「てか、伏黒。書類上じゃあ、恵次が『人間』初の生徒だけど、お前……ゲヘナ学園出身なんだよな?どうやって誤魔化したんだ?」
「なにって……これだが」
カイザー理事からたっぷりと賠償金と過払い金が支払われ、アビドス高等学校の借金は無事に完済、奪われた土地も無事に戻ってきたある日のこと。
シャーレから派遣された『先生』虎杖悠仁、アビドス学園から訳有ってやって来た『戦術教官』伏黒恵の2人はアビドス高等学校+ゲヘナ学園所属 便利屋68の合同訓練を見ていた。
「恵さんの魔虚羅大きい。恵次の魔虚羅より大きいな」
「呑気な事を言ってる場合ですの!?この魔虚羅相手に耐え抜けってスパルタよ!!しかも、此方は恵次の魔虚羅は使用禁止とか、どうしろって言うのよ!!」
訓練内容は恵が召喚した魔虚羅相手に、15分耐え抜け。ただそれだけだ。しかし、恵の魔虚羅は宿儺が恵の肉体を使っていた恩恵もあり、現時点での恵次の魔虚羅より遥かに強い。
話すことは出来ないが、防御不可能の斬撃を放てるし、閉じる領域展開から一瞬で破壊できる。
「魔虚羅の方陣を頭に出したのかよ!?」
「これなら、ヘイローと思われたからな。お陰で誤魔化せた」
書類上の『人間』の初めての生徒はアビドス高等学校の伏黒恵次と成っている。だが、実際のところ、本当の『人間』の初めての生徒はゲヘナ学園の伏黒恵である。ではどうやって誤魔化したのか?それは頭の上に魔虚羅の方陣を出して「これはヘイローです」と誤魔化した為である。
「と言うのは……建前だ。ゲヘナ学園の校長が巧く隠蔽してくれた」
「だよな……男なのにヘイローっておかしすぎるだろ」
と、その時だった。
「あわわわ……魔虚羅に勝つなんて無理です……人なんて魔虚羅の前ならアリも同然なんです」
「攻撃が一切通用しない!!どうすれば良いのよ!!」
伏黒恵の魔虚羅にダメージを与えることが出来ず、どうすることも出来ないアビドス高等学校+便利屋。
唯一、こちら側で魔虚羅に対抗できる魔虚羅は訓練に成らないために、使用禁止。どうすれば良いのだろうか?死ぬ気で15分耐えるしか無いのだろうか?
「いや、魔虚羅にダメージを与えれるよ」
伏黒恵次は思った。恩師 虎杖悠仁と兄 伏黒恵から教わったことを思い返す……拡張術式にはイメージ、発想力、物事への理解が大事であると。そして伏黒恵は鵺と蝦蟇からオリジナルの式神 不知井底(せいてんしらず)を産み出したことを。
そして遊☆戯☆王には次々と新しいカードが出ること!!昔のカードも新しくパワーアップされることを!!
「でろぉぉお!!ラーの翼神竜!!」
ここで1つ。アビドスはエジプト+秋葉原だという説がある。エジプト、ジャンプのエジプトと言えばジョースター一行エジプトツアーOr遊☆戯☆王である。
モデルが有れば、イメージも膨らみやすい。そこで恵次は遊☆戯☆王からヒントを得て、ラーの翼神竜を再現して顕現してしまったのだ。勿論、OCG版こと『ヲーの翼神竜』ではなく漫画版ことチートのラーの翼神竜(マジ)である。
「グュュュュギャァァゥア!!」
「なに、ラーの翼神竜召喚しちゃった!?マジで!?マジで本物!?」
「ゴッドブレイズ・キャノン!!」
解き放たれるゴッドブレイズ・キャノン。その太陽の一撃は魔虚羅に絶大なダメージを与える。だが、伏黒恵の魔虚羅はこの程度では倒れない。
ガコン。魔虚羅の方陣が回転し、魔虚羅の損傷はなかったことにされる。魔虚羅は自身の負った傷に対して適応したのだ。
「残念だな。俺の魔虚羅はそんな簡単には倒れない」
「おのれ!!だったらデバフを重ねてやる!!鵺、大蛇、その他を融合!!出でよ……」
そして次は爆雷と共に……
「オシリスの天空竜!!」
遊☆戯☆王の初代主人公 武藤遊戯の絶対的な切札 紅き神竜 オシリスの天空竜が降臨したのだ。
「えっ?なにあれ……お前の弟マジでなんなの!?」
「なるほど……鵺をベースにしたのか」
「伏黒!?冷静に解説して良いの!?もっと、こう有るだろう!!」
「あぢぃー……ねぇユメちゃん。アビドス高等学校、どこに有るのよ?」
「あっちですよ!釘崎先生!」
反転術式+魂を知覚しての治療が出来るためか、復活早々で呪術高専の養護教論(保険室の先生)にされた釘崎野薔薇(22歳)は梔子ユメと共に、アビドス砂漠にやって来ていた。
本来ならトラブルに巻き込まれて世界の壁を越える以外で、日本とキヴォトスを行ったり来たりは出来ない。しかし、野薔薇とユメは憂憂と名乗る若者の術式で此処に飛ばされたのだ。
「まあ、虎杖が居るとしたら、この世界よね。でも、あのバカは此方で人助けをしてるでしょうけど」
日本からお土産としてアビドスでは滅多に手に入らないゲーム機(Switch、プレステ5)を持ってきた2人。そんな時であった……
「助けてくれ……なんでもするから……靴もなめるから」
第一村人ならぬ、第一遭難者を発見!!
「うぉ!?大丈夫ですか!?」
「後輩が心配で、1人で来たんだ。はっ!?この声はハスミ!?」
「いや、ハスミって誰よ」
第一遭難者はまさかの、先輩先生であった。
先輩先生は虎杖が心配で、シャーレの活動に参加してくれたハスミ、ユウカの制止を振り切ってアビドスにやって来た。
『いや、先生!?超人の虎杖先生と違って、先生は遭難しますよ!!』
『連絡がないなんて可笑しい!!虎杖、私は行くぞ!』
『いや、行くなら私達も行きますから!!……はぁ、行っちゃった』
ユウカの予告どおり、先輩先生は見事に遭難してしまい、持ってきた食料と水も全て使い果たしてしまったのだ。
「すまない、私の教え子と声が似ていてね。
君……ヘイローがないだと?と言うことは人間か。虎杖以外にも流れて来たんだな……」
その瞬間、野薔薇はスマホを出して虎杖悠仁(16歳)が写る写真を先輩に見せる。
「おい、虎杖ってコイツ?」
「そうだけど……私の知る彼はもっと背が高くて、ムキムキだけど」
「案内しなさい」
「いや、私……遭難者なんだけど!?」
その結果。
「男なのにヘイローがある!?どうなってるんだ!?」
((しまい忘れた))
伏黒兄弟、魔虚羅の方陣をしまい忘れ……ヘイローと本気で先輩先生から思われる。
「ユメせんぱぁぁぁい!」
「ホシノちゃん、頑張ったね」
梔子ユメ、復学。
「おい、喜べ男子。養護教員、釘崎野薔薇さんだぞ?てか、私が寝ていた間にお前たち、なにやってんだよ!」
「本当に色々有ったよな、伏黒」
「だいたい、お前の伯父と母親のせいだけどな」
同級生トリオ、此処に集結。
「そうだ!!虎杖、大丈夫だったのか!?連絡が一切無かったから!」
「あっ、先輩ごめん。アビドスの借金全部返済したり、カイザーPMCの理事半殺しにしたりしてたから」
「半殺し!?まさか……本当に腕っぷしで解決したの!?えっ、呪術師こわい!!」
「おい!!傑!!飛行機落ちてんだけど!?えっ、こんなことある!?」
「落ち着くんだ悟。君は死にはしない……てか、私達死んでるし」
「だよな!!……おい、なんか、砂漠見えてね?」
「あー、本当だ。てか、なんか……私達、大人に戻ってない!?」
南へ✕北へ○ご一行。飛行機が墜落を始める。
ネタバレですが、役割
虎杖、シャーレ所属の先生……なんもない時は基本的にアビドスにいる。
伏黒、ゲヘナ学園所属の教官(現実で言えば先生)、結構な頻度でアビドスに来る。
釘崎、保健室の先生。
五条、信頼されるが尊敬されないアビドス高等学校の校長
先輩先生、責任感が強すぎる……変態!!靴も嘗めるわ、女の子の匂いも嗅ぐ。
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