僕と絵画とSクラス(仮)   作:亜莉守

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第五十問

 

こちらSクラスの喫茶店。

 

「……何でさ」

 

アヴェンジャーによる骸の被害を受けまくっていた。

油断していた士郎に迫る骸をセイバーが叩き斬る。

 

「士郎! しっかりしてください」

「! 悪い、セイバー」

 

セイバーに謝罪する士郎、セイバーの背後に迫った骸を見つけ、叫ぶ。

 

投影開始(トレースオン)ッ」

 

手から伸びた剣がセイバーの背後の骸を突き刺した。

 

「しかし、こう数が多いと……」

 

うわぁとか言いながら周囲を眺める士郎、かなり集まってきた骸を魔術の光が一斉掃射する。

 

「ほらっ、ボーっとしない!」

「はぁー、またこれかよ」

 

凛とランサーだ。ランサーが前衛、凛が後衛の典型的スタイルを取り、骸を次々と片付けていく。

 

「ランサー、加減も遠慮も無しよ!」

「あいよ、嬢ちゃん!」

 

                   ★

 

少々遠くの廊下。

レオは凛と士郎のために、と休憩時間に食べ物を買って戻る途中で骸に出くわした。

 

「これは一体どういうことでしょうか」

「何かが起こっていることは間違いないようです」

 

魔術やガウェインの剣術で倒しつつ教室へ向かうのだがそれでもキリがない。

倒し損ねた一体がレオに向かう。

 

「! レオッ」

 

ガウェインが向かうが間に合わない!

レオもとっさに目をつむるが衝撃はやってこなかった。

 

「これは……」

「よ、ハーウェイ無事か?」

「西崎さん!」

 

西崎白野とそのサーヴァント阿良々木暦の二人が居た。

暦の振るう剣で骸たちは一瞬で消されていく。

 

「アヴェンジャーが現界したらしい」

「アヴェンジャー? 確か、文月の町を襲った災害の元凶と呼ばれる存在…とか」

「え? そうなのか?」

 

そんな話は初耳だ。

 

「はい、兄さんが……ちょっと」

 

少々言葉を濁すが白野はそれに気が付かず素直に驚いた。

 

「へーそうなんだ」

「あれから兄さんは人が変わったように吹っ切れましたか」

「どんなふうに?」

「家出をして、行方をくらました挙句の果てに自分の会社を経営しだしましてね」

「凄いな」

 

自分の会社を経営するなんてすごいの一言ではないだろうか?

 

「そうですよね。でも、僕の立つ瀬がなくなってきている気が……」

 

曲がりなりにもレオが次期当主とはいえ、選ばれなかった方の兄がそんな実績を作り上げたのだ。レオにも……と期待する半面、兄を呼び戻した方がいいのではないかという意見も上がっている。

 

「ハーウェイはハーウェイだろ? 別にお兄さんと比べる必要なんかないぜ?」

「……それで済めば楽な話なんですけどねぇ」

 

レオが嘆息した。その言葉はうれしいがその言葉でどうにかなるような問題ではないような気もするのだ。しみじみとした雰囲気が二人を包んだ。

 

「はーくーの―――っ!!」

「あ、悪い悪い」

 

もちろん、こんな会話ができているのはサーヴァント達の努力の結果である。

 

「よく、話す、余裕が、あるな!!!」

 

キレている暦をはいはいどーどーとなだめすかして、白野が言う。

 

「じゃあ、今度は俺がやるよ」

 

暦とガウェインの前に立つ。そして、瞑っていた目を開くと左目が極色彩に変わった。

 

「一」

 

まず手始めと言わんばかりに飛びかかってきた骸がすべて霧散した。

 

「二」

 

次に近くの骸がすべて霧散する。

 

「三」

 

最終的には廊下全部の骸が霧散した。

 

「ま、こんなもんか」

「西崎さん、貴方………」

「まあ、曲がりなりにも俺はマスターってことで」

 

笑う白野に暦とガウェインがツッコミを入れる。

 

「それで説明していい話じゃないだろこれは」

「そう思いますね」

 

確かにそうだ。普通こんな能力を持ったマスターが居るとは通常思わない。

サーヴァントが規格外なら、マスターも規格外だった。

 





別に白野さん、規格外ってわけでもないし、白野さんの眼は『直死の魔眼』……に限りなく近くて限りなく遠い何かです。それ以前に片目だ。

話を書き進めていったら白野さん物凄い勢いで主人公をかっさらいだしたよ?!

ところで主人公の条件って何でしょうね?
個人的には『話の中心に立つ』ことなのかなって思います。
主人公属性の人間が多すぎる。てか、主人公ですもんね暦にしろ、白波兄妹にしろ、士郎にしろ……って多っ?!
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