僕と絵画とSクラス(仮)   作:亜莉守

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第六十一問

全力疾走で遠坂家を駆け抜ける凪人。反対方向から来ていた凛が立ち止る。

 

「あら? 凪人、どうしたの?」

「わりぃ、遠坂 それどころじゃないから」

 

凄い速度でさらに走って行った。

 

「……? 何だったのかしら」

「さぁな。見に行ってみるか?」

「うーん、こういう時の凪人って関わらない方が吉なのよね」

 

これがのちにちょっとした惨劇を生む。

 

                   ★

 

件の部屋の前。

 

「うーん、アーチャー」

「ここで間違いないようだが……!! マスター、伏せろ」

 

突如として響く爆発音、地面がかなりの震度で揺れた。

 

「?!」

「この出力、まさか手榴弾? いや、封印までされている人物が現代兵器を使うとは考えにくい」

 

凪人の目が(とりあえず無事な)部屋の扉を睨み付ける。その目は淡く光り、よく見れば1と0の数列が物凄いスピードで流れていく。

 

「いや、ありうるぞ。例えばの話だが、某魔法使い殺しがサーヴァントでサーヴァントに技術を叩きこまれていたとしたら?」

「……マスター?」

 

凪人がアーチャーの目を見る。どうやら本気のようだ。

 

「お前はわかったんだろ。俺の能力」

「……承知しているつもりだが、流石に無いんじゃないか?」

 

しょーがねーなー。と言いながら凪人が一つ空咳をした。

 

「なあ、エミ「っ」

 

ガンっ、結構いい音が鳴る。アーチャーが全力で殴ったのだ。

 

「っー……はぁぁぁ」

 

痛みに耐え、大きく息を吐く。

 

「マスター? いや、凪人一体何の真似だ?」

「今、俺はお前のことを元となった人物で呼ぼうとした。が、ここでのあいつがお前のようになると想像できるか?」

 

この世界に居るアーチャーの元になった人物はあまり正義の味方にあこがれていない。さらに言えば他の世界で『冬木大災害』として知られる第四次聖杯戦争の顛末はどこかのイレギュラーサーヴァントを連れた二児の母によってぶっ壊されている。

 

「………いや、不可能だな」

 

凪人がにやりと笑った。

 

「……だろ? つまりこの空間に先ほどまで居た奴は何の因果か『正義の味方』を呼び出した。どういう生き方かは知らんが概念的英雄に上り詰めたあの人の姿と記憶を纏った奴をな」

「なるほどな」

 

アーチャーが納得したのを見た後、凪人が顔を引き締める。

 

「さて、開けてみるか。結局XXXに問い合わせてもここのマスターわかんなかった」

 

開けてみれば少々ボロボロにはなっていたが部屋は無事そのものだった。多分危害を加えられても再生するように何処かのルーン使いがやったのだろう。もしも他の世界通りアーチャーのモデルの人物が凛のサーヴァントだった場合の苦労は計り知れない。

部屋の中を見れば。

 

「………空っぽかよ」

「む、違う。マスターっ」

「おわっ」

 

凪人がアーチャーに一歩下がらせられる。

 

「あ、扉が開くとはね」

 

少々気の抜けた声が傍で聞こえた。何かが居るらしい。

 

「行くぞ」

「了解!」

 

気配だけを感じさせる人物たちは即座に逃げ出した。凪人の『眼』はそれを見逃さなかったが。『眼』からの情報を読み終わり凪人が呟く。

 

「……マジかよ」

「どうかしたのか? マスター」

「あいつ魔術師(ウィザード)でも、旧魔術師(メガイス)でもねぇ。魔法使い(マジシャン)じゃねーか。ついでに言うなら戦争屋(テロリスト)……こんなでたらめな経歴あいつの母親以外居ないと思ってた」

 

細かい情報まで読み切ったのか凪人は大きくため息を吐いて。そのまま全身の力を抜く。

 

「はぁぁぁぁ、疲れた。寝たい」

「マスター、私が部屋まで運ぼう」

 

本気で疲れた凪人は一つポカをやらかした。

寝ぼけた頭のまま彼は考える。

 

「(今回の事件と言い、今の状況といい。いっそのこと俺が英霊だったらな。もっとできること増えたんじゃねーか……)」

 

奇しくも、その日は満月、前世でどこで何をやらかし、その挙句の果てにそこの力を借りている凪人の思考は某月の聖杯に届いた。

 

《O.K》

 

翌朝、凪人は自分のミスに気が付いた。

 

「「………なんでさ」」

 

自分のサーヴァントのモデルとなった人物、というか今生の友人の口癖を言ってしまうほどに呆然としていた。アーチャーも同じようで凪人と同じタイミングで喋ってしまった。

 

 

マスターとサーヴァントの立ち位置が入れ替わりました。





冬木ちゃんねる系の小説って何であんなに面白いんでしょうか。気が付いたら更新を忘れてたバカです。

はい、大騒動決定しました。面白半分でやってみました。マスター勢英霊化、
何か切嗣さんが英霊化しててマスターが放浪しているけど気にしない。気にしない。気にしちゃだめだ。
この状況なのに次回から強化合宿編入ります。


ステータス(今回も本家風、おかしい所がございましたらご指摘お願いします)

クラス名:魔術師(キャスター)/???(イレギュラークラス)
真名:白波凪人
属性:中立・善

筋力:D
耐久:C
敏捷:D
魔力:A-(EX)
幸運:C→E
宝具:EX

保有スキル

:霊装交換:A-
所有している霊装を手元に出現させる。B 以上であれば身に着けている物を身に着けたまま交換することが可能。

:霊装製作:EX→B+
霊装を作り上げる事ができる能力。EXまで行けば神代の物を作り上げることも可能だが、本人の意向で力を押さえてある。聖杯レベルは無理(本人談)

記録装置(レコーダー):EX
『眼』を起動させることで相手の経歴の全てを知ることができる。ただし、そこには他人の人生を受け入れるだけの許容量(キャパシティ)を持たなくてはいけない。多分完全に彼、固有のスキルである。


宝具

???:EX
本人は解放する気がないのでまだ不明。


※アーチャーがマスターって扱いなので幸運が落ちた。
 宝具と魔力以外はぶっちゃけ言うと紙
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