僕と絵画とSクラス(仮)   作:亜莉守

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第九問

 

「そういえばだけどさ。何で英霊を呼べるの?」

 

教室に戻り席についた後、疑問に思っていたことを凪人に投げかけた。

 

「あー…事情はいろいろあるけど、俺の場合は偶然かな。それから英霊っていうのは基本的にサーヴァントって呼ぶから」

「サーヴァント……従者のこと?」

「そう、サーヴァントって言うのは、過去、現在までに偉業を成した英雄達の人格を記録し、再現された存在なんだ。サーヴァントにはクラスがあって、それぞれ……弓兵(アーチャー)槍兵(ランサー)狂戦士(バーサーカー)騎兵(ライダー)暗殺者(アサシン)魔術師(キャスター)、最後に最優と謳われるクラス剣士(セイバー)の七つがある。基本的にはこの七つに分類されるんだ」

「けど、イレギュラーもある」

 

西崎君?! 急に割り込んできた。

 

「はい、私のサーヴァントや西崎さんのサーヴァントがそれに当たります」

「へぇ、どんなクラスなの?」

「私のは格闘家(ファイター)です。元々はバーサーカーだったのですが何故か変わってしまって……」

「いいことだと思うよ。ラニにも人間らしさが現れたってことでしょ?」

 

あ、凪乃さん帰ってきた。背後には赤いドレス、金色の髪、ぴょんと跳ねたくせっ毛が特徴的な人物がいる。

 

「お帰りなさい。えっと、その人は?」

「ああ、彼女? 私のサーヴァント。セイバーよ」

「うむ、そなたが新たに加わったという少年か。なんとまあ、きれいな髪だな」

「あ、どうも」

 

セイバーが僕の髪を触る。手つきが妙なのは気になるところだけど。

 

「そういえばだけどさ、吉井って何で髪長いんだ?」

「あー、伸びたとしか言いようが……」

 

それ以上に何も言えないよ。

 

「そっか、それにしても女の子顔負けの髪ね。綺麗……」

 

ため息をついて凪乃さんが僕の髪を触る。いや、だからなんで?

 

「そういえば、阿良々木君のクラスって?」

「あー…かなり特殊すぎて説明がつかないんだよな。名前自体読み方が他のと違うし」

「ん?」

二人組(ツーマンセル)って普通読まないだろ」

「何で二人組?」

 

阿良々木君一人だし。

 

「まあ、色々と。怪異の王(ノーライフキング)と「あれ? もしかして吸血鬼とか?」

「あ、よく知っているな」

「まあ、一応ね」

 

確か真祖の吸血鬼のことを言うんだっけ

 

「僕は半人半吸血鬼だよ」

「へぇ、すごいすごい」

「あんまり凄いって思っていないよなそれ!」

「ごめん、半人半絵とか知っているからさー」

 

僕もそれに近いし。

 

「絵?」

「うん。絵に描いた美少女だよ」

「「「……」」」

 

いや、だから何? って顔しないでよ説明難しいんだから。

 

「初めて聞きましたよ。絵が動くのですか?」

「うん。魂を込めて描いた絵と言うのは魂を持つそうで」

「つまり魂を持った絵と言うことですか」

「そういうこと」

 

その時扉が開き、ダン卿と学年主任の高橋先生が入ってきた。

 

「回復試験を始めるぞ」

 




今のところ『Sクラスの日常』に三票入っています。
アンケートは引き続き実施中、もう一つの方もよろしくお願いします。

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