No side
吉井明久がテストを受ける姿は圧巻だった。見る見る間にテスト用紙を埋めていく。
ただし、
「すいません。これ以上は解けないんで採点お願いします」
一定枚数解くとわからなくなるらしく、採点を頼んでいた。
「うむ、かなりできるようだな」
「でも旦那、振り分けの時あいつ寝てたぜ?」
「逆に言ったら何かの理由で寝てたからあんな成績なだけで実力自体はちゃんとしているってことじゃないか?」
「確かになぁ。ところでだけどあんたんとこの赤いのは?」
「あー……本日、
「うわ、やっぱり根っこからのオカンかよ」
「おかげで俺たち殆ど家事しなくて済んでるんだからありがたいよ」
「マスター、今戻った」
「あ、おかえり アーチャー」
凪人が振り返れば赤い外套に身を包まれた白髪のオールバックに褐色の肌の青年が立っていた。……手に何やら包みを持って。
「マスター、弁当を忘れていたぞ」
「あれ? 悪いな」
「やっぱオカン」(ぼそっ
小声で言ったつもりだったようだがアーチャーには聞こえていたらしい。
「何か言ったか、アーチャー」(シャキン
自前の剣を投影しだす。
「反則だろそれは!」
「「テスト中だから静かにしろ!」」
「あー、すいませんでした。旦那」
「すまない。マスター」
存外ダン卿と凪人も喋っているのだが他の面々は各自作業のために居ないのでツッコミをくわえる人間が居ないのだ。
「終わったー」
「吉井君、数学がまだありますよ」
「うげっ」
明久を見たアーチャーが一言。
「彼は? 見たところ新入りだが」
「うん、新しく入ったマスター。呼び出したものは白野より凄かった」
「そういえば、去年の中頃に少女のためにぬいぐるみ代を出していたな」
ふと、思い出したらしい。
「へぇ、あ もしかしてあの窃盗事件って」
「窃盗? 彼は普通に金を出していたぞ。そういえば、彼に成りすまして誰かの持ち物を売っている不届き者がいたな」
「……まさか、あれって冤罪ってことじゃ」
「?」
「すぐに職員会議にかけよう。本当にまずいことになったかもしれん」
「んじゃ、情報収集行ってきますぜ」
「???」
自分の発言がどうしてこんなことになるのかがアーチャーには疑問だった。
現在、Sクラスの日常に三票。士郎とセイバーのコンビに一票入っております。
アンケートはしばらく続ける予定なのでよろしくお願いします。