が気になるから、そこで探してくるよ。燐子ちゃんとリサちゃんは?」
「わたしはまだ決まってないから……先に席を取っておくね……」
「アタシもまだ悩み中だから、燐子と一緒に席取っとくよ」
燐子とリサはまだ決まってないそうなので、席を取ってくれるようだ。先に行った2人を見た4人は、それぞれの食べ物を買いに向かうのであった。
◇
「いや~、それにしてもこんなところに6人で来ちゃうなんて、高校生の頃だったら考えられなかったよね~」
「本当に……かなり遠くまで来ましたね……今井さんと氷川さんとゆうりくんの運転のお陰です……ありがとうございます……」
空いてる席を見つけたリサと燐子。椅子に座り4人が戻ってくるのを待つ。
「いいっていいって☆ それに運転するの結構楽しくてさ~」
「ふふ……運転中の今井さん……とてもかっこ良かったです……」
「あはは、照れるな~」
そう見えてるなら良かったと答えるリサ。
「そういえば悠里と燐子、車から降りた時に顔が真っ赤だったけど……何かあったの?」
「え、えっと……その……ゆうりくんが……耳かきを……してくれて……」
「えっ……」
言いにくそうにリサの疑問に答えた燐子。それを聞いたリサは驚きの表情。
「えっとですね……」
燐子はその経緯を説明し始めた……
『あ、紗夜ちゃん、悪いんだけどレンタカーの鍵、貸してもらってもいい? 直ぐメッセージを送らなきゃいけない相手がいるから』
『それなら入口付近で待ってましょうか?』
『うん、助かるよ、
『へぇっ!?』
サービスエリアに着いた一同。この時、運転手は紗夜だったので、悠里は彼女に声を掛け、レンタカーの鍵を受け取った。
この時、悠里がしれっと紗夜を渾名で呼んだので、彼女は他の4人が聞いた事もない声を上げて動揺していたが……
『紗夜?』
『い、いえ……な、なんでもないです……』
『こらこら、
『ちょっ!?』
今度は友希那まで標的にされてしまい、2人は顔を真っ赤にしながら、先に行ってしまった……
『…これジュース代。あと2人のフォローをお願いしてもいい?』
『いいよ☆ あこ、行こっか?』
『うん! ゆうりん先に行ってるね?』
とりあえず悠里はリサとあこにジュース代を渡して、友希那と紗夜のフォローをお願いした。
『…あれ? 燐子ちゃんは降りないの?』
『えっと……ゆうりくんがいる側からじゃないと……降りれなくて……』
『ごめんなさい』
まだレンタカーから降りてない燐子の言葉を聞いた悠里は直ぐに謝った。
『お詫びに耳かきをしてあげるのです』
『え? え……?』
理解に追いつかない燐子。そして気づけば、悠里にされるがまま耳かきをしてもらっていた……
「こんな感じです……」
「なるほどね~……実はアタシと紗夜もさ……」
その内容を聞いたリサは、今朝のレンタカーを取りに行く時での出来事を話す。案の定、それを聞いた燐子はリンゴのように顔を真っ赤にしていたが。
「そ、そんな事が……あったんですか……ゆうりくんが、今井さんと氷川さんの……ほっぺに……」
「お陰でレンタカーのお店に着くまで、アタシと紗夜も悠里の顔を見れなかったからね~……正直に言うと、今も耐性がつかないかギリギリなんだけど……」
「わたしもその気持ち……解ります……」
その話もそこそこにリサが話題を変え、燐子は免許を取らないのか?という話になり、その内容は大いに盛り上がった。
「全く……湊さんを見失った時はどうしようかと思いましたよ」
「人が多くて、迷ってしまったのよ」
「…あれは友希那ちゃんが迷子になってもしょうがないと思う……」
「りんりん、リサ姉お待たせ~! なんの話をしてたの?」
すると買いに行ってた4人がリサと燐子がいる席に帰ってきた。何の話をしてたのかと訊くあこ。
「ふふ、燐子が免許取るかもって話☆」
「えっ、そうなの、りんりん!?」
「あ、まだ……迷ってるだけで……その……」
興奮してるあこに燐子はまだ少し迷ってるだけと答える。
「いいんじゃないでしょうか。白金さんは観察力もありますから、安全な運転ができそうです」
「燐子ちゃんの場合、集中力が凄いから、安全運転以上の事もできそうな気がする……」
紗夜と悠里もいいんじゃないかと答える。
「りんりんの車はどんなのがいいかな~♪ やっぱりこう、ババーンとカッコ良くて~」
「あこちゃん、それはまだまだ先の話だから……!」
燐子が車に乗るとしたら、どんな車種がいいかなと楽しそうに言うあこを慌てて止める燐子なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。