偽りの道をもう一度   作:Mrふんどし

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重要なご連絡です。
私事で大変恐縮ですが、現在大切な時期を迎えておりここ最近小説の執筆時間を確保することが難しくなっています。
その為もしかすると今後の投稿が一時的にストップしてしまう可能性があります。
ご了承いただけると幸いです。


美食研究会

『たった今、美食研究会?って集団がトリニティの施設を襲撃してまして....その対処を手伝って欲しいんです』

 

「え?」

 

電話越しにイチカからそんな連絡を受けた私は一瞬固まるが、すぐに気を取り直し口を開く。

 

「わかった、すぐに行くよ」

 

『助かります、私達もすぐ部隊を向かわせるんで』

 

その言葉を最後に電話が切れ、ヒフミ達は何かあったのかとこちらを見つめている。

美食研究会の襲撃....それはかつての世界でも確かに起こっていた事だ。

最近は色々とあったせいか頭から抜けてしまっていたが、おそらく彼女達がそんなことをしている理由は私が想定している通りだろう...。

 

「先生、今の電話は?」

 

「うん、実はイチカからの連絡でね」

 

「え、イチカ先輩から?」

 

コハルは自身の先輩の名を聞いて驚いた様子で聞き返してくる。

 

「ちょっと厄介なことになっているから手を貸して欲しいって頼まれたんだ、だから今から急いで行かなきゃ行けないんだけど...よければみんなの力を貸して欲しい」

 

「勿論です!シャーレのお手伝いという形ならきっと今から抜け出しても大丈夫だと思うので」

 

「わ、私も!一応正実だもん...」

 

「みんなが行くなら私も同行する。安心してほしい、どんな問題でも速やかに解決してみせる」

 

「うふふっ、夜のお出かけですね?なんだがとってもいけないことの様で良い感じです♪」

 

全員が同意してくれたのを確認した私は、4人を連れて急いで合宿所を後にした───

 

 

 

 

ドォォォォォン!!!

 

「わわっ!た、大変なことに...!」

 

「随分と派手ですね〜」

 

やがて目的地までやってきた私達を出迎えたのは大きな爆発音だった。

その音に混じり銃撃音も鳴り響いている、どうやらかなりの時間戦闘が続いているらしい。

 

「あ、先生!こっちっす...って補習授業部の子達も一緒っすか?」

 

「い、イチカ先輩ごめんなさい、どうしても手伝いに...」

 

「ん?あーそういえばコハルも補習授業部だったっすね、まあ今は緊急自体なんできっとハスミ先輩も許してくれるはずっすよ」

 

「イチカ、状況は?」

 

「はい、首謀者は黒館ハルナ...先程電話でもお伝えした美食研究会っていう集団っす。今はなんとか逃げ出さない様に包囲してるんですが...」

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

話をするイチカの後ろで爆発が起こりそれに巻き込まれる様に正義実現委員会の子達が飛び込んでくる。

 

「....押して引いての繰り返しっすね、中々相手もしぶといみたいで...さっきハスミ先輩には連絡したんでもう少しでくると思うんですけど」

 

「わかった、とりあえずハルナ達を止めようか。みんな、準備は良い?」

 

「はい!」

 

私は頷くとヒフミ達に声をかけながらシッテムの箱を取り出す。

 

「...アロナ、ケイ、お願い」

 

『了承、戦闘指揮システムを起動します』

 

〈せいぜい怪我をしない様に気をつけてください〉

 

そして小声でシッテムの箱に呼びかけると、2人が画面に手を掲げたと同時に私の目には地形やヒフミ達の状態などの様々な情報が流れ込んでくる。

 

「アズサは今起こった爆発の煙に紛れて前進、ヒフミは反対方向から回り込んで待機」

 

「了解した」

 

「わかりました!」

 

「コハル、30メートル先のガードレールに身を隠して援護、2人のリロードの時間を作ってあげて」

 

「わ、わかったわ!」

 

「ハナコはヒフミとアズサの後ろで支援、何かあった時にすぐ交代できる様にして欲しい」

 

「大事なお仕事ですね♪」

 

ハルナ達の攻撃が一時的に止んでいる隙を狙ってすぐさま彼女達をそれぞれの位置につかせていく。

 

「先生、私達にも指揮をお願いするっす」

 

「イチカは今戦ってる他の子達と一緒に半円状に展開、怪我をしてる子は無理をしないで一時退避させて」

 

「了解です、みんな聞いたっすかー?退避した子は補給の準備をお願いするっす」

 

「「「はい!」」」

 

そうして1分もしないうちに包囲網が構築されていき、やがて煙が晴れたと同時にそこから4人....いや5人が姿を現した。

 

「どうやらシャーレの先生がいらっしゃったようですわね」

 

「ねぇちょっと!なんだがどんどん大事になってるんだけど!安全にすぐ終わるって言ってなかった!?」

 

「仕方ありません、あの"ゴールドマグロ"ですから。きっと皆さんも取り返すのに必死なんです...でもそれを黙って見てる訳にもいきませんし★」

 

「ねえねえ、早く食べようよー。お腹すいちゃったー」

 

「ふふっ、もう少しですわ。それに....こうした困難を乗り越えた先にこそ素晴らしい美食の味が広がっているものです、一種のスパイスですわ、そうですよね?フウカさん?」

 

「んーーーっ!?んんっ!んんんーー!」

 

「さあ!フウカさんもこうして張り切ってくれていますし、尚更急がないといけませんね、ゴールドマグロさんも新鮮さを失ってしまいますし...」

 

「うわっ、ビチビチ跳ねて...痛っ!ひれでビンタされてるよっ!?」

 

黄色いトラックを中心に銃を構えこちらに笑いかけているハルナ達、そのトラックの中にはグルグル巻きにロープで縛られたフウカや必死に跳ねている巨大なマグロが見える。

 

「さあ、今宵の美食を味わうために....いきますわ!」

 

「はぁ....なんで私達マグロの為にこんなことしてるんですかね?」

 

「あはは...とりあえずみんな....戦闘開始!」

 

高らかに宣言し空へ一発銃を撃つハルナに、溜息をつくイチカ。

 

私はそんな彼女達を見ながら、この戦闘の開幕の狼煙を上げたのだった。

 

 

 

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