島田さんを亡き者(違う)にした後。
「さて、演劇部の公演場所って何処なの?」
「そこで普通に続けようとする母さんの根性が凄いよ」
「そこがあんたの母さんよ。行きましょう」
凄いなぁ。母さん、ギャリーもだけど。場慣れしているっていうかさー。僕としてはあれくらいの余裕欲しいよ。
「うん」
「あ、おれも行くよ」
「僕もそうしようかな」
井上も永君も行くらしい。二人とも暇なんだね。
「えー」
「そういえば明久、あんたが背景描いたんだって?」
「はぁー、あんまり見てほしくないんだけど」
大切なことに気が付く前に書いたせいで酷いものが出来上がってるんだよね。でも、
「どんなものでも描いたものには自信を持ちなさい」
「はーい」
そうだよね。ギャリーの言うとおりだ。自分の作品には自信を持たないと!
「前より自信のある顔しているな。いいよなぁ」
「ん? どうしてさ、井上の作品、僕は嫌いじゃないよ」
「自分で納得できなくちゃ無理だよ」
まあ、そうだよね。僕もそう思うし。作品作る人間の一生の悩みかな。
「ま、そうだよね。おわっ」
誰かにぶつかる。途端にぶつかった人物の手元からなんかよくわからない腕輪のようなものが足元に転がってきた。
「あ、落ちたけど大丈夫?」
腕輪を拾って渡そうとすれば、
「どけっ!!」
「うわっ」
突き飛ばされた。いきなりなんだろう? てか、この腕輪何?
★
正直うらやましかった。人にチヤホヤされて、考えないでも物語の主役になって……だから
「この『物語』をぶっ壊してやろうと思うんだ」
冷たい目をした少年が目の前の人物、いや本人は『登場人物』としかとらえていない人物たちを睨みつけた。
少年の腕には禍々しい『腕輪』が付けられていた。
「さあ、狂った『祭』を始めようぜ」
少年の目に濁ったものが満たされ、濁った眼を世界へと向ける。
ここに
★
「……ああ、遠坂か? 久しぶりだな。衛宮の奴はそこに居るか?」
明久の母親が校舎の壁に寄りかかって誰かに電話をしていた。片手には火の付いたたばこ…のような何かががある。
「衛宮、久しぶり。今自分のとこの息子の学園祭に来ててな。いや、自慢話だったら後で聞かせてやるし、お前の息子についても後で話してやるよ。それより、不味いことになった…どこのガキだか知らないが、あの化け物を呼び出しやがった」
電話越しの声が絶句する。
「そーだよ。あたしらが必死こいて封印したあの化け物だよ。しかも前回とは違ってマジのサーヴァントときてる。あんた、こっちに帰ってこれるか?」
電話越しの声の主と横で聞いていたらしいもう一人の人物があわてる。
「無理……だよなぁ。今確かロンドンかロシアだろ? そういえばあんたの奥さん元気にしてるか? あ、そうだ。うーん、でもなぁ」
電話の相手はまさかといった感じで黙った。
「いや、止めるか。あの子に戦闘はきついだろうし」
ちなみにだが誰を呼ぼうとしたのかと問いかけられた。
「ん? 規格外ライダーの主。日本に留学してたはずだが……まあ、坊ちゃんに貸しを作るのはいいけれど、ちょっくら面倒なんだよなぁ」
あからさまにホッとする二人。
「でも、緊急事態だし誰かよばねーと無理だよな……それとも、子供たちに賭けるか」
その声には覚悟がこもっていた。すべてを任せきるという覚悟が。
「保険は欲しいよなぁー……はぁ」
何があったのかなんて知らないけど新キャラ登場です。
『原作』の主人公になれなかったことを逆恨みしている転生者のイメージ。正直竹中よりも性質が悪い。中央に立つ努力もしないで主人公になれなかったことを逆恨みしている真っ最中、逆恨みの果てにアヴェンジャー呼び出しました。
明久母は魔法使い、しかも現在普及している魔術回路なんて無視して独自の論理でつっぱっしる。とあるの新約二巻でインデックスさんが言っていたけど「足で文字を書く」ようなことをやってます。そのくせバグのように強いです。Zeroメンバー名前だけでてますが出しません。人物を把握できていないもので、助っ人誰にしよう。
かなり昔に文月の地で何かがあった。ということだけは書いておきます。
※うっかり一巻と書いていましたが二巻の誤りでした。