学園都市キヴォトスの先生方は一応とは言え、連邦捜査部シャーレに所属という形となり、キヴォトスの問題解決に走り回っている。
「いや……虎杖?君、マジでなんなの?」
「なんすっか、先輩。俺、まだ術式どころか呪力も使ってませんよ?」
現在、キヴォトスには2人の先生が所属している。先ず1人は我らが特級呪術師 虎杖悠仁。もう1人は虎杖より少し早く、元の世界からこのキヴォトスにやって来た大人の先生だ。虎杖はもう1人の先生のことを、先輩と呼んでおり……この先輩先生は連邦生徒会長が呼び寄せたとのことで、虎杖とは違って自力で戦うことは出来ない。銃弾1発で致命傷さえ受けてしまう。だが、先輩先生は責任感が人一倍強く、生徒達を思う気持ちも充分だ。
だが、そんな先輩先生はシャーレ所属の生徒達+虎杖と共に、不良生徒の鎮圧に出たのだが……
虎杖悠仁先生1人の手で、無事に鎮圧完了!!
「いや、本当に可笑しいよ!!銃弾より早く走れるし!!銃弾掴むし!!本気で腹筋固めたらライフル射撃さえびくともしないし!!戦車の砲撃を裏拳で弾くし、なんなら戦車を拳で壊したよね!?」
先輩先生が驚きながら叫び、彼の後ろでは虎杖先生大暴れの現場を見てしまい、唖然とする4名の生徒が言葉を失っていた。
「鍛えたらきっとできるさ!」
「できて……たまるかぁぁぁあ!!」
「そう?」
更に此処から呪力を使えば、更に身体能力がブーストされ、術式……血液を操る赤血操術、叔父から受け継いでしまった御厨子の2つを同時に使って大暴れ。更に、赤血操術には体内の血液操作により、身体能力をブーストさせる赤燐躍動という必殺技があり……それを使えば虎杖先生に身体能力で勝つのはほぼ不可能。
「まあ、分かってたよ。元一般人だった俺と違って、虎杖は高校生から凄い経験してたしね。そうだ、虎杖……君に行ってもらいたい案件がある。アビドス高等学校に向かってくれ」
虎杖……と言うか、呪術廻戦の人物がやって来ることがない本来の世界では、先輩先生1人でキヴォトスを走り回った。だが、今では先輩先生と虎杖の2人体制であり、少し余裕がある。そこで、虎杖は先輩先生の勧めもあり、アビドス高等学校に派遣されたのだ。
ガタンゴトンガタンゴトン、つい先日にやって来たばかりのシャーレを離れ、虎杖は電車に揺られてアビドス自治区を目指す。
「うお!?本当に動物のような人が多いな!?てか、ロボットマジで!?」
キヴォトスの住民の多くは虎杖も、先輩先生や連邦生徒会の生徒達から話を聞いていたが、やはり実際に目にするのは違う。
犬猫が二足歩行になったような人種の皆様、どこから見てもロボットの皆様、そして頭に天使のような輪っかを浮かせた『生徒』と呼ばれる人間の女性にそっくりな姿をした少女達。対して、人間はこの世界には本来は居ないようで、居る人間は虎杖や先輩先生のように元居た世界からやって来た人々だけだ。
「そういや、唯一……分かってるなかで、この世界で産まれた『人間』がアビドスに居るんだっけ?気になるな」
虎杖が今から向かうアビドス高等学校、そこには『生徒』ではなく、唯一の人間の男子生徒が通っているそうだ。資料を見せてもらったが、名前は伏黒恵次。今年で17歳の高校2年生であり、白と黒のワンちゃんを連れていたり、黒と白が混ざった狼を連れていたり、頭にヘイロー?がある武神を引き連れているとか色々ある。
「なんか、ちょっと伏黒に似てるよな?いや、伏黒って名字だしまさかな?」
キヴォトスに来てからもらったこの世界でのスマホの画面を見ながら、虎杖は電車にガタンゴトンガタンゴトンと揺られる。やがて、電車はアビドス自治区に到着した。
「甚爾くん。また競馬?」
「バカな……チープインパクトがジャスタウェイに負けただと!?あの駄馬……もう馬肉になってるもんかと」
アビドス自治区のマンション。そこに先生に成らなかったが、虎杖先生と同じ世界からやって来たご夫妻が、このキヴォトスで授かった息子と共に暮らしている。
大黒柱の名前は伏黒甚爾。愛妻家で、最強のヒモである。天与呪縛によるフィジカルギフテッドであり、神秘と呪力から完全に脱却した存在だ。
「全く、恵次だってバイトしてるんだから、甚爾くんもパチンコと殺し以外で働きなさい……」
「依頼があればな」
そんな伏黒甚爾……通称、パパ黒は元の世界で死んだと思ったらキヴォトスに流れ着いており、そこで死に別れた筈の妻と再会した。その後は家賃が安いとの理由で、このアビドス自治区で暮らしており……このキヴォトスで2人目の第二子を授かった。
呪術廻戦を読んでる方なら丸分かりだが、この伏黒夫妻。虎杖先生の悠仁である伏黒恵の両親であり、パパ黒と話すのは髪質が恵そっくりのママ黒である……めちゃくちゃ美人。
「お母ちゃん、シロコ呼んできたよ」
「ん、お邪魔します」
そんな伏黒夫妻の次男。このキヴォトスで産まれた唯一の人間 伏黒恵次(ケイジ)……顔立ちはママ黒と瓜二つだが、髪質がパパ黒そっくりである。お兄ちゃんと反対になった少年が、ケモミミが生えた1人の少女を連れてきた。
その少女は砂狼シロコ。伏黒一家の部屋の隣に暮らしている、お隣さんであり、わけあって独り暮らし。恵次と同じアビドス高等学校に通っており、食事など良く伏黒一家のお世話になっている。
「あら!シロコちゃん!!おはよう!!」
「おう、シロコ。良く来たな。たらふく食べていけ」
「最近、どうなの?借金返せそうなの?」
「あれなら、俺が賞金首を暗殺」
「「それはダメ!!」」
恵次、シロコの通うアビドス高等学校は現在、訳アリで多額の借金があり……廃校の危機を向かえていた。2人が入学してから状況は変わらず、頑張ってお金を稼いでも大半が利子で消えていく。
と、そんなときだった。ピンポーンとインターホンが鳴り響く。
「この気配と匂い……赤血操術の血の臭い?まて、ただ者じゃない」
「お父ちゃん?」
「おじさん?」
キヴォトスの住民は銃は勿論、手榴弾さえ持ち歩いている。なにか、揉め事が有れば銃ぶっぱ!手榴弾ぶっぱ!魔虚羅ぶっぱ!は当たり前なのだ。その為か、パパ黒は壁にかけられていたショットガンを手に取る。
「恵次、なにかが有ればシロコと母さんを守れ。魔虚羅はいつでも出せるようにしろ」
「了解」
「すいません!俺、シャーレから来ました虎杖悠仁です!」
「加茂家じゃないだと?」
パパ黒はバンドシグナルで警戒を和らげるように合図を出し、扉を開ける。そこには虎杖悠仁先生が立っていた。
「うお!?伏黒のそっくりさん!?」
「伏黒?そっくりさん……おい、お前。お前の言う伏黒って奴の名前は?」
「伏黒……恵って言うけど」
「お前との関係は?」
「呪術高専時代の友人です……けど」
その瞬間、パパ黒は笑みを浮かべた。
「そうか……そうか……恵の友達か。表情筋や臭いからして嘘じゃないな。はいれよ」
これが、先輩先生のメンバーと共に、キヴォトスの問題を解決する虎杖先生+シロコ+恵次との出会いであった。
『粗茶でございます。虎杖特級呪術師』
「しかし、伏黒の両親と弟さんだったのか。てか、魔虚羅がお茶出してきた時点で驚きなんだけど!?調伏出来たのか!?」
「いやー……ちょっと、お父ちゃんに手伝ってもらって。そうそう、俺、破壊された式神の再顕現と破壊されていない式神同士の渾できるよ」
伏黒恵次 術式 十種影法術、魔虚羅調伏済み。
「マジで!?スゲーよ!!」
「いや、遊戯王とかでも墓地利用とか普通だよ」
術式は時代や本人の解釈次第で形を変える時がある。虎杖先生の御厨子の斬撃はハサミの切り取り線が入るが、宿儺は切り取り線が入らないし……調理の包丁とも解釈出来る。
「てか、恵次……なんか呪力多くね?乙骨先輩より多いぞ?てか、魂が混ざってる?」
虎杖先生は全てが終わったあと、反転術式の精度向上のために、家入硝子から医学の雑誌や参考書を借りて勉強したことがある。
普通の一卵性の双子で産まれた場合、呪術的には同一人物と見なされて縛りなどの制限があるし、片方が天与呪縛ならどちらも半端に成ってしまう。だが、宿儺のように片方の魂が死んだ状態の結合双生児なら天与呪縛の良いところ取りが出来るのだ。恵次の姿は何処から見ても普通の少年であり、結合双生児ではない。だが、結合双生児だとしても……見た目は普通で肌にアザがある場合があり、それはキメラ体と呼ばれており、双子の遺伝子が混ざった特異な症例だ。
「なあ、伏黒のおっちゃん。恵次ってさ、産まれたときからアザあった?」
「有るぞ。俺も魂の形分かるから言うが、本当なら恵次は双子で生まれる筈だった。もう片方が恵次に力を託したんだろう」
「キメラ体!?てっことは……令和版宿儺じゃん!!」
『しかし、虎杖特級呪術師。なにやら貴方から宿儺の血の気配が』
「あ……俺、呪術的には宿儺の息子なんだよな。血筋的には甥っ子だけど」
虎杖先生もヤバかった。
「「行ってきます」」
「お邪魔しました」
シロコはアサルトライフルを担ぎ、恵次はコルトパイソンを魔改造しリアルジャッカルと化した超大経口リボルバー×2(全長40センチ)を腰のホルスターにしまう。キヴォトスは銃が必須なのだ。
そして虎杖先生は武器素手で外に出る。
「ん、先生は銃ないの?」
「貰ったけど、試しに使ったら壊れちゃった」
虎杖先生、力が強すぎて銃が壊れるもよう。
因みに、虎杖のモモトークのアイコンは例の変顔
呪術廻戦からの出すメンバー
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伏黒「弟が出来たとか聞いてない」
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脹相「悠仁!!お兄ちゃんだぞ!」
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五条「飛行機バグって北に来た」
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東堂「地元じゃ、負け知らずか……」
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釘崎「美人教師、野薔薇さんだぞ」
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全員参戦!!