さて、普通に(?)一日目が終わり、二日目。
体育館に作られた特設ステージでは白熱の召喚獣バトルが行われようとしていた。
「……絶対に負けない」
「こっちこそだよ」
……正確に言うと本人同士のオーラのぶつけ合いが起こっていた。
霧島翔子と白波凪の激しいにらみ合いが続く。
「あはは、なんかごめんなさいね」
「こちらこそよ」
それぞれの隣に立つ木下優子と白波凪乃が苦笑いしながら話す。
ふと、凪乃が何かに気が付いたらしく表情が笑顔に変わった。
不思議に思った優子が視線の方を見れば、明久がメアリーと一緒に凪乃に向かって手を振っていた。
「………むぅ」
「?」
優子の雰囲気が変わったのに少々驚く凪乃だったがその疑問を昇華する暇もなく。教師の声が響く。
「それでは準決勝二回戦始め!」
「「「「(……)
それぞれの召喚獣が呼び出される。翔子の召喚獣は鎧兜に日本刀、優子の召喚獣は西洋鎧に大きなランス、凪の召喚獣はキャスター、凪乃の召喚獣はセイバーだ。
『(全く、喋らずに戦えというのは若干苦痛だな)』
『(ま、ご主人様のお願いですから頑張りますけど)』
今回は召喚獣たちは喋らないらしい。
「……負けない!」
「こっちだって」
「……」
「あ、あの? 木下さん?」
翔子の召喚獣とキャスターが組み合う。優子の召喚獣がすごい勢いでセイバーに向かっていく。セイバーは簡単にいなすが、それでも食いついていく。
「(何だろうこの感じ。あ、そっか島田さんだ。あー吉井ってモテるのね)」
セイバーが徐々に追い詰められていく。それに気が付いた凪乃が小声で何かを呟く。すると
「え? 操作が?!」
「今よ!」
優子の召喚獣の操作が効かなくなった。凪乃がコードキャストを発動したのである。
『うむ、天幕よ落ちよっ!
セイバーの
「まだまだっ!」
「させないよ! BGAABA!!」
凪乃が謎の単語を叫ぶ。すると、優子の猛攻ををセイバーは防ぎ切った。
「一気にたたみかけるわよっ!」
『この剣をそなたにっ!!』
セイバーの
「あ」
「私の勝ちね。……ま、冷静に判断されていたらどうなったかわからないけど。木下さん、少しは冷静に戻ったかしら? 愛してるも恋してるも暴力をふるっていい免罪符にはならないそうよ。吉井がそう言っていたわ」
「……ごめんなさい。ちょっと暴走してたわね」
そこで冷静になれるあたりが島田と違うところだろう。二人が握手をする。
もう一方の対戦は
「勝った!」
「……負けた」
凪の勝利で終了したらしい。白熱した勝負に会場が湧く。
そんな会場の様子を眺める少年が一人、
「チッ 脇役のくせに目立ちやがって」
件のアヴェンジャーを呼び出した少年だ。凪と凪乃に鋭い視線を浴びせる。
「それにしてもあいつらは何なんだ。『原作』にはいなかったし……」
ブツブツと呟く少年。その足元には二人の人間が転がっていた。実は彼らは決勝戦進出を決めていた人物たちだ。それを少年が急襲し、動くのすら不可能にしたのだ。少年はアヴェンジャーの能力を使って決勝戦に紛れ込む予定だ。そして、世界を壊す。その予定だ。
「でも、転生者とは違うし……」
少年の考察はまだ続く。少年の影があやしげに揺らめいた。
木下さんが暴走しかかりました。木下さんも今明久にちょっと惹かれ気味です。でも、カップリングにするつもりは微塵もない。
あ、そうそう。明久母のサーヴァントどうしましょう?
・一案:聖杯戦争の
・二案:北の地の(自称)英雄。
・三案:つまり白セイバー。
・四案:何か案があればご自由に。
です。
どれにしても規格外なのは間違いないと思っていただいて結構です。サーヴァントのステータス出さないとなぁ。