僕と絵画とSクラス(仮)   作:亜莉守

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※ 今回の話にはショッキングな表現があります。嫌いな方は飛ばしていただいて構いません。




ご了承の方のみどうぞ。


第六十九問

 

「先生! 我慢なりません、男子と女子の勉強部屋を分けてください!!」

 

女子が教員にそう言った(否脅した)せいで男女完全別が決まった。

 

「……って感じでさ、女子ってマジで怖い」

 

Cクラス所属で前日の覗きには参加していない明久の友人、南原(なんばら)真夏(まなつ)が明久に泣きついた。

 

「まあまあ、真夏しっかり」

 

少し呆れながらも明久が慰める。

 

「こっちも似たような感じよ。女って落ちるところまで落ちれるのね」

 

Bクラス所属のクール美人、北原(きたはら)真冬(まふゆ)がため息をついた。

明久がツッコミを入れる。

 

「真冬、君も女子でしょ! ギャリーみたいなこと言わないで! 大体なんで彼女の君じゃなくて僕がフォロー入れてるの?!」

 

そんな明久を見ながら白野が一言。

 

「あ、わかった。カリスマカウンセラー」

「あーなるほど」

「吉井って、凄いな」

 

凪人と士郎が感心する。

その向こうでは蒼がかなりイラついていた。

 

「あ―――――もう、むかつく! このボクでも辿れないなんて!!」

 

教員に頼んで隠しカメラを解析していたらしい。

 

「バンバンするな、パソコン壊すな、投げようとするな!!!」

 

某掲示板で書かれていそうな言葉を言いながら雄二がフォローを入れる。

 

「凪乃さん、カオス……とはこういった状況を言うのでしょうか」

「ラニ、多分そうだと思うわ」

 

ラニと凪乃が達観していた。

さらに別のところではヤケ酒並みの勢いでジュース(Sクラス用、備え付け)を飲んで真白が叫んだ。

 

「もう、嫌なんですよ! 清水さんなんか大嫌いなのです!!」

「ここでぶちまけたところでどうにもならないから、とりあえず真白は落ち着いて」

 

明久はフォローに忙しい。

Eクラスから逃げてきた一夜がジュースを飲んで一言。

 

「島田の奴今日も来るんじゃねーだろうな」

「怖いこと言わないで!」

 

明久がガチで怯えだした。

教室の扉が開き、秀吉が入ってきた。

 

「代表! ここに居たのじゃな」

「ん? どした、秀吉」

 

当然ながら山田もここに居た。

曰く、島田こえええ。いくら雄二に並ぶ策士でもヤンデレは無理だった。

 

「Fクラスに突撃してくる女子がありえんほど多くての、今Fクラスには西村教諭の護衛が付いている状況なのじゃ」

「はー、バカは戦死でも治らねぇってことだな」

「じゃの、昨日も突撃してきた輩がおったし」

 

当然、トレーニングと勉強で強くなったFクラスに全滅されているが。

 

「で?」

「戻ってきてほしいのじゃ。みな殺気立っておる、須川が抑えて何とかなっている状況じゃ」

「了解」

 

山田はFクラスに戻った。何だかんだで代表の仕事はちゃんとしているようだ。

 

「バカな人たち、自分で溝を作りに行くなんて」

 

凪乃が呆れた。まあ、そうだろう。基本的には山田が率いるようになったFクラスは煩悩の塊と言うよりはフェミニストの集団だ。女子には基本優しい。つい最近は煩悩全開の他クラスよりFクラス男子の方がいいという女子も増えている。

 

「まあ、覗き未遂だったのは事実ですから」

 

ラニが事実を述べる。ただし、やったのはCクラスなどだ。

 

「Sクラスにまで来るってことないよね?」

 

凪がふと思ったことを言った。

 

「ナイナイ、あったとしたらよっぽどの私怨ね。吉井君ならともかく他は無いわよ」

 

凛がさらりと言った。明久は盛大に顔をひきつらせたが。

 

「それが一番だよな」

 

凪人も同意する。

 

「否定できないよ」

 

明久の顔に憂いが現れる。まあ、そうだろう。常日頃から殺されかかってたし。

 

「大丈夫だろ。みんないるし」

 

白野が楽観視する。

 

「油断してると背後から刺されそうでこわうっ」

 

明久の胸が赤い槍で突き通された。

明久が倒れる。出血などは全く起きていないため、まるで映画の一場面を見ているようだった。

 

「明久?!」

「アッキー?!」

 

雄二と蒼が真っ先に反応して駆け寄る。

他の面々もその声ではっと我に返った。

 

「何よこれ」

 

凛が呟けば、

 

「何で俺の宝具が」

 

クー・フーリンが赤い槍を見て呟く。

 

「クーのってことは刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)?!」

「抜けるか?」

「抜かなきゃまずいだろこれ」

 

白野が手を伸ばすよりも前に誰かの手が赤い槍を掴んだ。

 

「全く、何をやっているんだろうね?」

 

そう、笑うのは悪平等(ノットイコール)安心院なじみだった。

 

「「「?!」」」

 

彼女の手元の部分から赤の槍の呪いがボロボロと崩れていった。

多分スキルを利用したのだろう。

 

「やっぱりか、キノが明久に不穏な空気を感じるから見に行って来いってね」

 

よいしょ、と安心院が槍を抜いた。

 

「おい、抜いて大丈夫なのかよ」

 

どうにか復活した白野が安心院に問いかける。

 

「大丈夫だよ。ほら」

 

明久の貫かれた部分が槍を抜いた瞬間に再生した。

 

「………んぅ?」

全治死(リカバリミンチ)僕が彼に貸したスキルだよ」

 

安心院がにやりと笑い、そして窓の外を睨みつけた。

が、それもすぐに終わって、槍を持っていない方の手が明久の頭をふわりと撫でる。

 

「とにかく無事でよかったよ」

 

その声は母親のようにやさしかった。

 






テテテン 襲撃した馬鹿どもに死亡フラグが立ちました。


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

さらっとこんな展開挟んでごめんなさい。

今回の敵は躊躇無しです。とか書きたかったんだけど何やってんだろ自分、ここは別にFate/時空 でもないのに、普段は鬱展開なんて折るのに、


あ、そうだ。メリークリスマス。………チキンたべたい。
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