死にゲー世界の転生者   作:るるるる

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第10話 私のこと好きなの?

前回のあらすじ。レインに告白された。

 

……いやだってそうでしょ!?今まで辛かったのも全てあなたに出会うための布石だったんです。だから私は幸せですって言ってるんだよ!?

 

告白以外の何者でもなくない!?寧ろプロポーズだよこんなの!

 

そう悶々と悩んでいる私を差し置いて、レインは一人で何か語っている。

 

……幸せそうな顔しやがって…私の気持ちも知らないでさ?

この女誑しめっ!くそっ、可愛い!

 

「リンネに出会えたこの日は、わたくしにとって一生物の宝物になりますわ。ふふっ、とっても幸せですわね!」

 

よく普通にそんな事言えるね!?純愛かよ!

なに、レインってもしかして本当に私の事好きなの!?

こんなの完全に……!。

 

「…く、口説いてるの?」

「……へ?」

「いやだから…こ、告白?してるの?私のこと好きなの?」

 

私の言った言葉の意味を段々と理解してきたのだろう。

少しずつ、彼女の顔に赤みが増していって……!。

 

「そそそそそんな訳ないでしょう!?何言ってるんですの!?バカなんですの!?」

 

真っ赤になりながら、激しくそう言い返してきた。

 

…馬鹿、馬鹿ね……言ってくれるじゃない……!

 

そっちがそう来るなら私も容赦はしないからねっ!

 

「あーんな恋する乙女みたいな顔して『あなたと出会えましたの!幸せですの!』とか告白同然のこと言ってきた癖に馬鹿とかよく言えるね!?あれが告白じゃなくてなんなのさ!」

「ここここここ恋する乙女!?そんな顔してないですの!適当言わないでくださいましっ」

 

頬を上気させて?瞳をウルウル潤ませて?更に幸せそうにはにかんで?

完ッ然に恋焦がれる乙女の顔してたじゃん!

私はレインに詰めよった。全力で!

 

「絶対してたよ!」

「してませんの!」

「してましたー!私ちゃんとこの目で見ましたーっ!」

「う、嘘ですわ!」

 

往生際の悪いお嬢様ですわねこの子はっ!

 

「してたって言ってるでしょ!あの時レインは、目を潤ませて顔赤らめて『────だって、そのお陰であなたに出会えたんですもの』って幸せそうな顔で言ってました!恋する乙女の顔してました!」

「うっ……そ、そこまで言うならリンネが再現してくださいましっ。それでわたくしが納得したら認めて差し上げますわっ!」

「いいよ!?」

 

そう言ってすかさず私は火の魔力で頬を火照らせ、水の魔力で目を潤ませた。

 

……てか今更だけど普通に魔法使えてるな私。凄くない?

流石に魔力操作力。通称"魔操力"はまだまだだけど……簡単なヤツなら割と楽に使えるね。

 

……ってそんな事今はどうでもいいんだよ!レインに目にもの見せてやるっ……!

 

私は全力で恋する乙女の顔を頑張って作り出した。

 

そして上目遣いでレインの顔をじっ、と見て……!。

 

「……こ、こんな感じ?」

「……っ」

 

……あれ、リアクションがないな。…もしかして失敗した?いやでも顔熱いし目も……ん?なんかレインの顔どんどん赤く…ははーん?そう言う事ね?

 

「レインレイン。私の乙女顔にドキッとしてるでしょ?」

 

図星だったのだろう。彼女はギクッ、と肩を震わせ。

 

「しししししてませんわよ!?何を言ってますの!?」

 

挙動不審にそう答えた。

 

……分っかりやすいなーこの子。……ふふふ、可愛い。

 

なんだか楽しくなってきた私は、得意になって彼女に詰め寄る。

 

「うっそだー。だって顔真っ赤だよー?レッイン様ー?」

「こ、これは…そう!熱いからですの!」

 

なんかその言い訳聞いたことあるな……まあいいけど。

 

「ふーん?じゃ、私の水魔法で冷やしてあげよっか?」

「う…その……あの……」

 

……そろそろトドメをさしてあげよう。

 

「ほらー素直になっちゃいなよレイン様!私の乙女顔にドキッとしちゃったんでしょ!?そうなんでしょ!?」

「うぅ……」

 

顔を真っ赤にして手で覆い尽くす彼女。

耳まで真っ赤である。

……完全勝利。

 

最初の目的を忘れ、完勝した喜びに打ち震えるリンネ。

 

しかし彼女は忘れていた。

 

「私の事好きなんでしょ!」と揶揄っているものの、それで「はい」って言われると普通に恥ずかしくなってしまい自分は赤面してしまうこと。て言うか基本的にクソ雑魚メンタルなこと。

 

あとレインが追い詰められるととても素直で可愛らしくなってしまうことを。

 

その結果……。

 

「わ、分かりましたわ…正直に…正直に言いますわよ……?」

 

もじもじと指先をツンツンとしながら、搾り出す様に声を出す彼女。

 

それを見てリンネは思った。あら可愛いと。

 

……その後に続く言葉に赤面させられるとも知らずに。

 

「少しだけ…す、少しだけですわよ?……リ、リンネの顔にその……ドキッとしてしまいましたわっ……!」

 

茹で蛸の様に顔を真っ赤に染め上げながら、レインは思いの丈をぶちまけた。

 

……えっ。

 

「あ、あー…そ、そうなんだ……へー…ふ、ふーん……」

「は、はい……」

 

沈黙が流れる。

 

……なにこれ気まずいっ!てかやばいっ、すっごく顔熱いんだけど!

今多分真っ赤なんだけど!

 

い、いや今はそれはおいといて…と、とにかく何か言わないと……!

えーとえーと……!

 

「わ、私も実はレインの表情にドキッとしちゃった…みたいな……」

 

何を言ってるの私ッ!?焦ってつい本音が……!

 

「っ……そ、そうなんですのね」

「う、うん……」

 

お互い顔を真っ赤にしながら俯き合う。

 

……私たち、ほんと何してんだろうね!?

 

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