「さーて、いよいよ出番かー」
ぐにーと伸びをする。雄二から連絡が来た。敵の代表の守りが手薄になったそうだ。え、連絡手段? 英霊って便利だね。基本的に見えないし、連絡係代わりになるんだよね。ちなみに連絡をくれたのは凪人のサーヴァントのアーチャーさんだ。ロビンさんとクラスが同じだね。
「聞きそびれていましたが、作戦はどのように実行するのですか?」
あ、説明忘れてた。衛宮君(さっき、名前を聞いた)と青いセイバーさん(クラス名は聞いたよ。真名も一応聞いた)後から来たし。そういえば、アーチャーさんが衛宮君を見る目が何か苦手なものを見るような目だった気が……。
「えっと、衛宮君たちはここから普通に攻めて」
「俺たちはって、吉井は?」
「え、おもむろにロープを取り出します」
ロープを取り出す。
「へ?」
「柵に縛りつけて、外れないことを確認して、降ります!」
「はぁ?! 上から窓割って飛び込むつもりかよ?!」
ナイスツッコミだね。
「うん。冗談だよ」
「じょ、冗談か」
「流石に身体能力が足りないし、窓は割らないよ」
「ちょっとまて、飛び込むつもりなのは本気か」
「怪我しないし大丈夫でしょ」
「いやいやいや、一緒に行こうよ」
「それじゃあ奇襲にならないよ?」
奇襲っていうものは相手の意表をついてこそだし。
「じゃあ、こうしようぜ。俺が知っている隠し通路を使って飛び込む」
「あ、そ、そうしようよ! その方が確実だろ」
「うーん、わかった。そうしようか」
あからさまにホッとされた。無茶してるつもりはないんだけどなぁ。
そんなわけで作戦開始!
★
Noside
「くそっ、どうなってんだよ」
前線部隊、中堅部隊、臨時で送り込んだ本隊が全て倒されたのだ。近衛兵団の一部も本隊の方に紛れ込ませたため、近衛兵団は本来の二分の一に減ってしまった。
その様子を見ながら須川と山田が目線で会話する。
「(はーあ、この代表アホだよな)」
「(だな。それに雄二が相手の時点でどんな奴でもだろ)」
「(早く終わってくれ。本気で付き合いきれん)」
二人がため息をついたと同時に教室の襖が勢いよく開いた。
士郎とロビンが乗り込んでくる。
「Sクラス 衛宮士郎。自然科学で代表に勝負を挑む!
「あいよ。承認するぜ」
「Fクラス 福村が受けます!
「Fクラス 横溝が受けます!
近衛の二人が士郎の召喚勝負を受けた。
自然科学
Sクラス 衛宮士郎 VS Fクラス 福村&横溝
254点 平均96点
『承知しました』
召喚獣サイズで青セイバーが現れた。その手にあるはずの剣は何処にも見えない。
「何だ。丸腰じゃないか行くぞ!!」
福村の召喚獣が青セイバーへと突っ込んだ。
「セイバーっ!」
『はぁっ!!』
「なっ」
『遅い!!』
そしてもう一閃。それだけで勝負が決まった。
Fクラス 福村&横溝
DEAD
セイバー
宝具:
風を纏わせることで光の屈折率を変化させ武器を不可視にすることで間合いを測らせない魔法の鞘。召喚獣として呼び出された場合、無条件に発動。ただし、一閃するとその効力は失われる。