亮とのデュエルの翌日。典正は最初のデュエルアカデミアの授業を受けた。
デュエルアカデミアの授業は、ルールやカード効果の理解を深めるための座学と生徒同士がデュエルをする実技に分けられていて、午前の座学と昼休みを終えた典正達生徒は午後からの実技に参加したのだが……。
「……何と言うか、見事なまでに同じ寮の生徒同士でデュエルをしているな?」
実技の様子を見て典正は思わず呟く。彼が言う通り、実技の授業で生徒達はオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドと同じ寮の生徒同士でデュエルをしており、たまにラーイエローとオシリスレッドの生徒がデュエルをしているのも見られるが、それもごく少数であった。
「まあ、それは仕方がないかもしれないな?」
典正の呟きに彼の隣にいた三沢が言葉を返す。
「このデュエルアカデミアは完全な実力主義で、生徒達もデュエルの実力で寮を分けられている。それが生徒同士の間に『壁』を作っているんだろうな」
中等部から優秀な成績を収めた者が集まるオベリスクブルーの生徒達は、そのエリート意識から他の二つの寮を見下して相手にしようとしない。
中等部からの進学組や高等部入学試験で優秀な成績を出した者達がいるラーイエローの生徒達は、他の生徒達とデュエルをして実力を高めたい気持ちはあるが、他の寮と問題を起こしたくないので積極的に関わろうとしない。
そして他の二寮と比べて明らかに成績が劣っている者達が集められたオシリスレッドの生徒達は、他の二寮に対して強い劣等感を抱いていて同じ寮の生徒以外と接触しようとしない。
これらの生徒達が持つ意識によって今の状況が作られていて、三沢の言う通り寮ごとに見えない壁が作られていたのであった。
「勿体ないな……。確かに同じ寮の生徒同士でデュエルをしても腕を磨けるけど、もっと多くの人とデュエルした方が得られるものも多いと思うんだけどな」
「そうだよな。沢山の奴らとデュエルをした方がきっと楽しいと思うぜ」
典正が呟くとオシリスレッドの生徒達の方から十代がやって来て、その後ろには水色の髪をした小柄なオシリスレッドの生徒の姿があった。
「ま、待ってよ、アニキ」
「アニキ? 十代、お前弟がいたのか?」
水色の髪をした生徒の言葉に典正が十代に聞くと、十代は首を横に振って答える。
「いや、違うぜ。よく分からないけど、好きに呼ばせているだけだ。それでコイツは俺と同じ部屋の……」
「ま、丸藤翔ッス……って!? アンタは飛行船でアニキと戦った……!?」
水色の髪をした生徒、丸藤翔は十代の言葉を引き継いで自己紹介をした後、典正のことに気づいて驚いた顔になるが、典正もまた翔の自己紹介を聞いてあることに気づく。
「丸藤……? もしかして丸藤亮先輩の知り合い?」
「えっ!? お兄さんのことを知っているんスか?」
「兄さん……そういうことか」
翔の言葉を聞いて典正が納得していると、そこに十代が話しかけてくる。
「なあ、翔、典正? その亮って人はどんなヤツなんだ?」
「丸藤亮先輩はオベリスクブルーの三年生で、このデュエルアカデミアでトップクラスの実力を持つデュエリスト。そのあまりの強さからカイザーと呼ばれているわ」
十代の質問に答えたのは典正でも翔でもなく、入学試験で典正とデュエルをした白上愛だった。
「君は愛か? 久しぶりだな」
「そうね。入学試験以来ね。飛行船でのデュエル、見たわよ。相変わらずいい腕をしているわね。そっちにいる遊城十代君も」
「俺のことを知っているのか? じゃあ、ちょっとデュエルしてみるか?」
相手がオベリスクブルーでも物怖じせずデュエルを申し込む十代のオシリスレッドらしくない態度に、愛は僅かに驚いた後に好意的な表情をみせる。
「そうね。本当は典正君にデュエルを申し込もうと思っていたんだけど……」
「ちょっと待って」
愛の言葉を遮って明日香が現れると、明日香は典正の目をまっすぐに見て口を開く。
「始波君、私とデュエルをしてくれないかしら?」
「……それって昨日の話の続きってこと?」
「ええ。デュエルをして貴方を見極めさせてもらうわ」
典正の言葉に明日香が頷く。
昨日、典正は明日香と亮に一緒に戦ってほしいと頼み、亮は典正とデュエルをすることで彼を信用して共に戦うことを決意した。そしてそれと同じことを明日香もするつもりらしかった。
残り八枚のプラネットシリーズのうち、一番丸藤亮のデッキと相性が良いカードはどれだと思いますか?
-
ThetrippingMERCURY
-
ThesplendidVENUS
-
ThegrandJUPITER
-
ThedespairUranus
-
ThebigSATURN
-
ThetyrantNEPTUNE
-
ThesuppressionPLUTO
-
ThesupremacySUN