黒い暗闇の中、淡い紫の男にしてはもみ上げがかなり長い髪に青の目と黄色の目のオッドアイの少年がぼぉっと浮かび上がる。アヴェンジャーを召喚した少年だ。
「………」
周囲がうごめき、少年の右腕、令呪があるほうの腕が奇怪な音を立てだす。
「いよいよだ。壊してやる」
誰に言うわけでもない、独り言が続く。独り言が増えるたびに彼の影がうごめく。
「壊してやる」
少年の濁った目が狂気に変わる。
「コわシて、こワしテ……」
★
試験召喚大会控え室、そこに凪乃と凪がいた。
「それにしてもアヴェンジャー見つかったのかしら?」
「わからないよ」
出店で買ったらしいたこ焼きと焼きそばが並べられている。そして、大半がすでになくなっていた。
「あ、おーい!」
白野が中へと入ってきた。
「西崎君?!」
白野がいきなり現れたので凪がテンパる。
「よかった。間に合った」
「ど、どうしたのかな?」
「実はな……」
アヴェンジャーの召喚者が決勝戦の相手とすり替わったことを知らせる。
「うわぁ、それ本当なの?」
「ああ、暦が持ってきた情報だから間違いないよ」
「わかった。十分に警戒するね」
そこに案内担当の教師が入ってきた。
「白波凪乃さん、白波凪さん、出番ですよ」
「あ、はい」
「頑張ろう。お姉ちゃん」
「うん」
二人が去った後、残された白野がつぶやいた。
「……俺も動かないと」
☆
「うーん、超満員だね」
「そうね。これは見えないかも」
僕らがお客さんを眺めながらどうしようかと考えていると。
「あ、明久とメアリーなのです」
「よー、姫、メアリー」
友人二人が声をかけてきた。
「あ、真白に一夜」
「因幡やアリアの時も思ったけど、まだ姫って呼ばれてるの?」
「……うん」
いい加減にしてほしいんだけどなぁ、黒歴史だし。
「二人も観戦なのですか?」
「そんなとこなんだけど、これじゃあね」
親指で会場を指す。
「満員なのです」
「見えるか見えないかの瀬戸際だな」
そうなんだよねー。どうしよう?
「あ、そうだ。Aクラス行きませんか?」
「Aクラス? 何で」
「大画面で見れるようになっているはずなのです。多分誰かが席を確保してますし」
雄二かくなちゃんがやってそうだね。
「そっちに行こうぜ。これは酔いそうだ」
うん、人が多すぎるよ。
「そうする? メアリー」
「そうしましょう」
ピーピーピーと僕にだけ聞こえる音量で音が聞こえた。
たぶんレットの通信機からだとおもう。アヴェンジャーの召喚者が見つかったのかな?
「(あ、レット?)」
『あーあー、姫 聞こえる? あたしだよ。アヴェンジャーの召喚者を発見、試験召喚大会の会場』
「(わかった。了解)」
三人からそっと離れて、会場に戻った。なんだかんだで迷惑かけたくないし。
「あれ? 姫は?」
「いないのです」
「明久のばか―――――っ!」
アンケートの方ですが、
一案、聖杯戦争の
四案として、
人類最強の請負人
平等なだけの人外
救村の英雄…?
「大神」より、月へ帰れ! いや実はシリアスキャラなんだよ? ウシワカ(クラス名は未定) 一票
です。今日で締め切る予定