「はぁぁぁぁぁ、何やってんだろ?」
街中のベンチ、そこに僕はいた。勢いで家を出たのはいいけど行くあてもないのでこんな状況。ついでに言うなら財布はあれどお金がない。この前、画材代で使い込んだんだよね。あれ描いていたら黄色とかがなくなったし。
「あれ、吉井じゃない」
「奇遇ですね。吉井さんも買い物ですか?」
知った声に振り向けば凪乃さんとラニさんだ。
こんなところで何やってんだろう?
「やあ、二人は買い物?」
「そうよ」
「吉井さんは何をしていたのですか?」
あんまり言いたくないんだけど。
説明すると自分が凹みそうだよ。
「うーん、疲れて」
「えっと、何で?」
「疲れているなら家で休息を取った方がいいのではないでしょうか?」
「吉井、ゲーセン行く?」
「んーまあ、いいよ」
「疲れているというのに変ですね?」
「疲れにもいろいろあるってこと。ラニにもいつか分かるわよ。行きましょう」
凪乃さんって気遣いが上手いんだなぁって知った今日でした。
★
同じく街中、明久たちが歩いているのを見つけた二人の少女が居た。イヴとメアリーだ。買い物に来たのだろう。
「あれ? あれって………」
「明久だね。女の子と一緒なんて。あ、なんだろあの子」
イヴの目線の先には鬼のような形相をしたポニーテールの少女が居た。凄まじいスピードで明久たちを追いかけだした。
「げ、あいつ! イヴ、追いかけるよ!!」
「あ、うん(メアリーにしては珍しい)」
☆
「吉井って何かよくやるゲームある?」
「あーUFOキャッチャーはよくやるかな」
メアリーが意外と人形好きなもので、たまに普通の人が持ちたがらないようなファンキッシュなものも欲しがるのは何でかな?
「そっか、ラニなんか欲しいものある? 私がお金出すから吉井取ってよ」
「いいえ、欲しいものがあるなら自分で取りますから」
「いいの? この前は結構な金額使ったじゃない」
「う………」
ラニさんがかなり渋い顔をした。いくら使ったの?
「じゃあ、自分でお金を出すのは? 技術料ってことで」
「それならば仕方ありませんね」
「ラニの扱い方がよくわかるね」
「え? 何となくだけど」
「何となくでできるあたりがすごいわよ」
何のことだろう? そんなわけでゲーセンへの道を歩く僕の腕を誰かが掴み、僕の体に激痛が走った。
フラグを立ててみた。もちろん、あの狂暴ポニテ娘です。でもさ、あの娘は常識さえ認識すれば普通に乙女だよね? などと言ってみる。書いてて思ったのはむしろ危ないのはツインドリルだ。あの子こそ常識が逸脱している。街中でフォーク投げるし(アニメ版)、暗いのをいいことに暗殺企てるし(第六巻)、ぶっちゃけ明久以外が相手でもやるんじゃない? それにポニテもツインドリルもあれ、犯罪の域に達している気がするよ。