窓の外、安心院が睨み付けた方向に三人の人影があった。
「くそっ、何でめだかボックスの安心院なじみが居んだよ」
舌打ちするのは金髪に赤目の少年
「はァ、吉井は死なねェし。お開きにしようぜ」
その隣には白髪に赤目の少年が居る。
「だね。
淀んだ紫色の長髪に紫色の眼の少女がニタニタと笑った。
「っ」
三人はしゃっと消え失せた。
★
目を覚ました明久に安心院が事情を説明する。
全く自覚は無いらしくぽあっとした感じで安心院に礼を言った。
「あー、うん。ありがとう」
「今日はとりあえず大人しくするように」
「はーい」
明久の気の抜けたような返事にようやく全員の気が抜けた。
「はぁぁぁ、本気で焦ったぜ」
「それにしてもなんでランサーの宝具が」
凪人と無銘が悩む。
(一応)一般人勢が明久にワッと群がる。
「明久、大丈夫か?」
雄二が不安そうにしている。
「アッキー、絶対に無理しちゃだめだよ!!」
本気で心配する蒼、その目には涙が浮かんでいた。
「真白、泣きすぎだ」
一夜が真白に言う。
「ふぇ、だって明久が死んでしまうかと思いましたよ」
ボロ泣きの真白が一夜をぽかぽか叩いた。
「まあ、無事だったからいいのよ」
真冬が笑えば、
「だよな」
真夏も笑い、
「みんな、ありがと」
明久も笑った。
この様子を見ながら灯火がぽつりと言う。
「幸せ者だねぇ」
「なあ、灯火。今回の犯人の正体分かる気がすんだけど」
「僕も実はあるんだよね。心当たり」
せーので二人が言う。
「「
「やっぱりだよな」
「そうでしょ。マスター、持ち主に心当たりは?」
「いや」
とりあえず自分が知っている転生者には居なかった。
「だよねー。まあ、英雄王はいないだろうし、大方特典を貰った転生者でしょ」
「今の話、本当か?」
話を聞きつけた白野が話に割り込んだ。
白野の目に若干狂気が宿っているのを灯火は見逃さなかった。
「あ」
「吉井を狙いやがって」
「はい、大人しくする。殺しちゃったら犯人と同じだよ?」
冷静になるように灯火が促す。
「あ………そうだよな。ごめん」
「狂化:E-ついてんだから気をつけろよ」
陽が茶化したが、あまり笑えない状況であったことは間違いない。
現在は理性がほとんど失せていないとはいえバーサーカーのクラス適性があるのだから。
「それもそうだよね」
灯火がため息をついた。
凪人が全員に声をかけ再度全員が集まる。
「とりあえず、俺たちはこっちを最優先で調べることにするぜ。白昼堂々やってくるような奴らだし」
「気を付けるように」
凪人が無銘に注意された。前回とは逆のパターンだ。
「うん、まさかお前の真似事をすることになるとは思ってもいなかった」
「とりあえず最優先事項は吉井襲撃犯をサーチアンドデストロイ」
「「デストロイはダメだよ!」」
灯火と明久にツッコミを入れられて白野が正気に戻る。
「あ」
「調べて、何処の誰かを特定しましょう。できるなら封印をかけたいわね」
「それについては僕に任せてほしいな」
灯火が笑った。
様子を眺めてた雄二が意を決したようにこちらに声をかけてきた。
「俺たちも協力する」
「あー、一般人にはあまり干渉してほしくn「あのさ、なるべく戦争起こさないようにしてほしいんだ。Sクラス、今まともに戦える人が居ないんだよ」
凪人が断ろうとしたがそれより先に明久が安全策を上げる。
「わかった。なるべくSクラスには何も行かないようにする」
雄二がにやりと笑った。
「りょーかいだよ。アッキー」
蒼がにっこりと笑う。
「それであれば得意分野なのです」
気のせいか真白の眼が光った気がした。
「つかさ、この状況で戦争起こそうって方がバカだろ」
一夜が冷静に言うが、
「でも、女子VS男子って構造はあり得るぜ」
真夏が思いついたことを言う。
「なるほどね。とりあえずSクラスに火の粉がかからないようにするわ」
真冬が明久を安心させるように笑った。
「ありがと」
全員が事情も聞かずに明久に協力を申し出た。
その様子を見た凪人がSクラスメンバーに言う。
「……吉井ってもしかして人誑しか?」
「そうだよな」
白野が賛成する。
「あれでいいのかしら?」
凛が疑問を言えば。
「あれでいいんじゃないの? 傍から見てると凄いけど、あれが当たり前だし」
灯火が笑う。
「それが一番すげーよ」
陽のツッコミは今日も冴えわたっていた。
乱入者決定。別に本人じゃないんです。本人乱入してたら勝ち目が約一名を除き薄すぎる。
明久
明日からあまりネットに触れられない環境に行くので、しばらく更新が停滞するかもしれません。もしかしたら普通に更新するかも、どちらになるかは明日のお楽しみということで。