街中のカフェテリアに明久の母親が来ていた。
そこへ、黒シャツに黒ズボン、黒コートを着た切嗣がやってきた。
「衛宮、久しぶりね」
「直接会う分には本当に久しぶり」
慣れた感じで注文を入れ、椅子へと座る。
「頼んだ資料用意してくれた?」
「ああ」
資料を手渡す切嗣、それを明久の母親がざっと見る。
「ありがとう」
「どういたしまして、それにしても君の家にも来たんだね。脅迫状」
実はクラス全員に来ているなんて二人はまだ知らない。
「そうなのよ。なんで脅迫状なんか来たのよ。ウチの息子なんかやらかしたのかしら?」
「さあね。僕の方も心当たり無いってセイバーが言っていた」
僕の息子だしねー。などと言う切嗣をスルーして明久の母親がため息をついて言った。
「そうよね『異性に近づくな』って」
ウチの息子別に誑しじゃないわよと続ける。
「え、そうなんだ。こっちは『他のクラスに近づくな』だったよ?」
「「…………」」
思わず事実発覚に二人が顔を見合わせる。
「これは何か裏があるわね」
「だね」
★
一方、Aクラス 秀才トリオが携帯の画面を見ながら話し合っていた。
「えっと、これはどう考えればいいんだ?」
「……吉井がデート?」
「いや、あの姫やろ? ないない」
さらっと言われているが明久がデートという時点で噂好きのメンバーが騒ぐに違いない。
「だよな。俺もないと思う」
雄二が同意したところに蒼からメールが届いた。
差出人:蒼 『題名:ごっめーん』
にゃはは、ごめんごめん。面白そうだったからついシャメっちゃったww
別にアッキーたちデートじゃないみたいだよ? むしろ勘違い?
でもさー、これどう見てもデートだよねー。絶対に勘違いするよ
【向かい合って食事を食べる二人、カフェテラスっぽい所】
三人が写真を見て一斉に呆れた。
「………あのバカ、これ何処からどう見てもデートだろ」
「やな。姫に自覚あるとは思えんけど」
あるわけがない。
「……メアリーが見たら多分傷つく」
「いや、メアリーは大丈夫だろ。アレで意外と図太いぞあいつ」
なぜそこでメアリーなのかはお察しの通りということで
「とりあえず見なかったことにして………後で問い詰めるか」
「雄二、それは見なかったことにしとらんって」
水樹のツッコミが冴え渡る。
「……女子への連絡は任せて」
「おまえも問い詰める気満々やな?!」
がんばれ、水樹。今回の良心は(多分)君だけだ。
★
その頃、ショッピングセンターの二人
明久がちょっとだけブルッと震えた。
「……嫌な予感がする」
悪寒がしたらしい。確かにこの後を考えればそうなりそうだ。
「大丈夫?」
「いや、何か嫌な予感がするってだけなんだけどね」
そうなの? といいながら明久に不安げな目線を送る凪乃の頭にキーンと念話が響いた。
『そーしゃ、そーしゃ――っ』
錯乱したかのごとく「奏者、奏者」と叫びまくるネロだった。思わず顔をしかめたが明久に悟られないように表情を直して念話に専念する。
「(念話が痛い、痛いレベルになってるわよ)」
『奏者よ。何処に居るのだ?!』
凪乃の悲鳴なんてお構いなしで叫ぶネロ
「(叫ばないで、お願いだから叫ばないで)」
『余が帰ったというのに居ないとはなにごとだ!!』
あー、なんだ。そっちか、と驚いたがとりあえず念話が安定したことにホッとした凪乃が返す。
「(あら、ごめんなさい。ちょっと、吉井と買物を……)」
明久の名前が出た途端にネロが反応する。
『な、何だと?! 浮気か? 浮気なのか?! 余は泣くぞ。泣くぞ?!』
本気で泣きそうな声になるがいつもの事かとさらっと流す凪乃に明久が声をかける。
「凪乃さん、僕あっちみたいから行くね」
「(あ、ごめん。後で説明するから。今は切るわね)」
『な、そう』
さっと念話を切り、凪乃は明久に言った。
「私も一緒に行くわ」
後で謝らないとなぁとか考える凪乃だった。
保護者組が今回の謎解き担当です。
切嗣と明久母がメイン
外道と外道を合わせても外道にしかならないって思う。
知らない子供はひたすらにノーテンキ
赤セイバー→主人公は正義っ!!
凪乃が恋をするなら最大の障害は赤セイバーだと思う。