「いや、うぬたちは気にしないでよいぞ」
「そうか?」
「うむ」
忍がそういうのならばそうなのだろうと白野が納得し、その場はお開きとなる。
「さて、そういえばミスドのドーナツ売ってる出店があったな。買いに行くか?」
「本当かの!」
忍の目が輝いた。
「予算は……三人分だし千円か。まあ、忍は俺の分一つ貰っていいから。俺甘党じゃないし」
「絶対じゃぞ!」
「暦は?」
「……俺も食べる」
何時の時代になったとしても、食という概念は大切なようだ。
★
決勝戦ちょっと前、早めに昼食を取るべく凪乃と凪が出店を回っていた。
「それにしても人多いわね。喫茶店大丈夫かしら」
「そうだね。様子見に行こう」
喫茶店は大大大大盛況だ。行列すらできている。
「う、うわぁ」
「大人気だね」
行列を見つけた二人が青ざめる。シフトがほとんどなくて助かった。
「あ、凪乃! 凪! 手伝いなさい!」
偶然外に顔を出した遠坂が二人の姿を見つけて声をかける。
「いや、これから決勝だよ!」
「そうよ。ごめんなさいね」
「そうなの。あ―――もう、凪人は帰ってこないし」
シフトじゃなくても手伝ってほしいらしい。ちなみに凪人は現在アルクェイドと志貴に振り回されている真っ最中だ。
「しょ、しょうがないよ。見つけないと大変だよ!」
「それはそうなんだけどね。あ、時間大丈夫?」
時計を見れば決勝直前になっていた。
「あ、行かないといけないわね」
「お腹減ったなぁ」
「出店で買いましょう」
凪を引っ張り、凪乃が走る。
「もう!」
☆
「あ、決勝間近だ」
決勝かぁ。凪乃さんたちが出るのは知ってるけど相手はどんな人なのやら。
トーナメント表を眺めるけどよくわかんない知らない人だった。
誰だ。
「行きましょう。明久」
「うん、行こう」
そこへ向かう途中でふとあの時ゲルテナ展で感じた雰囲気を感じた。何だろう、どこか愛憎渦巻くって感じのやつ……最近になってようやくゲルテナの気持ちがわかったようなわからないような感じがする。まあ、メアリーに言ったら一蹴されるんだろうし言わないけど。
「……(悪いことにならなきゃいいけど)」
一抹の不安が頭をよぎった。
ゲルテナ展の美術館を思い出し戦々恐々としながら僕は決勝戦を観戦するため(ついでにアヴェンジャーの召喚者を探すため)に会場へと向かう。
えー、アンケートの方ですが、
一案が二票、二案が一票だったので削り、
四案として
人類最強の請負人、
平等なだけの人外、
救村の英雄…?
となっています。