「……はぁはぁ、戻ってきたのはいいけど、どこに居るんだろう?」
どうにか会場へと戻ってきた僕だけどアヴェンジャーの召喚者って何処に居るんだろう? レットに聞いておけばよかった。てか、レットたちと合流すればよかったんじゃ……。
『さて皆様。長らくお待たせ致しました! これより試験召喚システムによる召喚大会の決勝戦を行います! 各選手入場です!!』
ああそうか、もう対戦がはじまるんだ。って
「……なんだろう、あのもや」
会場を覆うように黒い靄がある。一体なんだろう?
『まずは2年Sクラス所属・白波凪乃さんと、同じくSクラス所属・白波凪さんです!皆様拍手でお迎えください!』
凪乃さんたちが入ってくる。でも、
「凪乃さんたちってわけじゃないんだ」
『そして対する選手は、1年Aクラス所属・
対戦相手の二人が入って来るはずなんだけど……
「……何あれ」
どす黒い靄に覆われた
★
「はぁぁぁぁ、めんどい」
「そんなこと言うならやめたらどうだい?」
茶髪の女子高生ぐらいの外見の女性と黒髪にオレンジのヘアバンドを付けた同じ年ごろの女性が文月学園の校舎前に居た。言わずもがな茶髪の女性は明久の母である。
「だってさー。結局あたし一人だよ」
助っ人は誰も連れてこれなかったらしい。
「おやおや、僕のことは置いてけぼりかい」
「あんたが居るってのはちゃんとわかってる。でもさー」
この状況を自分一人で打破する自信はないらしい。
「そんなことを言うなんて自信がないのかい?」
「はいはい、頑張りますか」
それでもどうにかしてしまうのが彼女の強みなのだが。
☆
「マズイ、マズイ、マズイ なんだかよくわからないけどあれはマズイよ」
黒い靄に危機感を覚える。どうする……
「誰かに知らせなく……あ」
一人で突っ走っておいて今更助けに来てもらおうって方が虫が良すぎるよね。
「そうだよなぁ。さて、どうしようか」
★
「……(ねぇ、凪。こいつ……)」
「……(お姉ちゃんもそう思う? 何かはわからないけど、なんかヤバイって感じするよね)」
二人の前には対戦相手が並んでいるのだがどうも様子がおかしい。なんというのか
『さあ、試験召喚大会も残すは決勝のみとなりました! それでは両者用意はよろしいでしょうか!』
召喚しようかと凪と凪乃が身構える。しかしそれより先に、対戦相手が口を開いた。
「「
言の葉が紡がれるや否や召喚大会会場がどす黒い空間に包まれた。
「!」
「お姉ちゃん!」
パニックになる会場、しかしそれも少しすると治まった。騒いでいた人々が昏倒したのだ。『文月学園の生徒』を除いて、しかし無事だった生徒たちも段々と目がうつろになってゆきほとんどの生徒が倒れてしまった。
「っ(どうなってんのよ、これ)」
「……(これがアヴェンジャーの能力ってことかな)」
言葉には出さずに目線で会話をする二人、見れば対戦相手のところに一人の少年が立っていた。淡い紫の髪、青と黄色……いや、金色の目の少年だ。金色の方の目がギラギラと二人を見つめている。
「(お兄ちゃんは大丈夫かな)」
「(みんな…………)」
アヴェンジャー出現! 一応「stay night」仕様、人格などはありません。
アンケート結果は