転移三日目
「ふぁ……」
「おはよもっくん」
タイマーに邪魔されることなく、自然にベッドから起きるのは久しぶりだ。
どうやらあの中年の兵士によると、どうやら今日から戦闘訓練を行うとのことだ。
「とりあえずメシ食いに行こうぜ!もう腹減ってしゃーないわい」
この男は
用意された宿舎から食堂に移動するといいにおいが漂ってきた。
「すいませぇん、ご飯はなんですか?」
「うさぎの……シチューとチョリソーだよ」
「おーそらうまそうですねぇ、はよ食いたいわなぁ」
食堂に来ると人がよってきた
「もっくん!一緒にごはん食べようよ!」
「こっちにも来てくれよ!」
次々にお呼びがかかる、自分で言うのもなんだが、クラスには友達がたくさんいるのでこういうことになる。
「おお、今行く!まっててくれ!」
まぁみんなと話をするのは楽しいから面倒どころかむしろ嬉しいものだけど。
「ええなぁ〜お前はなぁ〜俺を見ろ、俺なんて友達が片手に入り切る程しかないで」
「お前も輪に入ったらどうだよ、友達できるかもよ」
「それ冗談か?輪に入った所で俺と友だちになろうなんちゅーやつがいる訳ないやろ」
卑屈だがもともとこんなやつな訳では、いや元からこういうやつだな。
光輝と別れ料理を取ってテーブルにつく、周りには友だちが集まってきている。
「もっくん……今日戦闘訓練らしいけど大丈夫かな、私運動とか、苦手だし、ね!」
女子の一人が言う。
「大丈夫!お前ならできる!俺が保証する」
「話はいいが早く食わないと冷めちまうぞ!こんなに美味そうなのによ」
この男は
朝太郎に言われうさぎのシチューに手を付けることにする。
(美味いな、ウサギ肉ってのは案外鶏肉みたいだな……野菜もキャベツと…にんじん、玉ねぎそれにじゃがいもが入ってるのか?それも大きめにカットされていてスープなのにボリュームがすごい。シチューというより……昔給食で食べたポトフみたいだ)
ズズッとスープを飲み話を続ける。
「朝太郎、自信はあるのか?戦闘の」
「体力には自信があるよ俺」
「俺もだ」
次にチョリソーを食べることにした、アツアツでうまそうだ。
(味が……濃いな!)
美味いがいささか濃すぎる、ついてきたパンで埋める。
するとちょうどいい具合になった。
「しっかしどうするんだよ……これから。まさかずっとこのままってわけじゃないでしょ?」
男子の一人が唐突に話題を変えた、まぁ不安という気持ちはわかるが。
ちなみに光輝は──すでにおかわりもして合計3人前はがっついている。だから太るんだよ!
「きっと戻ることはできるはずだ、常に気を明るく持つのが大事だって映画でも言ってたぜ、なあ朝太郎」
「そうだぞ、不安だと?お前は中学生の頃からそうだ、だいたいお前は──」
途端に朝太郎は口をつぐんだ
「すまん悪いクセだ」
「それにしても…男子らはいいよね……体も心も強いし」
「おいおい男女差別か?このご時世に?」
「もう時代が違うんだよ、朝太郎」
談笑していると、あの中年兵士がみんなに呼びかけていた「食べ終わったものはついてこい!戦闘訓練開始だ!まだ食べている途中のものは訓練場4でやるから来い!」
まだ途中だよ!取り巻きが少なすぎまするねこれ、もう少し追加予定