死にゲー世界の転生者 作:るるるる
「さーてレインのお家はどっこかなー♪楽しみだなー」
「ちょ、ちょっと待ってくださいましっ、本当に行くんですの!?」
「?いや行くでしょ。レインの御付きとして雇って貰わないといけないんだから。馬鹿なの?」
「わたくしが悪いんですの!?」
歩きながらレインと軽口を叩き合う。そんなひと時がとても楽しく感じる。
私が守りたいもの。私が欲しかったもの。私が失いたくないもの。
それを奪われない為に、私は戦わなければならない。
魔王と、世界と、運命と。
「り、リンネ!なにやら物憂げな表情で黄昏てるとこ悪いですが、そっちは行き止まりですわよ!街に出るならこっちの方ですわ!」
…………。うん。
「もっと早く言ってよ……レインのイジワル」
「だからこれわたくしが悪いんですの!?」
「そうだよ」
えぇ…と項垂れているレインの手を掴んで。
「じゃ、案内してよ?はぐれない様に手繋いでるからさ」
笑いながら私はそう言った。
「え…あの……手……」
「んー?なにか言った?」
「い、いえ!なんでも…ありませんわっ!!」
「そ?なら良かった」
「うぅ……」
繋いだ手から伝わってくる体温がどんどんと熱くなっていく。
顔は見ていないけど、多分今彼女の顔はトマトみたいに真っ赤に染まっているんだろうな。それくらいは分かる。
……全く、恥ずかしがり屋さんだなー?レイン様は。
まっ、そう言うところが可愛いんだけどね♪。
「どしたのレイン様?早く早くー」
「わ、分かってますわ!ただ…その……ちょ、ちょっと待ってくださいましっ」
…………。相変わらず可愛いな。
揶揄いたくなっちゃう。
「えー?なんでなんで?何を待つの?」
「な、なにって…その……お、落ち着くまで……少し……」
「落ち着く?何が?」
分かってるけどね。ふふふ。
そう一人でニマニマしている私を尻目にレインは。
「そ、そのっ……顔の…火照りが……治るまで……うぅ」
そんな風に恥ずかしげに返してきて……。
「あっ、そ、そう?ふ、ふーん……まっ、いいけどさ」
「す、すいません…わたくし手を繋がれるなんて初めてのことで……その……相手がリンネ、と言うのもあると思いますが……」
なんでこの娘はそうぽんぽんぽんぽん告白みたいなこと言えるの!?
勝てないんですけど!
「わ、分かってるって!全部言わなくても分かってるからっ!大丈夫だから!!」
「そ、そうですの?よかったですわ」
安心した様に微笑むレイン。
……うん。
「……なんかごめんね」
「?なにがですの?」
「色々と……ごめん」
「???」
純粋な子を揶揄うのは自滅覚悟じゃないと駄目ね……いやほんとにっ!!