放流場   作:ニンカタ

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何か書きたくなるよね。異世界モノ。


異世界転移モノ

 

 異世界転生?転移を経験しました。というか絶賛経験中です。

 

 「まさか気が付くと、知らない場所で目を覚ます事になるとはな」

 

 少しの現実逃避を含んでいたからか、何か説明口調になったけど実際その通り。寝ました→起きました→異世界←今ココ。

 

 「目に良さそうな風景やね」

 

 辺り一面木、木、木。緑豊かな光景は現代社会ボーイの目には実に健康的です。スマホはあるけど勿論圏外だった。

 

 

 

 1日目。起きて慌てて納得して、取り敢えず住処を探すかという判断に落ち着きました。360°開けた場所で寝るのは危ないよな、という異世界モノアニメよりの教えです。

 

 「うわー!!」

 

 適当にぶらついてたら、デカい犬みたいなやつと遭遇。完全に此方を餌として見てる目だね、あれは。異世界生活初日という事もあり、まだまだ元気いっぱいの体ではありましたが、魔物?取り敢えず魔物の走る速度が速いこと速いこと。まあ犬にも人間負けるしね。それが魔改造されたような魔物なんかじゃ速度は目じゃないわな。

 

 「あ」

 

 ガキン!と大口を開けた魔物が見えない何かに歯をぶつけました。食われるかなぁ…と走馬灯を見てたのでビックリ。自分の体を囲うように、白い四角い結界みたいなのが展開されました。

 

 「怖っ…」

 

 魔物は何か硬いなコイツ…みたいな目を向けながら自分の周りをウロウロと周りました。この結界みたいなのが、どれくらい強度と持続性があるのか分からないので、その時は全身冷や汗だらけでした。

 

 「あ、どっか行った」

 

 割に合わないと判断したのか、風のように何処かへと走り去って行きました。魔物が消えてから数分後に、結界も解けました。もう少し居られたら危なかった。

 

 「うお…!めっちゃ疲労感…?!」

 

 結界は消えると凄い疲れました。具体的には学校のマラソン大会の後くらいには疲れました。それでも休んでいる暇はありません。あんなのが居るなら早く隠れ家を見つけないと死です。

 

 「ええ…離島?」

 

 歩く先が間違っていたのか、浜辺に出ました。見渡す限りの青い海。クソデカいモンスターが泳いでいる以外は記憶にある海とあんまり変わりませんでした。

 

 「骨多くない?」

 

 自分と同じような境遇か、それとも難破した人達の残骸か。其処ら中に人型の骨が散らばっていました。軽く吐いた後に、気味悪く思いながらも人型の骨を調べます。服を着てたり、剣とか落ちてたので、言い方は悪いですが墓場荒らしです。後でお墓作るから呪わないでと口に出しながら捜索していくと、

 

 「お、日本語じゃん」

 

 どうやらお仲間は居たようです。骨だけになっているので末路はあれですが。日記と軽い地図を結(むすび)は手に入れました。 そこそこ時間も食っているので、日も傾き始めています。地図には前の住居者が拠点としていたらしき場所に✖マークが着いていました。宛もないので此処を目指す事にしましょう。

 

 「何もなくない?」

 

 木々と雑草が生えているだけの平地にたどり着きました。道間違えたかなと地図を広げます。マジで初日なのでその可能性は高いです。これはアカン展開か?と頭を抱えていると、

 

 「うお!?……穴?」

 

 茂みの中に隠れていた穴を見つけました。カモフラージュらしき草木を払い除けると、人1人が入れそうなくらいの大きさでした。悩みはしましたが、心の赴くままに進む事にしました。丁寧に梯子まであるので人口物でしょう。多分。

 

 「おお…」

 

 梯子を降りて少しの通路を歩くと扉がありました。耳を宛てて気配を確認。素人技術ではありますが、中には誰もいなさそうです。思い切って扉を開けると、中は人間が暮らしていたらしき部屋でした。簡素ですがベッドはあります。スマホで照らすと火で点ける照明もあるみたいでした。ですが残念ながら火は持ってないので、ある程度の間取りを記憶するとスマホのライトを消します。異世界でスマホがどれほど役に立つかは知りませんが、一応大事に使っておきましょう。

 

 「寝る!」

 

 1日目は激動すぎて疲れました。なので今日は早めに休む事にします。幸いお腹を満たすものは鞄があったので少しはあります。なのでそれを軽く食べてから、質素なベッドへと転がり込みました。色々と不安や疑問はありましたが、疲れた体には些細な事です。どろのように眠りにつくと、夢の中へと旅立つ結でしたとさ。

 

 

 

 

 2日目。目が覚めたので扉を開けて通路の方をチェック。陽光が少し射し込んでいるので朝か昼くらいでしょう。扉を閉めると今日の目的を設定します。

 

 「メシ…」

 

 食えれば生きる事だけは出来ます。逆に言えば食わないと死にます。闇雲に探すのもあれなので、昨日拾った先駆者の知恵を借りる事にしました。

 

 「あんま宛にならんな…」

 

 先駆者が食べてたのは魔物とかです。魔法が使えたらしくぶっ倒して焼いて食ってたらしいです。そんな力ないので結にはかなり役に立たない情報です。食べられる魔物は分かりましたが、今の実力じゃとてもとてもです。

 

 「果物…そうそうこういうの!」

 

 一応先駆者も食のバランスは考えたのか、果物類とかも食べてたみたいです。今の自分にはこっちだなと判断して読み進めていきますが、

 

 「遠くない?」

 

 地図で確認するとかなり拠点から離れてます。これを日帰りではキツイですね。拠点は役に立っていますがその他は余り宛になりませんでした。結局…

 

 「感と運か…」

 

 最低限の荷物だけを持って外に出ました。腰には昨日拾ったナイフを装着します。剣は持ち運ぶのには重かったので置いてきました。後は単純に使えないですしね。さてとこの拠点、いざという時の為か出入り口が2つあります。2つ扉があって、1つは昨日入った場所。もう一つは今朝気付いた場所です。結からしたら何方も知らない道に通じているので、昨日入った場所とは違う穴から外へと。

 

 (敵いない…よし!)

 

 脳内での指差し確認OKです。出た場所は相も変わらぬ木々の森。出入り口を何とか隠した後に歩みを進めます。

 

 「……判断は帰ってからにするか」

 

 果実とかは普通にあったのですが、見た目がカラフルなので判断に困ります。ですが食わないと死ぬので何処かで危ない橋は渡らないといけないのです。なので拠点にあったバックの中へと取り敢えず食えそうなものは片っ端から入れました。どれが駄目かは運と感の仕事です。

 

 「…ないよりはマシか」

 

 少し濁ってますが、水は命を繫ぐものです。湧水ポイント確認!腹下したり死んだらそこまで!多少の妥協は仕方ないですね。

 

 「よし、帰るか」

 

 量だけならば手に入れました。まだ日は天にありますが、魔物に出くわす前に帰ります。今度会ったら多分死ぬからね。自衛力が欲しいところです。

 

 「ただいまー」

 

 拠点に帰ると張り詰めた緊張が解けます。一応片方の出入り口もカモフラージュし直しておきました。やったという事が精神的に安定をくれるので何もしないよりかはマシです。

 

 「魔法かー」

 

 先駆者の日記を読み返すと出て来る単語。昨日と今日は忙しかったので深くは考えませんでしたが、あれば便利そうな技術です。出来れば使いたいものですが、

 

 「普通に使ってるなぁ…」

 

 何か気が付いたら出来てたのが先駆者です。なので修行とか使い方の模索とか全く書いてありません。やはり天才か…

 

 「うむむむ…!」

 

 先駆者の知恵が役に立たないならば、自分でどうにかするしかありません。取り敢えず手から何か出ないか、オーラ的なものを意識しながら片手を突き出しました。ですがうんともすんともいいません。まあ出たら出たで多分大変な事になったの結果オーライなのですが。

 

 「あ!昨日の結界!」

 

 やっぱ魔法無理かなーと黄昏れていると結界の事を思い出しました。完全にあれは自分の異能とかそんな感じでしょう。じゃなければ何なんだよアレ。

 

 「出た…」

 

 昨日よりは小さいけれども四角い立方体みたいなのが出ました。叩いてみると普通に硬いです。

 

 「あ!」

 

 ピコン!紡は何かを閃きました。一旦結界を消します。そして今度は自分の拳を覆うように展開しました。すると結の拳には四角い結界が。ちゃんと覆えました。

 

 「えい!」

 

 軽く地面を殴ります。痛くないです。ちょっと地面が抉れてる事から強度はそのままみたいです。これはいざという時に使えそうだ。結は満足そうに自分の拳を見て頷きました。

 

 「さてと…」

 

 腹が減りました。それ即ち運との戦いのゴングです。拾ってきた果物から、馴染のある紫色の果物を取り出します。カラフルなのよりかはマシだと思いましょう。いざ…

 

 「モグモグ……」

 

 うん、不味い。シンプルに不味い。味がないんだよね。取り敢えず一つ食ったので時間を置きます。変化が起こっても沢山食べてるとどれか分からないからですね。結果、

 

 「セーフか…?」

 

 特に異常はないです。不味い事を抜きにすればアリな方の果物ですね。不味いですが。取り敢えず自分の鞄の中から取り出したノートに記載しておきました。不味いけど大丈夫っぽいと。取り敢えず大丈夫そうなのを手に入れて少し安心しました。不味いけど。

 

 「水がなぁ…」

 

 ペットボトルの中身がまあまあ濁ってます。喉を潤したいですが、これを飲むのは少し躊躇します。ですが濾過装置の作り方等と知りません。なので我慢するしか…

 

 「!」

 

 結は何かを閃きました。まずは結界を出します。念じれば中に拳は入れられたので、水も入れられるようにイメージしながら少し結界に流します。すると濁った水は結界の中で留まりました。此処までは予想通りです。次は、

 

 「H2О!H2О!」

 

 何とか本来の綺麗な水をイメージしながら、余分なものだけ下に流すイメージをします。詳しくは覚えてないけど頑張って捻り出しました。

 

 「あ!少し綺麗になった!」

 

 汚い部分が地面に落ちました。先程よりかはかなり綺麗になった水です。ですが喜んで油断したのが駄目でした。

 

 「あ」

 

 結界を維持するイメージを忘れた為に、水は地面に吸収されてしまいました。そして襲い来る能力を使ったが故の疲労!

 

 「…少し寝よう」

 

 結はふて寝しました。ですが何やかんや昨日よりかは未来に希望が持てそうな気がします。メシは不味いですが。2日目終わり。




流石に何もチート無しだと直ぐに死ぬので防御系チートの結界をプレゼント。大体の魔物からの攻撃を防げるよ。でも攻撃手段が乏しいから戦闘には余り使えないかな?出せるのは四角い結界だけ。今の所はね。
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