第三十三問
さて、季節は若干飛んで初夏にうつった頃、Fクラスの設備に移ったCクラスが学級閉鎖になった。原因は簡単、生徒が全員体調不良を訴えたため。当然保護者は大騒ぎになった。教師がやり玉に上がる。そこで原因を調査したところとんでもないことが分かったらしい、あの教室は誰かが意図的にボロボロにされていたそうな。で、一人の教師が浮かび上がった。教頭だ。前々から色々とあったらしい、調べてみれば裏金やら学園転覆計画やらいろいろと出てきた。そんなわけで教頭が変わりました。
そんなことはさて置いて。
「では、清涼祭の出し物を決めたいと思います」
教室にみんな集まって文化祭「清涼祭」の出し物決めをしていた。
「なんか展示するじゃだめなの?」
「展示をするにしても何をを決めないと」
「英霊の力って借りられるの?」
「それは……」
「奇跡のような力じゃなきゃありだったはずだぜ」
「あのさ赤い方のアーチャーさんと衛宮君と凪人で料理作って、売ればそれだけで利益でない?」
「「「あ」」」
皆さ、そんなの思いつかなかったって顔止めようよ。普通考えない? 赤いアーチャーさんも衛宮君も作る料理、すごく美味しいよ。すぐその発想に行きそうなものだけど。
「それにここまで美形ぞろいなんだから給仕はみんなでシフト制にすれば回る時間もできるし、どうかな?」
「しかし、人数的にどうかと」
まあ、十人切っているもんなぁ。このクラス。
「あ、そっか。じゃあ、召喚獣使うのは?」
「なるほど、召喚獣化させた英霊を客寄せに使うということですね」
「まあ、そんなところかな。初日限定とかにすればさらに人来るし」
これ、結構効果あるんだよね。
「あ、じゃあロビン呼ぼうぜ」
「ありね。ダン卿と西村先生にフィールドを頼むわ」
そうだよね。西村先生担任やってないはずだし。
え? Fクラス? 福村先生だよ。問題児ではあるけど山田君が代表やってから問題行動もなくなったし。ただ、止めた理由がモテたいってどうなんだろう。てか、山田君どうやってFクラスを纏めたんだろう。
こうやって次々とクラスの決め事が決まっていた。
★
その頃、Aクラス。
「では、執事メイド喫茶と言うことでいいでしょうか?」
木下優子を議長として、出し物の話し合いがもたれていた。
後方に座る雄二と蒼がこそこそと話している。
「執事メイド喫茶ねぇ。めんどい」
「だね。ボクはアッキーのとこの出し物見たいよ。ぜええええったい面白そうなことやっているよ」
「だな。普通じゃ考えない代物やってるぜ」
「……雄二は吉井のところに行くの?」
「翔子?!」
「あんたらな、話し合いに参加せえよ。勝手に配役決めるで」
「「あ、マズっ」」
その後は大人しく参加した二人、どうにかキッチン役を手にした雄二と学園長に別件で呼び出され、クラスの出し物には参加しないことになった蒼だった。
☆
「へぇ、召喚獣使った喫茶店か面白いこと考えるな」
「せっかく物理効果持ちの召喚獣が使えるんだから使えるところは使わないと」
ここはSクラス校舎にあるカフェテラス、最近友達何人かがこっちで昼を食べるようになってきた。今日のメンバーは雄二とくなちゃんと秀吉と山田君、それから凪人と衛宮君。須川君は部会、真白と一夜はクラスの出し物をお昼を食べながら決めるらしい。
「吉井が言うまで全然考えなかったよ」
「だな。アーチャーをキッチン係にするとは」
「アーチャーとは……弓兵かの?」
「あ、説明してなかったね」
くなちゃんと秀吉、山田君には全然してなかったよ。
そんなわけで説明しつつお昼ご飯を食べる。
「衛宮士郎の時点であれ? とは思ってたけどFate/要素入ってんのかよ」(ぼそっ
「山田君何か言った?」
「何でもないぜ。それにしても英霊って何かと便利なんだな」
「そうでもないぞ。時には小姑のように小言を言われるし」
「赤い方のアーチャーさんってお母さんみたいだよね」
「確かに。世話焼きなお母さんって感じがするよな」
「……それがお前の将来だぞ。衛宮」(ぼそっ
「なんか言った?」
「何も」
その後ものんきにお昼を食べながら自分のクラスの出し物について話す僕たちだった。
「へぇ、Fクラスは本格中華喫茶なんだ」
「うむ。中華が得意な者がおっての」
「Aクラスが執事メイド喫茶ってちょっと意外だぜ」
「給仕役に選ばれそうになったときはひやひやしたぜ」
「ゆーじの執事姿見たかったのにー」
「まあ、雄二が料理担当は妥当だよね。上手だし」
というか坂本家の料理を一切合財担っているのは雄二なんだよね。
「そうじゃ、明久に頼みごとがあっての」
「なに?」
「クラスに飾る絵を描いてほしいのじゃが」
「いいよ」
何にしよう。中華って言ってたよなぁ。
「あ、俺の方も頼めるか? お前ならいいの描けそうだし」
「え、Aクラスは品のいい絵が飾ってあるでしょーに」
「どうも、喫茶店には合わなくてよ。そんなのでクラス経費使うわけにいかないだろ」
「ハイハイ只でやればいいんだね」
「いや。クラスの奴らが欲しいと言った絵が××万するやつでな」
「「「高っ」」」
そこそこ有名な人の絵って普通それくらいするけど。
「そういうわけで画材代は一切合財こっちで持つので描いてくれ」
「! 超好条件じゃないか。てか、学園祭関係の絵の画材代全部吹っかけるかもだよ?」
別にやらないけど。あ、でも秀吉の方の頼まれたのはやろうかな
「別にいいぜ。代金全部蒼持ちだから」
「……お金ってあるところにはあるよね」
そういえば、くなちゃんはお金を捨てるほど持っている大金持ちだ。
真面目に考え直した結果、清涼祭編に落ち着きました。教頭の暗躍が無いので基本ほのぼのとした話になること請け合いです。
それから、山田は転生者だったります。普通に溶け込んでいるからわかりづらいけど。