清涼祭二日目、僕はメアリーと一緒にとある人物を待っていた。メアリーには昨日のことは全部説明済み、それを承知で来てくれた。本当に度胸あるなぁ。
「お、姫、メアリー」
「久しぶりだね。明久、メアリー」
白い髪に赤い目の男、賽神因幡と金色の目にエメラルド色の目の少女、アリア・
「久しぶり。因幡、レット」
「久しぶりね。因幡、アリア」
因幡がきょろきょろと周りを探す。どうしたんだろう。
「で? 件の英霊っていうのは?」
あ、そういうことか。
「ああ、わんこー」
「わぅー?(どうしたのー?)」
「これが英霊……って、大神アマテラス?!」
「あ、因幡は知ってるんだ」
僕は全然わからなかったよ。あ、わんこまた姿を消した。
「つか、こんなもん呼び出すって姫どんだけすごいんだよ」
「そうなの?」
「ああ、凄すぎだろ」
そんなにすごい生き物なのか、わんこは。わんこ(因幡たちには見えない)も誇らしげにしてるし本当なんだろう。
「そうなんだ。それでね、アヴェンジャーの召喚者を探すの手伝ってほしいんだけど」
アヴェンジャー、随分と危険な英霊らしい。何でそんな英霊を呼んだんだろうなぁ?
「了解、そのアヴェンジャーとやらの波長を教えてくれ」
「この腕輪らしいんだけど」
僕が拾った腕輪を因幡に渡した。
「うわ、すげぇ禍々しい波長だな。了解した。見つけたらどうしたらいい?」
「こっちに連絡入れて欲しいんだ。なるべく一人で相手とか考えないでね」
「わかった。そうだ、レット。あれ」
「おお、そうだったね。はい、これ」
レットにイアリングのようなものを渡された。
「これは?」
「ついに完成したんだよ。超小型通信機! なるべく現実めいた妨害はどうにかできるようになってるから」
「魔術や陰陽術関連も俺が出来る範囲でどうにかした。これを使って連絡を入れる予定だ」
「はぁー、世の中ってどんどん便利になるね。明久」
「そうだね。こんなの漫画の中だけだと思ってたよ」
レットは本当に天才だなぁ。でも、時々とてつもなく変なものを作るけど。耳に装着してみる。結構軽いしつけてる感じもほとんどない。
「じゃ、頑張ろうか」
「「「おー!」」」
☆
因幡とレットといったん別れてメアリーと一緒に歩く。今日のシフトは全面的に無しになった。正確に言うと昨日で僕のシフトは全部終了ってことになったんだ。
アヴェンジャーの一件もあるし、それ以上に昨日は忙しくて参加できていなかったレオ君とラニさん、遠坂さんの三人が入るってことになった。ちなみに一日だけ参加は学園側の方針として認められないってことでダメになったよ。
「それにしても賑やかね。ちょっと俗っぽいのもあるし」
「あ、そっか。メアリーのところは女子高だもんね。品のいい感じがしそう」
「逆に言ったらつまらないよ。本当に文化祭って感じだから」
調べものして発表したりするだけならしい。
「出店は?」
「そんなにないわ。ここみたいに創意工夫があるわけでもないし」
「へぇ。でも、メアリーたち毎年楽しみにしてるじゃないか」
「うん。でもね、隣の芝は青いっていうべきか」
まあ、わからなくないかも。
「そういえばあたし召喚大会見たいんだけど」
「まあ、召喚獣って珍しいもんね」
正直そこに興味があってここに受験したし。ま、一番は学費の安さだけど。
「じゃあ、行こう」
「うん」
☆
召喚大会の会場に着いた。あ、凪乃さんたちの試合だ。
ぶんぶんと手を振ってみれば笑い返してくれた。おお、凪乃さん目がいいんだ。
ふと目の端に昨日ぶつかったあの子がうつった。あ、
「あれ」
「ん? ああ、あの淡い紫の?」
「そうそう、昨日ぶつかったの」
「! 嘘でしょ。追わないと」
「あ、居なくなった」
淡い紫色の髪をした男の子はもう居なくなっていた。
現在、一案に二票。二案に二票。三案には零票。
それから四案ということで、
「戯言・人間シリーズ」より 人類最強の請負人:哀川 潤 (クラス名募集中)
「めだかボックス」より 平等なだけの人外:安心院 なじみ(同じくクラス名募集中)
「大神」より? 救村の英雄…? :スサノオ (クラス名:ドラゴンスレイヤー)
が、入っております。ぶっちゃけ、安心院さんか潤さんの方がストーリー展開が楽なことに気が付いたのは後の祭。