僕と絵画とSクラス(仮)   作:亜莉守

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第四十問

 

「だから、しつこいって言ってるんでしょっ!!」

 

お化け屋敷を出たらギャリーがナンパされていた。

………男に。ギャリーは美人だけど流石にナンパされるようなことはないと思ってたよ?

 

「どうすんのさ」

「普通に助けるわよ」

 

母さんが割って入る。

 

「こいつに何やってんだよ。あァ?」

「ひぃっ」

 

ドス効きすぎでしょ? やったら似合いそうだなぁとか、思ったことはあったけど実際に見ると凄いね。まあ、感心する前に僕も動こうか。

 

「悪いけど、この人僕らの連れだから……失せろ」

「っ」

 

おお、逃げた逃げた。よかったよ

 

「ありがとうね」

「よかったよ。ギャリーが無事で」

「なんてことねーよ」

 

? 今、母さんの口からありえない口調が出たような。

 

「あんた、口調口調」

「あら、ごめんなさい」

 

よかった。いつもの母さんだ。

 

「次、どこ行く?」

「確か演劇部の公演もうすぐよね」

 

ギャリーがパンフ見ながらそういった。そういえばそうだ。

秀吉にも見に来てほしいって言われたんだった。

 

「じゃあそこにいだだだだだ」

 

急に腕が痛くなった。この感じ、まさか

 

「よしいぃぃぃぃぃ」

 

般若のごとき島田さんがそこに居た。でも、それ以上に……

 

「おい、そこのぺったんこ」

「お嬢ちゃん? ちょっと、いいかしら?」

 

島田さんの肩を掴んだ二人の方がよっぽど怖いよ。いつの間にか腕が自由になったのでとっさにちょっと離れた。

 

「おー、なんかすげーことになってんな」

「何があったの?」

 

井上と永君がそこにいた。

 

「よくわかんない。少なくとも何もやっていないのに腕を折られかけた」

「よし、あいつを(社会的に)殺すか」

「だね。明久君何も悪くないみたいだし」

「いやいやいやいや、やったらまずいでしょ?!」

 

島田さんはともかくみんなの手が汚れるのは嫌だよ?!

 

「相変わらずお人好しだよな」

「うんうん。でもね、そんなものばれなきゃいいんだよ?」

「そういう意味じゃなくってみんなの手が汚れるのが嫌なんだよ」

「(お、珍しい)」

「(流石の明久君でも辟易してるんだ)」

 

大体さ、

 

「愛してるも恋してるも免罪符になんてならないんだよ? 島田さんはわかってないよ」

「それは確かにだよな。とりあえずあいつを転校させようか」

「てかさ、学校側も見逃すなんてよくやっているよね」

「転校はまずくない?」

 

島田さんにだって親の事情とかあるだろうに

 

「じゃあ、金輪際白姫に近寄らせないようにするか」

「出来たらいいよね。クラス校舎に来るなって言ったらあっちに行ったときに襲撃しかけられるし、休日も襲われたんだけど」

「ま、とりあえずはお前のとこの姉御が全部やってくれそうだし」

「母さん?」

 

ふと視線を戻せば母さんが何やら満足げにこちらへやってきた。島田さんの方は担架使って運ばれている真っ最中、ギャリーも結構すっきりした顔をしている。

 

「たっだいまー」

「ところでだけど母さん、何やったの?」

「いやー、あのまな板ウチの息子に手を出すなんざ百年早いってーの」

「だから何やったの?」

「知らない方がいいわよ」

 

 





最終兵器明久母発動です。何をやったのかは皆様のご想像にお任せします。皆様個人が想像する法的には大丈夫かつ人生レベルのトラウマが残るものそれが正解です。
これより当分は島田さんは大人しくなります。

結局、暴走するメンツが見つからずじまいでした。そんなわけで次回から新キャラ登場予定です。

明久的には島田さんはもう苦手の部類に入っているようだ。
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